ゲーム&ホビー
2022/5/26 13:30

本物のファミコンを「ゲームボーイ」に改造! オープンソース化はありがたいが…

過去の据え置きゲーム機を、Raspberry Piなど最新技術を使って再現することは珍しくありません。ですが最近、本物のファミコンのハードウェアを使って初代ゲームボーイと同じサイズの携帯ゲーム機を自作した猛者が現れました。

Twitterユーザーredherring32氏による最新の「フランケンシュタイン」作品、つまり過去の製品を継ぎ接ぎしたものは「TinyTendo」と呼ばれ、ゲームボーイのように十字ボタンやスタート&セレクトにA/Bボタンを備えた携帯ゲーム機です。

 

このゲーム機に挿されたミニチュアのカートリッジこそカスタムメイド品ですが、本体の中身は本物のファミコン(海外版のNES)を使っているため、アダプターを介せばオリジナルのROMカートリッジも使えるそう。

 

ツイートによれば「これはエミュレーションでもなく、Piでもなく、NOACでもなく、FPGAでもありません。本物のファミコンのハードウェアです」とのこと。NOACとは「NES-on-a-Chip」のことで、FPGAとはプログラムできる集積回路のこと。詳しい説明は省きますが、どちらも「ファミコンを丸ごと最新技術によりチップ上で再現」することであり、オリジナルのハードウェアは使いません。

では、どうやって作ったのか? redherring32氏は、本物のファミコン搭載チップをカットしてサンドペーパーで削り、オリジナルの7%以下のサイズにしてRaspberry Pi 3よりも小さなPCB(基板)に収めたとのこと。切断作業はすべて手作業で行われています……ということで、究極のローテクで加工されたようです。

このプロジェクトは数週間後にはオープンソース化される予定で、ほかの人も同じことに挑戦できるようになります。しかし、作業にかかる時間や、そもそも手先が器用でなければできないこと、せっかく作ったものの、もったいなくて持ち出せそうにないことを考えると、公式サービスのNintendo Switch Onlineで「ファミコン」を遊んだほうが、はるかに楽かもしれません。

 

Source:redherring32(Twitter) 
via:NintendoLife