冷蔵庫を選ぶとき、忘れずにチェックしなければいけない最重要項目。それは「ドアの開く向き」。お店で購入するときも店員さんに必ず確認されるポイントです。これを気にしなくて良いのがシャープの「どっちもドア」を搭載した冷蔵庫。購入時はもちろん、引っ越しのときも安心です。
電動化によって500Lクラスの大容量モデルにも「どっちもドア」を搭載
![↑電動式になった「どっちもドア」を搭載するWXシリーズ「SJ-WX50D」(右)と、フレンチドアに電動アシスト機能を搭載したGXシリーズ「SJ-GX55D」(左)。仕様や発売日、実売想定価格などは末尾の一覧表を参照してください](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-1-1.jpg)
ところが、これまでは「ドアが厚く重くなり過ぎて使い勝手が悪くなってしまう」という理由から、500L以上の大容量モデルには採用されてきませんでした。
しかし今回、大容量の冷凍室が魅力の「メガフリーザー」シリーズの大容量モデル(551L/502L)に、「どっちもドア」搭載モデルが登場! 厚さと重さの課題は業界初「電動どっちもドア」によってクリアしています。今回はこの電動どっちもドア採用のSJ-WX55D/WX50Dを中心に、進化したポイントをレポートしていきましょう。
![↑SJ-WX50Dの「電動どっちもドア」](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-3-4.jpg)
新製品の進化ポイントは大きく4つ。(1)「どっちもドア」を電動アシスト式に、(2)「うるおいチルド」にプラズマクラスターを搭載、(3)ホタテ貝の形状を模倣したネイチャーテクノロジー採用による省エネ性能向上、(4)タッチ液晶を搭載し、AIoTクラウドサービスと連携するモデルも用意。以上の4点です。
商品企画を担当した蓮沼奈緒加主任によると、電動どっちもドアの開発が「今回一番苦労したポイント」とのこと。500L以上の大型のドアで表面もガラス加工なので、それだけでドアは厚く重くなり、開閉に力が必要になります。
![↑ドアの方角マークに軽く触れるだけでドアが開きます。別途ラッチ式のハンドルも付いているので、停電時に開かない!なんてことはありません](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-33-0.jpg)
「これまでは500Lサイズで電動にすると、その機構のためにドアがますます厚く重く不格好になってしまい、音も大きくなっていました。このため、どうやってドアを薄く軽くし、開閉の音を静かにするか、改良を重ねました」(蓮沼主任)
また、メジャーアプライアンス事業部長の菅原靖文氏は「500L以上の主力に『どっちもドア』をラインアップすることで、シャープの冷蔵庫における351L以上の構成比を、25%から30%に持っていきたい」と意気込みを述べました。
![↑最新世代のどっちもドアの電動メカカットサンプル。左右どちらかから開くと、もう一方が蝶番となり、中央のセンターディスクピンが回転して扉を軽くします](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-8-1.jpg)
![↑ドア上部に内蔵する電動式の回転機構を下から見たところ。この溝に沿って電動ピンが回転することでドアをゆっくりと開き、閉じるときにも回転して閉じ忘れを防止します](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-10-1.jpg)
チルドルームにプラズマクラスターを追加し付着菌を低減
そして、2つめの進化ポイントがチルドルーム。「チルドルームの強化は、今年各社が力を入れてくるトレンドだと読んで、ここも開発に力を入れました」と蓮沼主任は語ります。具体的には、チルドルームに送風ファンのないプラズマクラスターユニットを搭載し、「プラズマクラスターうるおいチルド」に進化。微粒子イオンのプラズマクラスターをチルドルームに充満させ、付着菌を低減します。これにより、3日間保存したハムの塩味濃度は従来冷蔵室が129%に対し、「プラズマクラスターうるおいチルド」は106%に、従来品ではまぐろの酸味は115%に対し、新製品は101%しか変化しなかったとのこと。
![↑プラズマクラスターうるおいチルドルーム](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-11-1.jpg)
「メガフリーザー」シリーズだけに、やはり「メガフリーザー」には触れておかねばなりません。冷凍室の定格庫内容積は551Lタイプで189L、502Lタイプで170Lと「メガ」の名に恥じないたっぷりの容量です。メガフリーザーの魅力は、以下3枚の写真でご確認を。
![↑冷凍ケースを自在に仕切れる独自の「4切り名人」で、冷凍食品がたっぷり収納できます](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-13-1.jpg)
![↑「4切り名人」の下には薄めの冷凍食材をしまうトレイがあり、さらにその下には、ペットボトルを立てて入れられる大きな冷凍室が。週末の買い溜めも心配ナシですね](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-15-1.jpg)
14年ぶりに液晶画面が復活し、スマホ感覚で設定できる
また、新製品では、14年ぶりに冷蔵庫に液晶画面を搭載しました。実は当時は冷蔵庫がそれほど多機能でもなく、あまり使われていなかったという身もフタもない理由から廃止されていました。しかし、近年の冷蔵庫の多機能化により、「設定変更のためにいちいちドアの内側を操作するのは煩わしい」という声が増え、今回、改めて液晶を搭載。冷蔵庫の機能を手軽に呼び出せるようにしたわけです。
実際に試してみましたが、冷凍のモードなどの設定変更、キッチンタイマーやアラームなどの便利機能が指一本で迷わず操作可能。「ホーム」が常に表示されており、スマートフォン感覚で扱いやすいです。
「電動どっちもドア」と「メガフリーザー」を搭載し、液晶も使いやすく進化したSJ-WX55D/WX50D。引っ越しの予定があって冷蔵庫の配置がどうなるか分からない、冷凍食品の買いだめがしたい、そんな家庭にはぜひ検討してほしい製品です。
![↑どっちもドアタイプのSJ-WX55D/WX50Dに搭載の液晶ディスプレイ(左)。プラズマクラスターのOn/Offのほか、まだ炊き立てのアツアツご飯を冷凍したいときは、冷凍室の「熱いもの冷凍」を設定できます(右)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-19-0.jpg)
電動フレンチドアタイプはクラウドサービスに対応
一方、電動フレンチドアタイプのSJ-GX55D/GX50Dでは、人工知能とIoTが複合したAIoT機能「COCORO KITCHEN」に対しました。COCORO KITCHENは、最新ウォーターオーブンのヘルシオにも搭載されているクラウドサービスです。冷蔵室のドアを開く頻度やタイミングを記録・分析して、家族の生活サイクルを学習し、献立や食品の保存方法などを液晶画面の文字と音声で知らせてくれます。献立に苦労する方や食品をしっかり管理したい方には、うれしい機能ですね。
![↑液晶には「COCORO KITCHIN」のメニューも表示します](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-20.jpg)
![↑「COCORO KITCHIN」は、献立の提案やムダなく食材を使い切るメニューを提案。提案する献立は、レシピをスマートフォンやタブレットとも連動。スーパーなどで買い物するときに参照すればメモを用意していく必要がなくて便利ですね](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-23.jpg)
最後に、SJ-WX55D/WX50Dとの共通のポイントを2つご紹介。1つはチルド室の手前のデッドスペースが小物入れになっていること。サンプルではカレーのルーが入っていましたが、チョコレートやパック式の調味料なども入れるのにちょうど良さそう。もう1つは、上下や左右で入れ替えられるドアポケット「どこでもスパイスポケット」。こちらは、中に入れるものに応じてポケットごとレイアウトを変更できます。斜めのポケットは調味料が取り出しやすいのもうれしい点です。こうした「かゆいところに手が届く」配慮もシャープならでは。改めて、魅力満載のモデルだと感じました。
![↑チルド室の手前にある小物入れ「ユーティリティルーム」](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-24.jpg)
![↑ドアポケットは上下や左右で入れ替え可能。調理台に近い側を調味料にして、ダイニングに近い側を飲み物にレイアウトするといった使い方ができます](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2017/09/20170914-s3-25.jpg)
プラズマクラスター冷蔵庫 メガフリーザーシリーズ