そこにコンピューターと画面付き製品があれば、なんであれ3Dシューティングの元祖『Doom』を遊べるようにするのがハッカーの宿命です。たとえばDJコントローラーやプリンター、最近ではトラクターの車載システムに移植されていました。
その最新のチャレンジとして、「たまごっち」のようなハッキングツールで『Doom』をプレイ可能にした猛者が現れました。
この製品は「Flipper Zero」と呼ばれ、NFCやBluetooth、赤外線通信など色々な無線信号を送受信できるオープンソースデバイスです。その生みの親は、「無線プロトコル、アクセス制御システム、ハードウェアなど、デジタルなものをハッキングするのが大好きだ」と語っています。
どれだけ人類の役に立つかと言えば、サブマシンガンを背負ったロボット犬を倒すことに成功していたほどです。
Good news! Remember that robot dog you saw with a gun!? It was made by @UnitreeRobotics. Seems all you need to dump it in the dirt is @flipper_zero. The PDB has a 433mhz backdoor. No need for @gnuradio! https://t.co/xjDepcGYe2 cc/ @UnitreeRobot007 @IrvingRobotics @shunweicapital pic.twitter.com/6PJHjcsgJL
— KF (@d0tslash) August 4, 2022
Flipper Zero上でDoomを動かせた開発者「Xoreo」氏いわく「伝統として、Doomはほとんどすべての電子機器に移植されています。そこで私は、Flipper Zero のハードウェアと互換性があり、かつDoomに近いものを開発しようと試みました」とGithubプロジェクトページで語っています。
ただしFlipper Zeroの画面のサイズは1.4インチで、わずか128×64の解像度しかありません。そのためオリジナルの『Doom』ではなく、別の開発者が極小マイコンボード「Arduino Nano」用に作った移植版となっています。それでも見た目は十分に『Doom』に似ているし、モンスターを撃つ楽しみも味わえます。
このサイズで実際に遊べるのだから、本家たまごっちにも『Doom』バージョン発売を望む声が高まるかもしれません。
Source:Github
via:Motherboard