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2018/3/11 15:00

野菜室の場所、選べないから「両方」で! 三菱電機が「真ん中の野菜室」の冷蔵庫を復活

調理をよくする家庭ほど、冷蔵庫における野菜の出し入れは多くなります。大根やキャベツなど重さのある野菜は、持ち上げる動作が足腰に負担を掛けるため、野菜室が最下段にあるといちいちかがむのがおっくうに感じがち。そんな悩みを解決するのが野菜室の真ん中配置です。

 

野菜室が真ん中で、瞬冷凍室・製氷室も腰の高さに

三菱電機が3月3日から発売する「MXシリーズ」の2機種は、野菜室を中央に配置。さらに瞬冷凍室と製氷室も野菜室のすぐ上の腰の高さに配置しました。これにより、取り出した食材を、調理台までほぼ水平に動かせるようになり、足腰への負担軽減を実現しました。

↑野菜室が真ん中になったことで、野菜を取り出すときの腰や膝の負担が激減!

 

そもそも、10年ほど前まで各社の冷蔵庫は、野菜室を中央に配置するのが一般的でした。この状況が変わったのは2009年。各社が省エネ目標値の達成のため、冷凍室や製氷室など同じ温度帯の部屋を一カ所に集め、冷却効率の向上を図ったのがきっかけ。多くのメーカーで野菜室は冷蔵庫の最下段になり、中央には冷凍室が配置されるようになりました。三菱電機の従来モデルであるWXシリーズも、まさに冷凍室を中央に配置しています。

 

以降、冷凍食品の品質向上とニーズの高まりもあって、冷凍室が中央にあるほうが使いやすいという声も伸びてきました。しかし、依然として野菜室の中央配置を求める声も根強く、同社の消費者調査ではニーズがほぼ拮抗。この声に応えるには、ラインアップを分けるしかないとの判断に至りました。

↑2008年までは、野菜室が中央のモデルのほうが市場に多く出回っていました

 

↑野菜室を中央に配置する「MX」と、冷凍室を中央に配置する「WX」の2つのシリーズを展開

 

野菜室を中央にレイアウトする冷蔵庫は、他社からも販売していますが、三菱電機のMXシリーズは、前述のとおり製氷室と瞬冷凍室を野菜室の上に配置して、これらの使い勝手を維持しているのが特徴です。

 

独自の薄型断熱構造で熱効率と容積の問題をクリア

なお、野菜室の上下に氷点下となる部屋が配置されるのは、決して熱効率が良いとは言えません。断熱材が厚くなれば各部屋の容積も減ってしまいます。

 

三菱電機ではこの問題をクリアするために、独自技術である薄型断熱構造「SMART CUBE(スマートキューブ)」を採用。断熱性能の高い真空断熱材と薄型化したウレタンを効率よく配置することで高い省エネ性を確保。これにより、冷凍室が真ん中のWXシリーズと同じ省エネ性能、同じ保存容積を実現しています。

 

具体的には、定格庫内容積503LのMR-MX50Dと従来機のMR-WX52Cを比較すると、消費電力量は250kWh/年、野菜室容積は98L、冷凍室容積は89Lでまったく同じスペックになっています。この熱効率の確保が開発で一番苦労した点であり、この問題が解決できたからこそ、このタイミングでの製品投入になったといいます。

↑MXシリーズの断面。中央の野菜室の周囲を真空断熱材と発泡ウレタンでしっかり覆っているのが分かります

 

野菜室には奥に行くほど底が浅くなるデザインを採用

野菜室の中のレイアウトも変化しています。奥に行くほど底が浅くなるデザインを採用。野菜の大きさや形に応じて使い分けられる、「小物」「中物」「大物」「たて野菜」の4つのエリアを設けており、たて野菜エリアにはきゅうりやニンジンといった野菜のほか、2Lサイズのペットボトルが入れやすくなり、中物エリアには半玉キャベツなども収納しやすくなっています。

↑従来のWXシリーズ(右)の野菜室に比べると、少しだけ深さが増し、その分、奥行きが狭くなって同容積となっています

 

WXシリーズで採用する、3色のLEDの光で緑化を促進し、ビタミンCをアップする「朝どれ野菜室」や、トレイに抗菌処理を施して掃除しやすくした「ハイブリッドナノコーティング」は、MXシリーズでも継承。なお、メインの冷蔵室はWXシリーズとまったく同じレイアウトになっています。

↑「朝どれ野菜室」は、青、緑、オレンジの3色のLEDの光を切り替えながら野菜室に照射することで、野菜や果物の鮮度を長持ちさせてくれる機能です

 

↑製氷室と瞬冷凍室の上のメインの冷蔵室は、WXシリーズと同じ

 

このほか、野菜室や冷凍室はなだらかな曲面を描く美しいハンドルを採用。下から手を掛けることで、指一本でも開け閉めできます。製氷室と瞬冷凍室は、表面のガラス面材を際立たせる細いアクセントラインとなっていて、どちらも開閉しやすく、掃除もしやすいデザインになっています。

↑野菜室や冷凍室は下にローラーが付いていて、指一本で軽く開け閉めできます

 

↑使い勝手の良い三菱独自の「切れちゃう瞬冷凍」の瞬冷凍室には、細いアクセントラインを採用

 

ちなみに、MXシリーズの名称は、従来のWXシリーズに対して野菜室が「真ん中」であることから、Mをもってきたとのこと。まずは、572Lと502Lの大型サイズの投入となりましたが、今後は5ドアタイプや中型タイプなどへの展開も計画中。足腰の弱くなった高齢者などには、中小型タイプの登場がいまから楽しみですね。

 

三菱電機

6ドアセンター開き MXシリーズ MR-MX57D

●実売価格:43万1870円●サイズ/質量:W685×D738×H1826mm/131kg●カラー:クリスタルホワイト、グラデーションブラウン●定格庫内容積:572L(冷蔵室306L、野菜室114L、製氷室19L、瞬冷凍室32L、冷凍室101L)●年間消費電力量(50/60Hz):275kWh/年●2021年省エネ基準達成率:108%

 

6ドアセンター開き MXシリーズ MR-MX50D

●実売価格:38万8670円●サイズ/質量:W650×D699×H1826mm/123kg●カラー:クリスタルホワイト、グラデーションブラウン●定格庫内容積:503L(冷蔵室271L、野菜室98L、製氷室18L、瞬冷凍室27L、冷凍室89L)●年間消費電力量(50/60Hz):250kWh/年●2021年省エネ基準達成率:110%

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