初代『ストリートファイターII』稼働から30年以上たった今もなお、対戦格闘ゲームの人気は衰えを見せていません。しかし多くの格闘ゲームに採用されている「Unreal Engine」の入力遅延が、特にPS5でひどいことが明らかになり、UEの開発元であるEpic Gamesとソニーが解決すべく協力すると関係者が声明を出しています。
対戦格闘ゲームでは、UE採用は半ば当たり前となっており、『ストリートファイターV』や『Guilty Gear-Strive』、『The King of Fighters XV』といったメジャー作にも使われています。
そんななか、TS|Sabin氏(様々な対戦格闘ゲームをプレイし、ゲーム配信者としても有名)氏が、「The King of Fighters XV」につき入力遅延の統計データを調べたツイートを紹介。各ゲーム機およびフレームレートごとの遅延が挙げられていますが、飛び抜けてPS5がひどいことが数値化されています。
Xbox always has had the lowest latency and this is before pc tests have been done https://t.co/ZlEBbRZmen
— bc 480hz Reactions Sabin (@nycfurby) February 17, 2022
これをきっかけに人気海外ゲームフォーラムResetEraでの議論に発展し、最終的にはEpicで働くスタッフがやってきて発言したしだいです。Simone DiGravio氏は「我々はこの入力遅延の問題を認識しており、現在ソニーと協力して、影響を受ける開発者を私たちの側でサポートするように努めています。皆様の愛すべきゲームが全てのプラットフォームで輝けるよう最善を尽くしますので、ご安心ください」と約束しています。
上記の調査が正しければ、PS5の入力遅延はXboxの2倍近くとなります。ミリ秒や1フレーム単位での駆け引きが交わされる対戦格闘ゲームの世界では勝負のゆくえを左右しかねないため、今後のEpicやソニーの健闘を祈りたいところです。