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2017/10/13 22:00

「こげくさい」と感じたら、髪はもう死んでいる! ダイソンのヘアードライヤーイベントでわかった衝撃の事実

大風量で髪の毛を素早く乾かす、ダイソンの異形のヘアドライヤー「Dyson Supersonic(ダイソン スーパーソニック) ヘアードライヤー」。穴の開いた、あの独特の形状にはどんな理由があるのでしょうか? 大風量にこだわるのはなぜなのでしょうか? その疑問に答えるメディア向けイベント「ダイソン ヘアサイエンス DAY」に参加してきました!

↑本体カラーは、左から「アイアン/フューシャ」「ホワイト/シルバー」、新色の「アイアン/ブルー」、本革レザーボックスに入った特別モデル「インペリアル パープル」の4種類を用意。参考価格は、インペリアル パープルのみ5万9400円、そのほかは4万8600円
↑Dyson Supersonic ヘアードライヤー。本体カラーは、左から「アイアン/フューシャ」「ホワイト/シルバー」、新色の「アイアン/ブルー」、本革レザーボックスに入った特別モデル「インペリアル パープル」の4種類を用意。実売価格は、インペリアル パープルとアイアン/フューシャのレザーボックス入りが5万4000円、そのほかは4万8600円

 

「いかに髪にダメージを与えずに乾かすか」を目標にドライヤーを開発

↑ダイソンの考える「ヘアサイエンス」を説明する、ダイソン カテゴリー インテリジェンス エンジニアのスティーブ・ウィリアムソン氏
↑ダイソンの考える「ヘアサイエンス」を説明する、ダイソン カテゴリー インテリジェンス エンジニアのスティーブ・ウィリアムソン氏

 

登壇したダイソンのヘアサイエンスの専門家スティーブ・ウィリアムソン氏は、「そもそも、髪の毛が含んだ水分を別の場所に移動させるのがドライヤーの役目であり、『いかに髪の毛にダメージを与えずに乾かすか』が当初からの目標だった」と語ります。

 

髪の毛の水分は、風の温度が低くても風量が大きければ十分に乾かせます。では、なぜドライヤーのメーカーはより強い風量を生む製品を開発しないのか…研究チームは、伝統的なドライヤーが1960年代からほとんど同じ形状のまま変わっていない理由に着目しました。答えは単純。ヘッド部分にしかモーターを埋め込めるスペースがなかったからでした。そして、ヘッドをあまり重くできないためにモーターの出力も抑えざるをえず、強力な風量が出せなかったのです。

 

そこでダイソンは、ハンドル部分に配置できる直径27mm以下の大きさで、毎分最大11万回転し、毎秒約13Lの空気が送り出せるパワーフルな小型モーター「ダイソンデジタルモーターV9」を開発しました。

↑Dyson Supersonic ヘアードライヤーのカットモデルを手にするウィリアムソン氏。「ハンドル部に小型高性能化したモーターを搭載したことで、業界に新しいイノベーションを生み出した」と力説します
↑Dyson Supersonic ヘアードライヤーのカットモデルを手にするウィリアムソン氏。「ハンドル部に小型高性能化したモーターを搭載したことで、業界に新しいイノベーションを生み出した」と力説します

 

「ダイソンデジタルモーターV9」で生み出した毎秒約13Lの風量(毎分約0.8㎥に相当)は、“羽のない扇風機”でおなじみの「Air Multiplier(エアマルチプライアー)」技術で約3倍(毎分2.4㎥)に増幅し、大風量にして放出しています。

↑ヘッドには、モーターから送られてくる空気を約3倍に増幅する「Air Multiplier(エアマルチプライアー)」技術を搭載
↑ヘッドには、モーターから送られてくる空気を約3倍に増幅する「Air Multiplier(エアマルチプライアー)」技術を搭載

 

さらにヘッドの吹き出し口付近には、温度を毎秒20回測定するセンサーを搭載しています。これは高温で髪を傷めない配慮。髪の毛は過度な熱によって深刻なダメージを受けるため、センサーで温度を感知し、温度が上がりすぎないように制御しています。

↑吹き出し口付近のセンサーで、温度を測定
↑吹き出し口付近のセンサーで、温度を測定

 

髪は100℃以上の温度にさらされるとダメージを受ける

では、過度な熱とは具体的にはどのくらいの温度なのでしょうか。髪の毛にダメージを与えるのは熱だけでなく、摩擦も大きな要因になっており、「この温度なら絶対大丈夫」という基準はありません。しかし、100℃以上の温度にさらされた髪は明らかにダメージを蓄積していきます。傷んだ髪の毛はバサバサになり、弾力を失ってちぎれやすくなります。また、キューティクルが傷つくと水はけも悪くなるので、髪はなおさら乾きづらくなります。

 

ダイソンでは、こうした事実を示すため、髪の毛に様々な温度の熱を与えて、状態がどのように変化するか実験を行っています。会場にはそうした実験の一部が展示され、参加者が手で触れて髪の毛の状態を確かめられるようになっていました。

↑過度な熱によって髪の毛がダメージを受けるとどうなるのか、ここでは温度の異なる温風で乾かした髪の毛に光を当てるとどうなるかを見ます
↑50℃~210℃まで、5つの温度帯の熱を与えた髪の毛を展示

 

実際に触ってみたところ、50℃や90℃の熱で乾かした髪は上から下まで手ですっとすくことができるのに対し、210℃の熱で乾かした髪は手ですくと引っかかってしまい、力を加えるとすぐに髪の毛が切れてしまいます。130℃の髪でも50℃に比べると手ぐしに明らかな抵抗感が出ていました。その点、Dyson Supersonicなら、80℃前後でも十分な風量が出せるので、健康的な髪の毛を育むのを助け、スタイリングしやすい髪の状態にしてくれるといいます。

【ph14.jpg】 ↑210℃の温風で乾かした髪の毛は指が途中で指がつかえてしまい、無理に通すと髪の毛が切れてしまいます
↑210℃の温風で乾かした髪の毛を触ってみると、指が途中で指がつかえてしまい、無理に通すと髪の毛が切れてしまいます

 

頭頂部をしっかり乾かして髪を立ち上げるのがポイント

ここで、ガイドはウィリアムソン氏から、ヘアーメイクアップアーティストの山本浩未さんにバトンタッチ。実際に100℃を超えない80℃前後の温風で上手に髪の毛をまとめていくテクニックが披露されました。

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↑ヘアーメイクアップアーティストの山本浩未さん(右)

 

山本さんは、「髪の毛を乾かすときに注意したいのは、実は頭皮や髪の根元をしっかり乾かすこと」と語ります。

 

「髪の毛を高温で乾かしていると焦げ臭いと感じることがありますよね。そのとき、その髪はもう死んでいる。これを防いで髪の根元をしっかり乾かすのが大事です。特に頭頂部は髪の重さでべたっとなり、風だけで根元まで乾かすのは難しいように思えますが、Dyson Supersonicなら大丈夫。あまり高温にしなくても髪が根元からしっかり乾きますし、手ぐしでかき分けながらドライヤーを両手で持ち替えて、いろいろな方向から風を当てられるので、髪が起き上がり、ボリュームが出ます」(山本さん)

 

と、山本さんがモデルの髪の毛をDyson Supersonicで整えている間、ウィリアムソン氏が赤外線画像を映し出すサーモグラフィカメラで、実際にモデルの髪の毛の表面温度を計測しました。結果は、なんと80.3℃。モデルの長い髪の毛はサラッと乾いていました!

↑モデルの髪の温度を測定する
↑スタイリングを行う山本浩未さん(右)と、スタイリング中のモデルの髪の温度を測定するウィリアムソン氏(左)

 

高温で乾かすと髪の毛が傷み、スタイリングにも時間が掛かるようになって、これを日々繰り返せば髪の健康はますます損なわれる。一方で、温度より風量で乾かすドライヤー(=Dyson Supersonic)ならば、髪の毛の健康が維持される……。実験の結果を提示されながら指摘されると、これはもう、納得するしかありません。さらに、ヘアーメイクアップアーティストの山本さんが「キレイと健康はイコール」と語る通り、髪の健康はそのまま美しさにつながります。どちらも手に入れたいのなら、Dyson Supersonicの導入を、真剣に検討してみてはいかがでしょうか。

 

ダイソン

Dyson Supersonic ヘアードライヤー

●価格:4万8600円(税込)~●サイズ/質量:W78×D97×H245mm/630g●最大消費電力:1200W●風量:2.4㎥/分●コード長:1.9m