ハイセンスといえば世界で高い家電シェアを誇るグローバルメーカー。そんな同社の日本法人・ハイセンスジャパンが、日本向けに開発した縦型洗濯機の新製品「Lシリーズ」を7月上旬に発売します。新製品は5.5kg~7kgという単身・少人数世帯向けサイズながら液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を搭載。しかも、市場想定価格が4万5000~5万5000円前後と価格も手ごろです。世界のハイセンスが「日本向け」に開発した洗濯機はどのようなものなのか? 実機をチェックしてきました!

5.5kgの縦型洗濯機で国内で初めて洗剤自動投入機能を搭載
いま人気の洗濯機といえばドラム式。ですが、設置スペースのコンパクトさや手頃な価格設定から「縦型洗濯機しか設置できない」という家庭も多いでしょう。ところが、これまでに発売されたコンパクトな縦型モデルは、価格を抑える代わりに機能がシンプルになりがちでした。
今回発表された「Lシリーズ」は、単身・小世帯向けにぴったりの小容量コンパクトタイプながら、一般的な小容量縦型洗濯機にはあまり搭載されない「液体洗剤・柔軟剤自動投入機能」を搭載。なかでも、5.5kgモデルの縦型洗濯機にこの機能を搭載したのは、HW-G55XL-Wが国内初とのことです(ハイセンス調べ。2025年4月15日現在)。


実は、洗濯において意外と面倒なのがこの洗剤の計量。液体洗剤は「水30Lにつき洗剤15ml」など、洗濯する衣類の量によって適切な洗剤量が変わります。洗剤量が少なすぎると汚れ落ちが悪くなり、多すぎるとすすぎ残しや、水道・電気のムダのもと。しかし、Lシリーズなら自動投入機能によりこの計量の手間を解消できるのです。5.5kg~7kg洗濯機といえば、一人暮らし世帯にも選ばれやすいサイズ。忙しい一人暮らしだからこそ、少しでも家事手間をラクにしたいと考えている人にはうれしい機能です。

なお、洗剤と柔軟剤のタンク容量は各550ml。月に1~2回の補充で済むので、こまめな詰め替えも不要です。液体洗剤や柔軟剤の置き場所に困ることもなくなり、洗濯スペースをすっきり利用できるのもうれしいメリットですね。

必要十分な洗浄機能を持ち、コースに追加できる「+機能」も便利
Lシリーズの最大の特徴はコンパクトな本体サイズと液体洗剤・柔軟剤自動投入機能にありますが、もちろん洗濯性能も妥協はしていません。
洗濯機能には勢いのある立体シャワーを採用し、衣類をしっかり循環させる激流パルセーターV3、ステンレス槽側面に施されたダイヤモンド形状などで汚れ落ちをサポート。発表会では実際に白いTシャツを洗濯するデモンストレーションもありましたが、標準コースで10分洗浄しただけで汚れがきれいに落ちている様子が確認できました。「コンパクト」で「手間なし」「高コスパ」なだけではなく、洗濯機としての洗浄性能にも期待できそうです。


「標準」以外にも「おいそぎ」「つけおき」「おしゃれ着」といった一般的な運転コースをしっかり搭載。そのほか、一般的な洗濯コースに1つの機能を追加できる「+機能」も便利です。柔軟剤の香りを際立たせる「香&消臭」、洗剤洗いを2回する「2度洗い」、そして室内干し臭がしないようにしっかり脱水する「部屋干し」を追加することが可能です。生活スタイルに応じた洗濯ができる点も、本製品の魅力といえるでしょう。


機能・手軽さ・価格のバランスが「ちょうど良い」製品
市場のプレミアム縦型洗濯機と比較すると、本製品は特別高機能とはいえません。しかし、「ちょうど良いサイズ」と「ちょうど良い便利さ」、そして「手に取りやすい価格」が三拍子揃っていて、とてもバランスが取れたモデルだと感じました。増えつつある一人暮らしや共働きの少人数世帯にとって、この「ちょうど良さ」はうれしいところ。発売は7月以降になりますが、これから一人暮らしを予定している方、コンパクト洗濯機の買い替えを考えている方は、本製品をチェックしてみてはいかがでしょうか。
