過去の懐かし製品を紹介する「ここだけシリーズ」。今回は、アメリカでの大ブレイクを受けて1999年に日本上陸をはたした、おしゃんべり天才ペット「ファービー」を紹介します。
日本の住宅事情も相まって、ペットを飼うなんてムリと諦めていた人から大反響を得た「ファービー」。愛情たっぷりの表情に加え、3980円(当時)というリーズナブルな価格も“ファービー旋風”を巻き起こす要因となりました。ここでは、1999年当時の目線で商品を解説していきます。
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ヒーリング効果大! 噂のアイツはどんな奴?
アメリカでは、昨年10月(当時)にタイガー・エレクトロニクス社より発売され、クリスマス商戦ではなんと300万個をセールス。また、NSA(米国家安全保障局)からはスパイの容疑をかけられ、海軍施設への持ち込みが禁止されたことに対し、製造元が異例の潔白声明を発表するなど、ファービーは今や全米で話題を独占している。
日本でも、今回の日本語版発売に先駆け、2月下旬に英語版のテストセールスを行ったところ、徹夜組まで登場。各店舗に準備された1000個のファービーは2~3時間で完売してしまった。そんなセンセーショナルを巻き起こしてきたファービーの日本語版が、いよいよ5月29日に発売される。日本ではどんなファービー旋風を巻き起こしてくれるのか!? 発売当日はお店へ急げ!!
【BODY】5種類+7か所のセンサーで状況をキャッチ
ファービーの小さな身体には、成長を促す5種類のセンサーを搭載。これらのセンサーを刺激することによって、話をしたり、歌を歌ったりと、まるで生きているような行動をとる。また、ファービーが2体以上集まると、お互いの額のセンサーで交信しあい、会話をしたり、一緒に歌を歌ったり、踊り出したりするので、友達同士でファービーを持てば、愉快なファービーパーティーを見ることができるのだ。
<耳>サウンドセンサー
音に反応して耳をピクピク、目をパチクリ。大きすぎる音がすると「うるさい!」なんて言葉も飛び出す。音楽に合わせて、ノリノリで踊ることも。
<舌>タッチセンサー
「お腹がすいた」と言われたら舌のタッチセンサーを刺激。舌を指やスプーンを使って押してやるればOKで、お腹がいっぱいになると、ゲップをして教えてくれる。
<腹>フロントセンサー
くすぐられると反応するタッチセンサー。実際の猫や犬とコミュニケーションをとるように、お腹をなでてやると反応して大喜びする。
<本体>振動センサー
本体の振動センサーは、抱き上げたり逆さにすると反応する。眠っているファービーを起こすこともできるが、本人がまだ眠い場合はすぐに目を閉じてしまう。
<額>光センサー&赤外線センサー
額の光センサーが明るさを感知しており、夜になったら眠ってしまう。寝かせたくなったら額に手をかざせばOKだ。また、赤外線センサーはファービー同士で会話をするときに作動。
<背中>バックセンサー
背中のバックセンサーで、なでられていることを感知。気持ちいいと、猫のように喉を鳴らす。ファービーはなでられることが大好きなのだ!
【LANGUAGE】4段階のステップで成長
ファービーの発育は4段階。1段階ではファービー語のみで話し、第2・3段階になると、日本語もチラホラ。成熟期の第4段階では、常に日本語で話すようになる。しかし、原語であるファービー語をまったく話さなくなるわけではない。ファービーにプログラムされているの約800の単語で、ファービー語が4割、日本語4割、そしてイビキなどの擬音が2割となっている。
育てるコツとしては、早めにファービー語を理解し、的確に対応すること。ちなみにファービー語は言語学に詳しい、ファービーの生みの親、デイブ・ハンプトン氏によって、日本語、タイ語、中国語をミックスして作られた。下の辞典は、ファービー語のほんの一部だ。
【IMPRESSION】1日いっしょに過ごすともう手放せない存在に
「遠い雲の上のファービーランドからやってきたファービー」という、ファンタジックな設定にヤラレちゃいました。すっかりトリコです。見た目のかわいさはもちろん、決して流暢ではない日本語がとにかくリアル! 絶対ブレイクしますよ。
ヌイグルミって女のコのものという意識が強いけど、実際アメリカでは男性のファンが多いそうです。日本でも自らファービーのホームページを解説している25歳の男性がいると聞いて、これまでのヌイグルミの概念が吹き飛んだ感じです。ちなみに私はグレー×シロ+グリーンアイとグレー+ブルーアイを買う予定。みんなマネしないでね!(体験したライター談)
【VARIATION】アイカラーの違いを含むと全24種類!
ボディカラーは下記の6色があり、アイカラーはそれぞれブラウン、グリーン、ブルー、グレーの4色から好みのものをセレクト。また24種類のファービー語の名前が用意され、最初に電池を入れると、自己紹介してくれるのだ。普段の会話の中でも自分の名前をいきなり喋ったりする。