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「酒噺:東京・大衆酒場の名店シリーズ」で一連の酒場知識を習得したお酒好きタレント・中村優さん。実践編に入って、女性一人(初心者)でもできる「酒場」の楽しみ方を「せんべろnet」管理人のひろみんさんに教えてもらいながら体験していく第8回目。

今回はひろみんさん原作の“飲みアル記”漫画『ソロ酔い酒場〜今日も寄り道ひとり飲み』で“呑兵衛の楽園 赤羽”に興味を持った中村優さんが、赤羽(東京都・北区)の「立ち飲み いこい 本店」へ。せんべろの聖地として知られる赤羽で、中村さんはひとり飲みを楽しめるのでしょうか?

ソロ酔い酒場〜今日も寄り道ひとり飲み 1
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ひろみんさん原作の漫画『ソロ酔い酒場〜今日も寄り道ひとり飲み』が書籍化(2025年8月1日発売)され、ひろみんさんのサイン本が自宅に届いて大喜びの中村さん。熟読を重ねたなかで気になったのが、せんべろの聖地として知られる赤羽です。中村さんは、ひろみんさんにLINEで献本の御礼を述べつつ、作中(第6話)に登場している「立ち飲み いこい 本店」を中心に、赤羽について聞いてみることに。


まずは小銭を用意して、ファーストオーダーの内容も考えておいたほうがベターです」と、いこいのルールやマナーも教えてもらった中村さん。いざ、赤羽へ!

赤羽はなぜ“せんべろの聖地”なのか?
赤羽駅に到着した中村さんは、「立ち飲み いこい 本店」がある東口へ。ひろみんさんに「赤羽着きました!」とLINEをし、彼の地へ向かいます。

同店の場所は駅から歩いて約3分。時間帯は昼間ながら、すでに営業している酒場が多いことに感心しつつ、せんべろの聖地と呼ばれることにも納得。
「でも、なぜ赤羽はせんべろの聖地になったんですか?」とひろみんさんに質問すると、その理由を教えてくれました。
赤羽は北側に荒川があり、JRの複数路線が乗り入れる主要なターミナル駅でもあります。水陸ともに好アクセスであることから工業地帯として発展してきました。

赤羽は「工場で働く労働者の街」となり、労働者たちの英気を養うオアシスとして、他の下町の飲み屋街と同様に安価な酒場が増えていったのです。
なかでも、せんべろのレジェンドとして知られる名酒場が「立ち飲み いこい」。創業は1970(昭和45)年で、現在は本店に加えて近所の支店(本店が、ビル建替え時に営業していた仮店舗が好評のためそのまま支店に)と、2024年に同じ北区で開業した王子音無川店があります。

特筆すべきは、いまも変わらぬおいしさと安さ。令和のいまでも、お酒は250円から、おつまみは100円台からと、良心的な価格で呑兵衛を魅了し続けています。

そして「いこい」のような名酒場に追いつけ追い越せと、駅周辺のお店が切磋琢磨した結果、気軽に安価ではしご酒ができる呑兵衛の楽園(パラダイス)に。こうして、赤羽はせんべろの聖地と呼ばれるようになったのです。
中村さんも「立ち飲み いこい 本店」に到着。いったん外から眺めていると、えびす顔でグラスを傾けるお客さんたちが。

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「いこい 本店」にいざ、入店!

訪れた平日の昼間は比較的穴場の時間帯で、よりライブ感があふれるカウンターも利用できそう。漫画『ソロ酔い酒場』をお守りに、いざ入店!
中村さんが立ち位置を探すと、運良く手前のカウンターが空いてることを発見。ここは、ひろみんさん曰く“煮込み鍋前のアリーナ席”。

アドバイス通りに、決めていたファーストオーダーから、「焼酎ハイボール」と「もつ煮込み」を注文しました。もちろん小銭も忘れていません。「いこい」は現金会計であり、注文ごとにキャッシュオン(商品を受け取る際、その場で代金を支払う)方式です。



まずは、「焼酎ハイボール」で乾杯! 「焼酎のコクが効いた、すっきり爽快な味がたまりません! 漫画にあった『安いのに、宝焼酎を使っているから美味しい』のシーンとリンクして、幸せ!」と中村さんは大感動。


「もつ煮込み」も「もつがやわらかくて絶品。豆腐も大きくフワッとしていて、イイですね!
みそベースのまろやかな味付けもおいしい!」と、大絶賛。

「もつ煮込み」(150円)は豆腐と大根入りで、ねぎが好アクセント。
飲みながら中村さんが思い出したのは、本連載の初回に訪れた錦糸町の「立呑み みつぼし村」。ひろみんさんから「“いこい”出身の方が営むお店」だと教えてもらっていました。

今回、本家に来たことにも興奮しつつ、改めてその影響力に感服。常連さんが「ここは“赤羽の関所”なんだよ」と声をかけてくれる場面も。
その理由を、ひろみんさんは「『いこい』は立ち飲み好きなら一度は耳にしたことがあるお店。赤羽で飲み歩きをするなら、まず立ち寄る人が多いんです。そんな存在感から“関所”と呼ばれているんですよ」と解説します。
「いこい」が有名な理由は味の良さや良心的な価格などいくつかありますが、関西にも進出した東京の立ち飲みチェーン「立呑み晩杯屋」の創業者が「いこい」出身であることも、その知名度を高める一因となっています。ちなみに、「立呑み晩杯屋」で人気の「ゴールデンチューハイ」は「いこい」の定番ドリンク「ゴールデンハイボール」が由来です。
あらためて、「いこい」の基本ルールをおさらいしておきましょう。
・会計は現金のみで、キャッシュオン。小銭や千円札を用意しておくとスムーズ。
・ひとりにつき、ドリンク1杯と、おつまみ1品以上の注文は必須。
・退店時には使用したカウンター上をふきんで拭く、テーブル席の場合は食器をカウンターに返却してテーブル上を拭くのがマナー。

常識的なマナーでもありますが、おごり・おごられや、アルコールの過剰摂取、一気飲みなどは禁止。また、携帯での通話や、人物の写るカメラ撮影もNGです。多くのせんべろ酒場同様、長時間の滞在もマナー違反なので、ひと通り飲んだらサクっと退店して次のお客さんに譲りましょう。

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「いこい」を堪能する
常連さんとの会話も弾み、短時間ながら「いこい」飲みを楽しんでいる中村さん。にぎわう店内は、空間自体が“借景”に。

中村さんが「もつ煮込み」の次に注文したのが、「辛きゅうり」(180円)。さっぱりしていながらもコク深い味付けで、チューハイのアテにもぴったりとか。「味が染みてて、辛さもしっかりあってお酒が進みます。コリッとした食感もおいしい!」とこちらも大満足。

さらに中村さんが常連さんに教えてもらった“裏技”が、箸の置き場。限られたスペースで飲むことが大切な「いこい」では、ジョッキの持ち手を箸置きにするというテクニックが常連さんを中心に見られます(そういえば漫画の中でも描かれていました)。


そうこうして「いこい」を堪能した中村さん。再度お礼のLINEをひろみんさんに送ろうとすると、「トントン」と肩を叩く手が。振り返ると、そこにはひとりの女性が笑顔で飲んでいました。


「はじめまして、ひろみんです。驚かせちゃってゴメンね。優ちゃん、“ひとり飲み”を楽しんでますね!」とにっこり。実はたまたま近くにいて、中村さんとのLINEのやり取りを見て「いこいに立ち寄りたくなった」と足を運んだとのこと。
中村 わぁぁ、えっ!ホントに?ひろみんさんなんですか、逢えてめっちゃうれしい!
ひろみん すっかりお店に溶け込んでますね。もう初心者って感じじゃないですよ。
中村 ひろみんさんのおかげですよ。でも、まだまだお店の情報はひろみんさん頼りです。
ひろみん せっかくだから、もうちょっとここで飲みませんか?
中村 いいですね~。これまで教えてもらったお店について、振り返りながら語り合いたいです!
今回はここまで。次回は中村さんとひろみんさんが、これまでの“ひとり飲み”について、じっくり振り返っていきます。

<取材協力>
立ち飲みいこい 本店
住所:東京都北区赤羽1-3-8
営業時間:月~土11:00~22:00、日祝11:00~21:00
定休日:なし
※価格はすべて税込みです
撮影/我妻慶一

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