家電
2024/12/31 19:15

「ズボラ家電女王」が本当に助けられた家電はどれ? 2024年「ズボラ家電」ベスト5

家事が苦手、時間がない、つい手を抜きたくなる……今回は、そんなズボラさんにこそ使ってほしい家電=ズボラ家電を厳選して紹介。2024年に発売された家電のなかで、「ズボラ家電女王」を自称する家電ライター・田中真紀子さんがもっとも優秀だったと感じた「ズボラ家電」ベスト5を挙げていただきました!

私が解説します!
家電ライター・田中真紀子さん

家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブで紹介する家電のスペシャリスト。自宅には最新家電を中心に200以上の家電を所有し、製品レビューも多数行っています。高校生の子どもと夫、犬の3人+1匹暮らし。

 

1.「ざく切りの食材を入れるだけ。余り野菜が使いこなせない私にとって、うれしい1台です」

シロカ 

おうちシェフ BLENDER SM-S151W

実売価格1万7820円(税込)

ヒーター機能付きで温・冷両方に対応するブレンダー。独自形状の8枚刃と回転制御によるパワフルな粉砕力で、固い野菜や繊維の多い葉物もなめらかな熱々スープに調理できます。保温やあたため直しも可能で、鍋に移す手間も必要なし。「ヨーグルト」メニュー、甘酒や味噌などの発酵調理ができる「こうじ」メニュー、薬膳の考えに基づいたお粥やスープが作れる「薬膳」メニューなど、12種類のオートメニューも搭載。

【田中さんのお気に入りポイント】

材料をザクザク切って入れ、ボタンを押すだけという手軽さで、温かくなめらかなポタージュが作れます。野菜室の余り野菜をうまく使いきれない私にとって、うれしい1台。フードロスも減らしつつ、栄養もしっかり摂れるということでヘビロテしています。野菜不足を感じているけれど、料理する時間がない人、料理が面倒な人にオススメですね。

↑かぼちゃも皮ごとざく切りでOK

 

2.「ダストステーション付属がやっぱり便利。拭き掃除もできちゃいます!」

東芝ライフスタイル 

TORNEO cordless(トルネオコードレス) VC-SL130DS

実売価格5万9800円(税込)

紙パック式の自動ゴミ収集機能付きダストステーションを採用したコードレススティック掃除機。ゴミ捨て頻度は約70日に1回であることに加え、独自の「オートエアー洗浄」によりお手入れ頻度も約70日に1回に。新開発の「ハイパワーコンパクトモーター」と「なめらか自走ヘッド」により、強い吸引力を保ちながら軽快な取り回しを実現しています。カラバリはシフォンベージュとアッシュブラックの2色。

【田中さんのお気に入りポイント】

コードレス掃除機も、ゴミを自動収集してくれるダストステーション付属がやっぱり便利。インテリアになじむデザインや、取りまわしやすさも気に入っています。何より面白いのが、アタッチメントをつけかえればゴミを吸いながら床の拭き掃除もできちゃう点。もうフロアワイパーと2台使いしなくてOKです。

↑「吸い拭き2WAYワイパー」を新開発。ワイパーに市販のフローリングシートを装着することで、ゴミを吸い取りながら拭き掃除も可能です

 

3.「究極にズボラできるロボット掃除機。まさか給排水までやってくれるなんて!」

SWITCHBOT

SwitchBotお掃除ロボット S10

実売価格11万9820円(税込)

給水・排水・清掃・モップ洗浄/乾燥・ゴミ収集まで自動で行うロボット掃除機です。2本のチューブを装備し、1本は配水管に、1本は下水管へつなぐことで、全自動で給水・排水を行います。水交換ステーションは幅40×高さ10cmとコンパクトで、洗濯機のそばやキッチン、洗面所、トイレなど、水道のある場所に設置できます。

【田中さんのお気に入りポイント】

究極にズボラできるロボット掃除機。自動ゴミ収集やモップ洗浄/乾燥に加えて、まさか床拭き用の水の給排水まで自動でやってくれるとは! 実際に使ってみると、タンクの給排水も意外と面倒だったな、ということに気づきます。タンクに汚水を溜めないから、ニオイも気になりません。

↑水交換ステーションの設置例。チューブの1本は配水管に、もう1本は下水管へつないで給排水を実現します

 

4.「疲れているときや献立を考えるのが面倒なときも、コレがあればなんとかなる!」

シャープ 

ヘルシオ AX-LSX3B

実売価格18万8800円(税込)

冷凍・冷蔵・常温といった温度帯や分量が異なる食材を同時に調理できる「まかせて調理」がさらに進化。新機能「ほかほかキープ」により、「まかせて調理」の調理終了後、最大30分間温かい状態を保持します。少量(1~2人分)のおかずを手軽に調理できる「らくグリ!調理」を新搭載。食材をのせた付属の「ヘルシオトレー」を庫内中央に置き、自動メニューを選択してスタートボタンを押せば、簡単にグリル調理ができます。

【田中さんのお気に入りポイント】

「まかせて調理」機能によって角皿に乗せるだけで美味しく調理できるので、まさにズボラ料理が可能。おかげで栄養バランスのよいおかずの品数が増えました。疲れているときや献立を考えるのが面倒なときも、「コレがあればなんとかなる!」という気持ちになれます。過熱水蒸気で調理するとハンバーグの油っぽさがなくなり、肉の旨みがアップするのもうれしいところ。低温調理など、さまざまな調理ができるのも便利です。

↑「まかせて調理」により、温度帯の違う食材も同時にムラなく加熱調理してくれます

 

5.「リビングに置けば、飲み物やアイスがほしいときにサッと出せます!」

アクア 

LOOC(ルーク)AQR-FD7P

実売価格6万5930円(税込)

日常の空間に溶け込む、家具のようなデザインの小型冷蔵庫をコンセプトとして企画・開発されたモデル。冷蔵室と冷凍室を備えながらも、他のインテリアと合わせやすい奥行45cmのコンパクトなシルエットが特徴です。フラットな天板には、オーブンレンジや単機能レンジはもちろん、照明や時計、ミラー、本、雑貨などの小物類もディスプレイできるよう設計しています。ドアは省スペースで開閉できるフレンチドアを採用。木目調のグレージュウッドとブラウンウッドの2色展開です。

【田中さんのお気に入りポイント】

家具のような見た目なので、リビングに置いてもオシャレ。リビングに置いておけば、わざわざキッチンに取りにいかなくても、飲み物やアイスクリームがほしいときにサッと取り出せて便利です。リビングで来客に自由に使ってもらう、なんてことも可能なので、キッチンを見られないで済むのも安心です。

↑左が冷凍庫、右が冷蔵庫。リビングに置いて飲み物やすぐに食べられるものを入れておくのに便利です

 

田中さん、2025年はどんなズボラ家電が出ると思いますか?

ズボラかつより自分好みの料理が作れる調理家電が出てくるのでは、と思っています。ヘルシオはすでに温度帯が異なる好きな食材を並べるだけで料理が作れますが、このように自分好みの食材を使いつつ、食感も自分好みに仕上げてくれるなど、カスタマイズできるものが出てくるのでは。

 

個人的には、片付けを指南してくれる家電が出たらうれしいですね。たとえば、モノの置き場所を覚えていて、違う場所に長時間ある場合は片付けを促してくれるとか、動線を見て置き場所のアドバイスをしてくれるとか。来年も、さらなるズボラを許してくれる家電の発売に期待したいです。

 

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