サンコーから、コンパクトなスポットクーラー「置き場所に困らない『スッキリサイズクーラー』」が5月14日に発売されました。サイズ感は折り紙付きですが、気になる冷却性能はどうでしょうか。
記事のポイント
昨今の暑さは、従来の対策だけでは不十分なことが多いですよね。エアコン一台きりでは部屋全体を満足に冷やしきれないという時や、エアコンの設置が難しい場所を冷やしたいという時に、買ってすぐ活躍してくれます。サンコーならではのユニークな使い方にも注目です。
スリムボディで置き場所を選ばない
本体サイズは幅26.5×奥行28×高さ58cmと、スポットクーラーの中でもかなりのスリム設計。これまでクーラーの設置を諦めていた場所にも無理なく置けそうです。
さらに、キャスターが付いているため、日中はリビング、夜は寝室といったように、手軽に移動できるのも嬉しいポイント。工事不要なので、届いたその日からすぐに使えます。賃貸住宅に住んでいる人、一時的に特定の場所を冷やしたい場合に重宝するでしょう。
小さくても本格派!コンプレッサー式でしっかり冷却
コンパクトだと冷却力が物足りないのではと心配になりますが、本製品はエアコンと同じコンプレッサー方式を採用。冷房能力は0.88kW(60Hz時 ※50Hz時は0.8kW)と、パーソナルスペースを涼しくするには十分なパワーを備えています。
室内の空気を取り込んで冷却し、温風は付属の排気ホースで室外へ排出する仕組みです。この排熱をしっかり行うことで、効率的に冷却できるとのこと。温度設定は15℃から31℃まで可能で、その日の気温や体調に合わせて細かく調整できます。
運転モードは「冷房」のほか、「送風」「除湿」「自動運転」の4種類を搭載。「除湿」モードは最大8L/日(※理論値)の除湿能力があり、梅雨時期のジメジメ対策としても活躍してくれそうです。また、ノンドレン方式を採用しているため、除湿運転時以外は排水の手間がほとんどないのも実用的です(※使用環境により排水が必要になる場合あり)。
二股ホースに「コシツブース」?サンコーならではのユニークな使い方提案
サンコー製品といえば、かゆいところに手が届くユニークな機能がお馴染み。この「スッキリサイズクーラー」にも、そんな工夫が凝らされています。
特筆すべきは、付属の「二股送風ホース」。これを使えば、冷風を2方向に分けて送ることができ、例えばデスクで作業する自分と、足元でくつろぐペットに同時に涼風を送る、なんて使い方も可能です。
さらに、冷却効率を高めるための窓用パネルも付属。窓の隙間を塞ぎ、排熱をスムーズに行うことで、より快適な冷房効果が期待できます。
そして、サンコーらしい提案が、別売りのお手軽設置自分だけの「コシツブース」(テントのような個室空間を作る製品)との組み合わせです。これを併用すれば、まさに自分だけの秘密基地のような、集中できるプライベート冷却空間を作り出すことができます。これは、在宅ワークや趣味のスペースに最適かもしれません。
気になる運転音や電気代は?
スポットクーラーを選ぶ上で気になるのが運転音と電気代。本製品の運転音は約55dB(冷風モード風量「強」時)とされており、これは一般的な会話程度の騒音レベルに相当します。静粛性を最優先する寝室での使用には少し配慮が必要かもしれませんが、リビングや作業スペースであれば許容範囲と感じる人も多いでしょう。
1時間あたりの電気代の目安は約15.9円(450W連続運転時、1kWh単価35円で計算)。扇風機よりは高くなりますが、部屋全体を冷やす大型エアコンと比較すれば、ピンポイントで使う分には経済的と言えそうです。
サンコー
置き場所に困らない「スッキリサイズクーラー」
価格:2万9800円(税込)