家具建具などに使用する合板素材を扱うメーカー・広葉樹合板は、家具メーカー・イトーキと共同で、立ち寝快眠ボックス「giraffenap」(以下、ジラフナップ)を発表しました。イトーキが取得した開放特許をもとに、広葉樹合板が製品化したというこの立ち寝ボックスは、小型公衆電話ボックス程度のスペースで、立ちながら仮眠を取ることを可能にします。
立ったままでも十分なリラックス効果を実現
ジラフナップのコンセプトは、「立ったまま最高の休息を」。立ちながら短時間の睡眠をとるキリンの英名と、短時間の昼寝を指すパワーナップという語を組み合わせて名付けられました。
ジラフナップ内で寝るときの体勢は4点支持。足裏、すね、お尻、頭に当たる4つのパッドが、立ちながらでもリラックスしながら寝れる姿勢をサポートします。この睡眠姿勢は、北海道大学と台湾国立成功大学との共同研究で、軽い寝息を立てる程度の睡眠状態を実現する、リラックス効果のある姿勢として評価されています。一方で、熟睡しすぎる姿勢ではないため、20分程度の仮眠をとり、すぐに仕事に戻るといったシーンには最適だといいます。
ジラフナップを設置するのに必要なスペースは、小型の公衆電話ボックスと同程度。ベッドを設置する場合に比べて、約半分のスペースで仮眠環境を導入できます。
製品のデザインは、近未来を感じさせるスペーシアと、森のなかをイメージしたフォレストの2通りをラインナップ。内部には調光可能な照明と、充電に使用可能なUSBジャックを備えています。
快適な仮眠環境を提供するため、空気清浄にも配慮しました。換気部に不織布製のガス交換膜を設置し、酸素を内部に取り込みながら、二酸化炭素やホコリをシャットアウト。なお、内部に溜まった二酸化炭素の外への排出は行われるため、室内の空気環境は常に清浄に保たれます。
8月22日から、原宿でジラフナップを体験できる!
広葉樹合板がジラフナップの設置場所として想定しているのは、主にオフィスです。しかし近年強く指摘される日本人の睡眠不足を解消するアイテムとして、同社では、空港や病院、カフェや駅構内などへの設置も探っていきたいとしています。
この革新的アイテムに触れられる機会を確保したいとの意図から、すでにネスカフェ 睡眠カフェ in原宿でのコラボが決定。8月22日から同所にジラフナップが設置されます。
ジラフナップの発売時期は、2023年12月末〜2024年1月と発表されています。