真夏のこの時期は、大汗をかくため、クサ~い洗濯物の量が増えますよね。バスタオルやタオルケット、枕カバー、シーツも頻繁に洗いたい。一方で、汗をかいたシャツの襟そでの黄ばみがなかなか落ちず、悲しい思いをすることも……。日立アプライアンスが6月17日に発売した「ビートウォッシュ」は、こうした夏の洗濯物の悩みを解決してくれるとのこと。詳しい話を聞くために、説明会に参加してみました。
洗濯容量アップのニーズに応える12kgモデルを開発
日立によると、2016年度の国内洗濯機市場の容量別台数構成比を見ると、8kg以上が47%となり2009年度に比べて大容量モデルの比率が高くなっています。特に10kg以上が20%を占め、大型モデル市場が拡大していることが分かります。
これは、生活スタイルが大きく変化したため。共働き世帯が増加したことで、2-3日おきにまとめて洗う人が増え、1回あたりの洗濯量が増加。毎日洗う場合でも、時間がないので少ない回数でまとめて洗いたいというニーズが増え、より大型の洗濯機を求めるようになったのです。
そこで日立は、縦型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ」の洗濯容量を、従来の10kgから12kgにアップしたモデルを開発。12kg化により、平均的な2人世帯の4日分の洗濯物が一度に洗えるようになりました。また、薄手のシングル毛布ならば4枚、レースカーテンならば14枚までを一度に洗うことができます。
センサーで洗剤を見分けて最適な洗い方を設定
新製品はセンサーの力で洗浄力も進化しました。新搭載の「洗剤・汚れセンサーシステム」は、外槽の底部に設置したセンサーで洗濯水の濃度を検知し、最適な洗い方を自動で設定するものです。まず最初に、粉末・液体・濃縮など洗剤の種類を検知し、粉末洗剤ならば溶かす時間を長くとったり、泡切れの良い濃縮洗剤ならばすすぎ回数を通常の2回から1回に減らすなど、洗剤の種類によって最適な洗濯コースを自動で設定します。さらに洗濯中には、水に溶け出した汚れの量を検知し、洗濯物の汚れがひどいと判断すると、洗いの時間を最大10分間、自動延長します。
「ダニ対策コース」搭載のほか「温水ミスト」で黄ばみ対策も万全
アレルギー対策として「ダニ対策コース」も新たに搭載しました。ダニは天日干しでは死滅せず、洗濯しても除去できません。その点、本機の「ダニ対策」コースでは、洗濯行程で温風加熱し、50℃以上の高温状態を20分間キープすることでダニを死滅させ、その後にたっぷりの水ですすぐことで、アレルゲンであるダニの死骸とフンを洗い流します。この時、単なる温風ではなく温水ミストを活用することで、洗濯槽内の最高温度を60℃にキープするので、衣類へのダメージは抑えられるとのことです。
なお、温風と同時にミスト状になった水道水を吹き付ける「温水ミスト」を使った「温水ナイアガラ ビート洗浄」は、皮脂汚れの酸化によって衣類にこびりついた黄ばみも除去できると好評。今後は、ニオイの原因菌を除去できることも訴えていくとのことです。
ニオイの少ない「ナイスミドル」への期待を抱かせるモデル
オッサンになってくると脂臭や加齢臭がきつくなり、家族からの風当たりがきつくなってきます。その点、本機だと枕カバーについた汗ジミ・ニオイが取れ、汗臭い枕もシーツも一度に洗えるのが魅力的。また、手洗いマークがついた衣類が洗える「おしゃれ着コース」を搭載しており、これが最近流行のウォッシャブルスーツに最適なのです。もしかしたら、本機を使えば、ニオイも、服の汚れも傷みも少ない、爽やかなナイスミドルになれるかも……そう夢見るのは罪なことでしょうか。ちょっと洗濯機の買い替えを検討してみようか……本機はそう思わせてくれるだけの十分な魅力を持つモデルでした。