ゲーム&ホビー
2022/4/18 11:30

Xboxで「基本無料プレイ、ただし広告あり」登場? マイクロソフトが検討か

すでに家庭用ゲーム機向けタイトルでもF2P(Free to Play)、つまりダウンロードや基本プレイ料金は無料で、一部の機能を使うことやゲーム内アイテムを買うときに課金されるものが定着しつつあります。そんななか、マイクロソフトがXboxのF2Pゲームに広告を入れるための技術を開発しているとの噂が伝えられています。

 

米Business Insider(以下「BI」)の記事によると、マイクロソフトは広告主がF2Pゲームに広告を出せるようにすることを検討中とのこと。それにより広告を掲載できるタイトルを増やし、ゲーム開発者が広告スペースを販売できるよう考えている、との趣旨が伝えられています。広告には侵入型(ユーザー行動などを追跡するタイプ)や非侵入型(追跡しないもの)などいろいろとありますが、どの形になるかは不明だそうです。

 

この機能は、早ければ今年の第3四半期(10~12月)に実装されるかもしれないそうです。具体的にはレースゲームやオープンワールドゲーム(目に見える場所はどこにでも行ける、移動制限のないゲーム)などに看板として出現する可能性もあるとのことです。

 

BIが問い合わせたところ、マイクロソフト広報は「わが社は常にプレイヤーと開発者のために経験を改善する方法を模索していますが、これ以上言えることは何もありません」と答えたと伝えられています。

 

情報源の話で興味深いのは、マイクロソフトは広告収益から手数料を取るつもりはなく、それよりXboxの広告ネットワークを作り上げることに興味があるとされていることです。広告からの収入はゲーム開発者と、広告を掲載するアドテク企業(ネット広告の配信に関わる会社)で分け合うことにり、マイクロソフトの取り分はないというわけです。

 

ただし、マイクロソフトもゲーム内広告がプレイヤーにとって邪魔になる恐れは考えており、そのため一部のブランドだけがゲームプレイを妨げない形で広告を挿入できる「非公開マーケットプレイス」を用意するつもりだとも付け加えられています。

 

また個人データを吸い上げられることを心配する人達にも配慮し、Xbox上でのターゲティング広告をすぐに許可するつもりはなさそうです。

 

この仕組みが実現すればF2Pゲーム開発者は稼ぎを増やせそうですが、スマートフォン用ゲームでも「プレイの途中で広告」はあまり歓迎されてはいません。まして広告慣れしていない家庭用ゲームのプレイヤーがどう思うかは、興味深いところです。

Source:Business Insider
via:Wccftech