家電
衣類ケア
2017/9/17 13:00

寝る前・出勤前にシュッ! 手軽にシワ&ニオイを取る「衣類スチーマー」最新4機の実力検証

短時間で手間なくシワとり&ニオイとりができることから、注目度が急上昇している「衣類スチーマー」。朝の出勤前、着ていこうと思っていた服にシワが!……そんなとき衣類スチーマーがあれば安心です。「ウチにはアイロンがあるから」と思っている人も、スチーマーの手軽さを知ってしまったら手放せなくなるはず。

20170915_suzuki_2

そんな衣類スチーマー、最近家電メーカーが力を入れ始めたこともあってモデルも増えています。ではいったいどれを購入すればいい? そこで、本サイトでもスティック掃除機の記事などでおなじみ、家電コーディネーターの戸井田園子さんが再び登場。主要なモデルすべてを使い込んだ戸井田さんに、今回ピックアップした最新の衣類スチーマー4モデルを評価してもらいました。

 

スチーマー特化型と”スチーム+プレス”に二分

「衣類スチーマーが注目されるようになった理由は、やっぱり手軽さだと思います。アイロンのようにアイロン台を出す手間がなく、ハンガーにかけたまま、サッと手早くシワとりできるのが魅力ですね。また最近は、ビジネススタイルがカジュアルになってきたのも、理由のひとつでしょう。シャツをパリッとさせる必要がなくなったので、毎日アイロンがけをするという家庭は今では減っているんですよ」(戸井田さん・以下同)

 

ではスチーマーがあれば、もうアイロンは必要ないのでしょうか? 戸井田さんは、それぞれシワとりの方法に違いがあるので、用途に応じて使い分けてほしいと話します。

 

「アイロンは、熱した鉄板を衣類に押し当ててシワをのばします。一方のスチーマーは、蒸気をあてて、よれている繊維を元の状態に戻すことでシワをとります。このような違いがあるので、スチーマーでは、アイロンでプレスしたようなパリッとした感じにはなりません。しかし繊維の風合いを残しながらシワをとるのはスチームのほうが得意。だから、おしゃれ着やニットなど繊細な生地のシワとりには、スチーマーのほうが向いているんです」

 

スチーマーは手軽で便利。とはいえ、しっかりアイロンがけしたい服もある。そんなニーズに合わせて、プレス機能を併せ持つスチーマーも登場しているそうです。

 

「冠婚葬祭のYシャツ、子どもの給食着や背番号、ハチマキなどはどうしてもプレスが必須。普段アイロンは必要ないけれど、こういった“ちょいがけ”したいという人は多いと思います。そこで“スチーム+プレス”ができる衣類スチーマーが生まれました。今回紹介する中では、パナソニックと日立がこのタイプ。先行したパナソニックの衣類スチーマーは、プレス機能を持たせたことがヒットにつながりました。これに対してティファールと東芝はスチーム単機能タイプで、スチーマーとしての使い勝手はこちらのほうが上。衣類スチーマーにはこの2タイプがあるので、用途に合わせて選びたいですね」

 

加えて、衣類スチーマーはニオイや雑菌にも効果的なところも魅力だそうです。

 

「スチーマーは除菌、消臭、ダニ対策にも効果的です。蒸気は除菌力が強いので、冬のコートなどシーズン中にクリーニングに出せない衣類のケアに最適。毎日スチームをあてることで、洗えなくても雑菌やニオイを落とすことができます。シワのばしはもちろんですが、こういったリフレッシュ効果も、衣類スチーマーの人気を後押ししているのではないでしょうか」

 

忙しい朝に最短24秒で立ち上がる

20170915_suzuki_3

20170915_suzuki_10

パナソニック

衣類スチーマー NI-FS530

実売価格9266円

 

アイロン面がフラットなため、スチームとプレスの両方をしっかり行える。立ち上がりは約24秒とスピーディで、忙しい朝でも素早く衣類ケアが可能。ボタンを押している間は最長4分間、スチームが広範囲に出続ける。「ピーク時のスチームはとてもパワフル。繊維の奥までしっかり届くのでシワがよくのびます。スチームの範囲も広いのも魅力ですね」

 

本体サイズ=約W70×H150×D150mm

本体重量=約700g

スチーム量=平均約11g/分

 

アイロン面がフラットになって進化

20170915_suzuki_11
「前モデルよりスチーム穴が6穴に増え、放射状の溝が入ったことでスチーム力がアップしました。アイロン面は、従来モデルから続くシンメトリーのダブルヘッドで動かしやすく、さらにフラットフェイスになっていることで、しっかりプレスできるようになりました」

 

どんな角度でもスチーム量が変わらない

20170915_suzuki_1
「手首を返して本体をななめに傾けても、スチーム量が変わらないところが秀逸です。スチーマーを動かすと、タンクが上を向いたり下を向いたりするのですが、必ず水が供給できる構造になっているんですね。360度どんな角度でも、たとえ逆さにしてもスチームが出るのはすごい!」

 

衣類の細部までしっかりスチームプレス

20170915_suzuki_12

20170915_suzuki_13

日立

衣類スチーマー CSI-RX1

実売価格1万590円

 

十字にレイアウトされたスチーム穴により、かけ面中央から幅広く蒸気を噴出。ブラシアタッチメントが付属するので、熱に弱いデリケートなおしゃれ着にも安心して使える。「アイロン面が菱形になっていて前後左右の先端が尖っているため、プレスしやすいのが特徴。温度設定もできるので、アイロンとしてもしっかり使いたい人にオススメです」

 

本体サイズ=約W175×H125×D85mm

本体重量=約690g

スチーム量=平均約11g/分

 

スチーマー&アイロンの2WAY

20170915_suzuki_14
「かけ面はフラットで、しかも前後左右が尖った菱形になっています。先端が尖っていると生地がよれにくく、またボタン周りなどにも当てやすいので、しっかりアイロンがけができるんです。スチーマーとして使う際は、ブラシアタッチメントを付ける2in1タイプに」

 

温度設定ができる唯一のスチーマー

20170915_suzuki_15
「温度調節まで可能なため、通常のアイロンと遜色なく使えます。どちらかというと、プレス機能に軸足を置いた衣類スチーマーといっていいでしょう。アイロンも兼ねたスチーマーがほしいという人にオススメ。オープンハンドルで男性も使いやすいと思いますよ」

 

圧倒的なスチーム量で素早くシワとり

20170915_suzuki_16

TE-PRODUCT-STEAMBRUSH-DR8080-FACING_3I4_RIGHT 023
ティファール

アクセススチーム DR8085J0

実売価格1万1660円

 

他社スチーマーの倍近い、最大23g/分のスチーム量を誇る。注水タンクも他社の4倍近い185mlの大容量で、最大約18分間の連続使用が可能。衣類ケアはもちろん、カーテンやソファなど大型の布製品の除菌・消臭にも活躍する。「スチーマーはもともと海外発の製品。ティファールはスチーマー単機能を追求しているので、そのパワーは圧倒的です」

 

本体サイズ=約W110×H283×D180mm

本体重量=約900g

スチーム量=最大約23g/分

 

衣類に合わせて付け替えられるアタッチメント

20170915_suzuki_5
「カジュアルな服にはブラシ、おしゃれ着にはメッシュのアタッチメントを使用します。毛皮やシルクといった繊細な衣類にも対応できるのもうれしいですね。家庭では洗濯できないおしゃれ着や冬のコートなども、しっかり除菌・消臭できますよ」

 

スチーマー機能に特化した形状

20170915_suzuki_6
「欧米では以前からスチーマーが一般的。そんな海外ブランドならではのデザインです。いかにもスチーマー然とした形状で、とにかくスチームをあてやすいのが魅力ですね。服もソファもカーテンも、子どものおもちゃまで、パワフルなスチームでリフレッシュできます」

 

手軽さを追求したコンパクトなロングセラー

20170915_suzuki_7

東芝

ハンガースチーマー TAS-2

実売価格3434円

 

かけ面にブラシが付いたスチーマー単機能タイプ。ハンドルの付け根にあるボタンをプッシュすると、勢いよくスチームが噴出する。持ち運びしやすいコンパクト&軽量設計のため、旅行や出張にも大活躍。「プレスはできないけれど、その分シンプルで価格も安く、毎日気軽に使えるのがいいですね。コンパクトなので、プロのスタイリストさんの指名買いが多いのだそうです」

 

本体サイズ=約W240×H90×D75

本体重量=約500g

スチーム量=非公表

 

ブラシ付きのスチーマー特化タイプ

20170915_suzuki_8
「かけ面に最初からブラシが付いていて、クレードル(置き台)要らずの形状と、スチーマー機能に特化した作りが特徴です。ボタンを押すたびにスチームが勢いよく出て、驚くほど遠くまで飛ぶんですよ。小さいのにシワとりの性能は高いと思います」

 

コンパクトで持ち運びやすい

20170915_suzuki_9
「ハンドルをくるっと回転させると、さらにコンパクトに。持ち手がタンクになった無駄のない設計で、とにかくシンプルで持ち運びやすい点が魅力です。洗面所に置いておけば、毎朝でも面倒くさがることなく手軽にシワとりができますよ」

 

コジマ電機

http://www.kojima.net/

※価格は2017年9月13日時点の参考価格(税込)です。

 

■何気ない日常を、大切な毎日に変えるウェブメディア「@Living(アットリビング)」

http://at-living.press