ソニー・インタラクティブエンタテインメントは24日、高性能で幅広いカスタマイズができるPS5用の「DualSense Edge ワイヤレスコントローラー」を発表しました。それぞれのプレイスタイルに合わせたカスタムコントロールを作成できることで、ゲームプレイに“Edge(優位)”を持たせるように設計されたと謳われています。
この製品がデビューを飾ったのは、ドイツ・ケルンにて開催中の大型ゲームイベント「gamescom 2022」のオープニングナイトライブでした。数か月前から「通常はサードパーティ製の高級コントローラーにしか搭載されないような多くの機能」を搭載し、やはりカスタマイズ性が豊かなXbox Elite ワイヤレスコントローラーに対抗して準備中だと噂されていたものです。
DualSense Edge ワイヤレスコントローラーは「完全にパーソナライズされたコントローラー体験」つまりプレイヤー個人の好みに合わせ、ゲームごとにピッタリくるボタン配置の変更などができる、ということです。カスタマイズはソフトウェアのほか、部品を交換するハードウェアにも及んでいます。
次に「どれほどカスタマイズできるか」の説明です。
●幅広いカスタマイズが可能なコントロール
特定のボタン入力をリマッピング(再配置)または無効化したり、スティックの感度とデッドゾーン(ゲーム内でアナログスティックが認識されるまでに動かす距離)を調整してエイムを微調節したりといったことが可能とのこと。
さらに、トリガーごとに移動距離とデッドゾーンを好みに合わせて調整できるオプションもあり。たとえば対戦型FPSゲームではトリガーを少し押し込むだけで素早く撃てたり、レースゲームではデッドゾーンを短くして細かく挙動を制御したりできるようです。
●複数のコントロールプロファイルが保存可能
理想のカスタマイズができたら、それを複数のプロファイルに保存して、状況に応じて切り替えできるとのことです。つまりドライブゲームと対戦FPS、あるいは同じゲームでも1人プレイとネット対戦では異なるカスタマイズを使い分けられる、ということ。
●コントローラー上のユーザーインターフェース
専用のFnボタンにより、ゲームの操作に集中しながら簡単にセットアップを調整できます。コントローラープロファイルの切り替えや音量の調整、そしてプロファイル設定メニューに入ったり、プレイ中に新たなコントロールの設定ができるそうです。
●変更可能なスティックキャップと背面ボタン
3種類のスティックキャップ(スタンダード、ハイドーム、ロードーム)を交換できます。また背面ボタンも変更でき(ハーフドームとレバー)、ここにすべてのボタン入力を割り振りできるとされています。
●交換可能なスティックモジュール
コントローラーのスティック部品を交換でき、経年劣化してきた場合でもコントローラーを末永く使えます。なお、交換用スティックモジュールは別売り。
●DualSense ワイヤレスコントローラーの機能を内蔵
PS5標準のDualSense ワイヤレスコントローラーの機能はすべて使えます。
DualSense Edgeにはスティックキャップと背面ボタンセットに加えて、USB Type-C編組ケーブルが付属し、コネクターハウジング(取付器具)によりコントローラー本体にロックできるため、抜け落ちる可能性が大幅に減っているとのことです。
ワイヤレスコントローラーで有線ケーブルを強調するのは矛盾している感もありますが、長時間遊ぶときに残りバッテリーの心配をしなくて済みそうです。
発売時期などさらなる情報は、今後発表されるそうです。まだ価格は明かされていませんが、ライバルのXbox Eliteが約2万円(税込)であることから、近いお値段になるのかもしれません。
Source:Playstation.com