高級炊飯器の先駆けとして知られる三菱電機「本炭釜」ブランドから、新製品が発売されます。新製品は「本炭釜 KAMADO NJ-AW107」。市場のニーズを汲み、0.5合からの少量炊飯に対応し、一般的に「銘柄炊き分け」と呼ばれる機能を強化しました。発売日は5月21日で、実売予想価格は12万9600円前後。
夫婦世帯が手に取りやすくなり「利き米」の幅も広がった!
従来機から進化したポイントは以下の通り。
●沸騰立ち上げ時の火力を強化して火力を従来比112%にアップ
●新形状の二重内ぶたを採用
●0.5合からの少量炊飯の性能を強化
●新形状の「新・計量カップ」を採用
●「銘柄芳潤炊き」の登録品種を従来の23品種から29品種に増加
炊飯の基本性能では、沸騰立ち上げ時の火力強化、新形状の二重内ぶたの搭載などで、より粒感とみずみずしさが際立つ炊きあがりを実現しました。
また、同社による市場調査では、「1 回の炊飯量が 3 合より少ないユーザーが全体の74%を占め、少量炊飯の需要が増加していることが分かった」といいます。さらに、「特 Aランクと言われる最高級の品種が全国各地で開発され、全国の銘柄がインターネットで手軽に買えるようになったことなどが影響し、消費者の銘柄米への関心が高まっている」としています。こうした背景から、本機は茶碗一杯ぶん(0.5 合)の少量からむらなく正確に炊ける仕様とし、上級炊飯機能「銘柄芳潤炊き」をより幅広い銘柄米に対応させました。
大幅なバージョンアップではありませんが、少量炊飯の性能強化で、炊きたてのおいしい少量ごはんを望む夫婦世帯が興味を抱くはず。また、熊本県産の「森のくまさん」が一時入手困難になり、米の違いを楽しむ「利き米」といった言葉が登場するなど、昨今は、ごはんの嗜好品化が進んでいます。本機は炊き分けの品種数を増加することで、こうしたトレンドもうまく吸収。より手に取りやすく進化したといえるでしょう。
【URL】
三菱電機 http://www.mitsubishielectric.co.jp/
ニュースリリース http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2016/0407.html