ゲーム&ホビー
2022/12/30 20:00

発売日3日間で約345万本販売! 今さら聞けない大人気「スプラトゥーン3」の楽しみ方を解説

「コレ知ってないとヤバいかも?」な最新トピックをオールジャンルで大特集。今回は、発売後3日間で約345万本という驚異的な販売本数を記録した「スプラトゥーン3」を紹介。「イカ」と「ヒト」とを自由に行き来してナワバリを自分のチームカラーに塗っていく明快なルールで人気の本作の楽しみ方を解説する。

※こちらは「GetNavi」 2022年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

 

いまさら聞けない基本の「き」から楽しさの本質までクイック解説!

 

私が解説します!

ゲームライター

岡安 学さん

eスポーツを中心に活動するフリーライター。多くの大会やイベントを取材。近著は「みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書」。

 

相手を倒すだけではない多様な遊び方が人気の理由

スプラトゥーンは4対4で対戦するアクションシューティングゲーム。一定の拠点のなかでインクを発射し合うので、タクティカルシューティングの要素が強いが、地面をインクで塗ることで動きやすくなるなど、オリジナル要素もある。チームでの集団戦や何度倒されても復活できる点はMOBA(※)に近く、さまざまなジャンルの面白さを凝縮しているのが人気の理由だ。

※「マルチプレイヤーオンラインバトル」の略

イカやタコに変身することでインクが塗られた場所で速い移動ができ、インクの補充や、体力も回復もできる。銃撃戦や肉弾戦が不得手なプレイヤーでも塗りで貢献し、遊び方も多様なのが面白い。

 

使用できる「ブキ」はシューター、筆、ローラー、バケツなどさまざまで、近距離、長距離、塗り、バトルと得意分野が異なる。さらにサブウェポンやスペシャルウェポンの組み合わせによって、似たようなブキでも戦い方が変わってくる。プレイヤーのレベルが上がってくると使用できるブキが増えるので、プレイするモチベーションが上がるのも魅力だ。

 

↑任天堂 スプラトゥーン3 6578円(パッケージ版)、6500円(ダウンロード版)

 

3分間に4対4のチームバトルでインクを塗りあう「ナワバリバトル」を基本に、より多くの面積を塗ったチームが勝利する単純明快なゲーム。だが「ブキ」や「ギア」、チーム内でのポジション(役割)の選択など、奥深さも持ち合わせている。

 

 

 

 

そもそも「スプラトゥーン」とは?

インクを発射する「ブキ」などを使い、地面を自分のカラーに塗りながら相手も倒していく。敵を倒すのが目的ではなく、各モードで勝敗条件は変わる。例えば塗りの面積の大きさやヤグラをゴールに運ぶなどその条件は多彩だ。

 

「イカ」と「ヒト」で自在に変身

 

「ヒト」では武器を構え、攻撃や塗りができるが移動は遅い。「イカ」は自分のカラーのインクに潜れ、高速移動や壁上りなどが可能。インクに潜っているときは体力とインクの補充もできる。

 

「ヒーローモード」で腕を上げる!

 

ヒーローモードはひとり用モードで様々なミッションをクリアする。ゲームとしても楽しいが、武器の使い方や特殊な移動方法など、遊びながら学べるので、対戦前にプレイしたい。

 

スプラトゥーン3のプレイで知っておきたいキーワードがコレ!

【バトル】 バトルはレギュラーマッチとバンカラマッチの2種類

バトルには大きく分けて、ランクが変わらないレギュラーマッチと、勝敗によってランクが変化するバンカラマッチの2種類がある。レギュラーマッチは塗った面積で勝敗を決めるナワバリバトルで、バンカラはガチエリアなど4つのルールがある。

 

↑ゲームがスタートしたら、自チームのインク色に染めていくのが基本。相手チームのインクに入ると動きが鈍くなるだけでなく、ダメージも受ける

 

↑3分間のバトル終了後には、勝敗と塗った割合を発表。プレーエリアすべてを両チームで塗れることは少なく、多くは合計90%近辺の面積になる

 

【「ブキ」と「ギア」】 ブキは攻撃のメインとなり、ギアは能力をアップさせる

ブキはメイン、サブ、スペシャルの組み合わせ。サブは、シールドなど補助系で、スペシャルはゲージが貯まると使用できる。ギアはアタマ、フク、クツの3種類があり、ギアについているスロットにギアパワーを組み込むことで能力をアップできる。

 

↑ブキは大きく分けて11種類。インクを連射できる「シューター」を基本に、広く塗る「ローラー」や遠くまで飛ばす「チャージャー」など多彩だ

 

↑イカたちのファッションアイテムであるギア。バトルで手助けしてくれる特殊な能力が備わり、身に着けると少しパワーアップできる

 

【バイト(サーモンラン)】 ギアやギアパワーがもらえる宿敵シャケとの大決戦

シャケのナワバリに出向き、シャケを狩るバイト。時折登場するオオモノシャケを倒し、金イクラを収集する。全3ステージあり、ステージ毎に設定された金イクラ数を集めればクリア。クリア後はバイト代としてギアやおカネをもらえる。

 

↑シャケのナワバリがバイトの現場。次々と現れるシャケを狩ってイクラを集めていくと、強力なシャケである「オオモノシャケ」が登場する

 

↑バイトをクリアして「オカシラゲージ」を貯めると、ある確率で超巨大なオカシラシャケ “ヨコヅナ” が登場。倒すには4人の協力プレイが必須だ

 

もっと知りたいスプラ3

その1  バトル後の評価でモチベーションUP!

各バトル後には、自分がどれだけ活躍したかを「ゲットした表彰」で評価してくれる。初心者プレイヤーはまずどんな表彰でも良いので受賞できるようになると、モチベーションが上がる。

 

↑「バトルNo.1」は、アシスト/倒した数がチーム内で最多の証。そのほか敵陣への塗り面積No.1の「アウェイ塗りNo.1」など多数ある

 

その2 フェス開催時はポイントUP!

期間限定で開催される「フェス」をチェック。3つのお題どれかに投票し、その勢力に所属してバトルを展開してポイントを稼ぐ。フェス期間中のバトルは獲得できるポイントもアップする。

 

↑フェスは「ヨビ祭」と「本祭」の2部構成。まずは投票所で3つの選択肢から選んで投票。その後は所属勢力のポイントを稼いでいく

 

スペシャリストが語る「スプラトゥーン」の奥深さ

たいじさん

2009年から活動を開始し、「スプラトゥーン2」では公式大会で3度国内優勝、世界大会は2度優勝。スプラトゥーン界隈では「王」と称される。

 

それぞれの “得意” を生かしたチームプレイが楽しいゲーム

「FPS、TPSなどのゲームが好きで、独特なジャイロでの操作がとても直感的だったのがスプラトゥーンにハマったきっかけです。メジャーなFPS、TPSはひと通りプレイしてきましたが、スプラトゥーンは撃ち合いのなかに “塗り” という要素が入ることで、かなり奥深い読み合いが発生して非常に面白いですね。プレイヤー自身の動き+チームの塗り状況によって有利不利が入れ替わります。そのため相手を倒すことに特化した立ち回り、塗りに特化した立ち回りなどそれぞれ役割ができ、チームプレイがとても楽しいです。また強力なスペシャルウェポンを使って塗れるなどプレイヤーを倒す以外の方法でチームに貢献できる点も、非常に奥深いゲームだと思います」

 

↑4人すべてが相手を倒すことが得意な必要はない。塗りに専念する、仲間をサポートするなどそれぞれ活躍できる立ち回りがあるのがポイントだ

 

(C)Nintendo