ゲーム&ホビー
2022/10/4 20:00

ボツになった「ゼルダの伝説」外伝、『ファイナルファンタジータクティクス』みたいなゲームだった?

数週間前、海外YouTubeチャンネル「Did You Know Gaming?」は、「メトロイドプライム」シリーズの開発でレトロスタジオが任天堂に提案しながらもボツにされた「ゼルダの伝説」スピンオフゲームが2本あったと報じていました

↑この少年は……

 

そのうちの1つ、ニンテンドーDS用「Heroes of Hyrule」(ハイラルの英雄)に関する22ページの公式文書を入手できたとして、そのあらましが公開されています。

 

このゲームは「コリ」という少年が100年前にガノンを封印するために使われた本を完成させるという、本編のリンク以外の人物を中心としたシナリオとなっていたようです。この本にはおなじみゴロン族、リト族、ゾーラ族ら3人の主人公が、囚われたリンクを解放するためにガノンの城を目指すという物語が書かれており、コリはそのページを集めるというあらすじです。

 

そのためゲームは「現代編」と「過去編」に分かれます。そのうち約3分の1を占める現代パートでは、コリが街を歩き回り、ミニゲームをプレイし、サブクエストをこなして本のページを集めるという「いつものゼルダ」的なプレイが展開されるとのこと。

 

かたや過去編では、戦術ベースのRPGが繰り広げられ(文書には『ファイナルファンタジータクティクス』との比較あり)、戦闘パートの合間にパズルと探索をこなすことになります。

 

実際、本作は「古典的なゼルダとタクティカルRPGのハイブリッド」と説明されています。たとえばRPG的なステータスは存在しますが、レベルアップという概念はほとんどなく、代わりにステータスを上げられる「ハートのかけら」などのアイテムを入手するという具合です。

 

またアイテムは戦闘だけでなく、探索や謎解きなど、従来の『ゼルダ』のブーメランのような様々な使い方ができます。さらに過去と現代編のプレイは連動しており、一方の時代で得た情報、行動の結果やアイテムが、もう一方の時代に反映されるそうです。

 

このプロジェクトは、任天堂により直ちに却下されたため、残念ながら実現には至っていません。もし実現していれば「メトロイドプライム」や「スーパードンキーコング」のように、海外スタッフが主導した新たなシリーズの誕生に繋がっていたのかもしれません。

 

Source: Did You Know Gaming?(YouTube) 
via:NintendoEverything