最近Nintendo Switchの後継モデル、通称「スイッチ2」の噂話が相次いでいます。先月も、世界的ゲームイベントgamescom 2023の舞台裏で、任天堂が一部の開発者に改良版『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を見せたとの証言もありました 。
そんななか、スイッチ2の性能がPS4やXbox Oneに近いことを語る内部文書が公開されました。
この文書は、米FTC(連邦取引委員会)がマイクロソフトのアクティビジョン・ブリザード買収計画を差し止めるための訴訟で提出されたものです。それによれば、任天堂は2022年後半にスイッチ2につきアクティビジョン幹部らに説明し、その性能に関する情報も提供したそうです。
アクティビジョン幹部のクリス・シュナケンバーグ氏は、任天堂との会談に基づき「NG Switch Draft.pdf」と題した文書を作成。その中で「NG Switch(次世代スイッチ)」が「性能面で第8世代プラットフォームに近い」と述べています。
ここでいう第8世代プラットフォームとは、2010年代前半に発売されたゲーム専用機、PS4やXbox Oneのことでしょう。シュナケンバーグ氏は「過去にPS4/XboxOneに提供したものを考えると、NG Switchでも魅力的なものを作れると考えるのが妥当だ」と付け加え、スイッチ2のパワーがこれら2つに近いという考えを強調しています。
以前、アクティビジョンのボビー・コティック氏が任天堂の古川俊太郎社長と交わしたメールが公開されていました。そこでも「第8世代プラットフォームに近い性能と、我々がPS4とXbox Oneに提供してきたものを考えると、次世代スイッチでも魅力的なものを作れると考えるのが妥当だろう」と述べていましたが、当時は単なる憶測かもしれないと見られていました。
が、今回の社内文書は任天堂からの説明に基づくとされており、実際のスイッチ2の性能を知らされた上で語っているようです。
PS4もXbox Oneも10年前に発売されたゲーム機ですが、その性能を(おそらく)携帯ゲーム機としても使えるスイッチ2で実現するのは進歩のはず。今後の、さらなる続報を待ちたいところです。
Source:The Verge