PlayStation VRの登場により一気に知名度をあげたVRですが、多くの方が「VRは数万円出さないといけない」と考えているのではないでしょうか。今回はそんな人に向けて、2000円前後で楽しめるVR機器2つを紹介。VRに詳しいデジタルライターの岡安 学さんが詳しく解説します。
折り畳んで持ち運べるコンパクトなカジュアルVR
インフォレンズ
STEALTH VR POCKET
2000円
折り畳みタイプのVRヘッドセット。目の幅やピントの調整、スマホのサイズに合わせた高さ調整の3つの画像調整機能を搭載します。現在販売されているスマホの95%以上が装着可能。2000円前後の価格も魅力です。
【コンパクト収納】
ポケットに入れて外出先でもVR体験
本体を折り畳むと、W85×H92×D30mmという手のひらサイズになり、どこにでもラクラクと持ち運べます。直径38・のレンズを採用し、クッキリした画像でVRコンテンツを鑑賞できます。
↑重さは78gと非常に軽量。カラーは、レッド、ブラック、ホワイト、ブルーの4色展開
STEALTH VR POCKETはこんなマシン!
【SPEC】
プレイに必要なモノ:iPhoneやAndroid端末のなかで、画面サイズが4~6インチで厚さ13mm以下のスマホ
視野角:最大約90度
搭載センサー:なし
レンズ直径:φ38mm
サイズ:W136×H92×D70~84mm(使用時)
質量:78g
【できることできないこと】
360度動画・画像視聴:◯
スマホ用に2画面分割で制作された360度映像・画像が視聴可能です。ジャイロセンサー搭載のスマホが必要。
VRゲーム:△
人間の脳の中に入る「InMind VR」のような、頭を動かしてプレイするスマホ用ゲームアプリが遊べます。
2D映像コンテンツ視聴:△
コントローラの使用:×
【ライター岡安の検証結果】
没入感は比較的低めだが3D感のある動画視聴は可能
完全に目を覆うゴーグルタイプではないので、外の様子やスマホの枠が目に入り没入感は低め。だがスマホをそのまま見るよりは3D感は出ます。撮影時に360度動画の確認にも使えます。
・没入感:8
・解像度:8
・操作性:8
・装着感:4
・酔いにくさ:8
→36/100点
【結論!】
屋外で360度動画を撮影した際のチェック用キットとして最適
見た目より中身で勝負! 1296円の激安お手軽VR
ハコスコ
ハコスコ タタミ2眼(T2)
1296円
ダンボール素材で作られた、手軽なVRビューワー。2枚のレンズで構成されたサイドバイサイドと呼ばれる方式で、両眼視差により、立体的に映像が見られます。「タタミ2眼」は折り畳めるタイプ。
【連携カメラ】
ハコスコ
Insta360 Nano
2万7000円
iPhoneとの連携で動画をハコスコで確認
iPhoneのLightningコネクタに挿しこむだけで、全天球動画が撮影できるハコスコ社の360度カメラ。これで撮影した360度の静止画や動画は、ハコスコを使って没入感ある映像で再生できます。
ハコスコ タタミ2眼(T2)はこんなマシン!
【SPEC】
プレイに必要なモノ:サイズ最大W80×H160×D10mmまでのスマホ
視野角:約90度
搭載センサー:なし
レンズ直径:φ35mm
サイズ:W16.2×H13.0×D8.5mm
質量:136g
【できることできないこと】
360度動画・画像視聴:◯
公式の「ハコスコアプリ」では、360度動画・静止画を頭の動きに合わせて全方位見渡せます。
VRゲーム:△
頭を動かし操作するアプリに対応。遺跡を探索するアドベンチャー「シドニーとあやつり王の墓」などがオススメです。
2D映像コンテンツ視聴:△
コントローラの使用:×
【ライター岡安の検証結果】
360度映像を気軽に楽しむには十分な設計
ダンボール製で折り畳みもできるので、持ち運びやすさは抜群。スマホは機種に依存しないのも便利です。目が覆われず没入感は低めですが、VR体験はしっかりできます。
没入感:12
解像度:8
操作性:8
装着感:8
酔いにくさ:8
→44/100点
【結論!】
VRをできるだけ安く試してみたい人にオススメ
[私が検証!]
デジタルライター/岡安 学さん
VR機器に造詣が深い。Play Station VRを日々プレイし、VRの可能性を探っています。