食べこぼし汚れを落とすコースや進化した槽洗浄コースも搭載
乾燥機能付きのNA-FW120V1には、ダニを高温加熱して死骸やフンなどのアレル物質と共に洗い流す「ダニバスターコース」を搭載。一方、乾燥機能なしのNA-FA120V1では、業界最大となる幅437mm、奥行き400mmの「ビッグサークル投入口」を採用し、衣類を今までよりさらにラクに取り出せるようになっています。
さらに、NA-FW120V1、NA-FA120V1ともケチャップなどの食べこぼし汚れを大水流シャワーで落とす「パワフル滝洗いコース」も搭載。洗濯槽のクリーニング機能である「槽洗浄コース」は、槽回転の稼働率を向上させて洗浄時間を従来の約半分の約6時間に短縮しました。
スタイリストが洗剤のオシャレな置き方をアドバイス
発表会では、同社デザインセンター リビングデザイン部 LA2課 課長の村上浩司氏と、スタイリストの石井佳苗さんによるトークセッションも行われ、デザインの観点から新製品の魅力や、オシャレな運用方法などが語られました。
CMのイメージカット用の室内装飾を担当した石井さんは「洗濯機のCMでは必ず白いタオルが出てきます。しかし、今回はあえて使いませんでした。グレーのタオルを提案したところ、意図をすぐに理解してもらえて、新製品の魅力にぴったりなシックなセットが作れました」とコメント。
また、「新製品は上のフタが折り曲げられるので、洗濯機の上に洗剤や柔軟剤などの収納場所が作れます。その際は、同じデザインの容器を2つくらいずつ並べると統一感が出てオシャレ。ワインの空き瓶や100円ショップで買った容器などがオシャレな容器になるし、自分や家族が見て分かるよう、『柔軟剤』などのラベルを作って貼るといいですよ」とアドバイスしてくれました。
「隠す家電」から「人に見せられる家電」へ
同社デザインセンター リビングデザイン部の村上浩司氏によると、モデルチェンジした新機種をデザインするにあたり、「白物家電には独特の『白の文化』があり、各社がなかなかこの文化を脱却できずにいます。当社では縦型洗濯機の白の文化の殻を破って、新しい空間価値を創造したいと考え、30~40代のDEWKs(※)デュークスがターゲットならシルバーを採用しようと判断しました」と語ります。そのコンセプトはズバリ「ケからハレの空間へ!」。家の奥に隠す家電から、他人に見せられる家電へ昇華しようというメッセージです。
※DEWKs(デュークス)……Double Employed with Kidsの略で、子どものいる共働き家庭のこと
本体幅を抑えながら投入口を広げるデザインにもこだわった
また、村上氏がデザインする際に一番苦労したポイントは、「投入口のデザイン」だといいます。「全自動洗濯機のNA-FA120V1では、サークルをいかに大きく使いやすくするかに苦労しました。新しいバランサーを開発チームが頑張って作ったので、なんとか活かしたいと考えたのですが、本体幅を抑えながら投入口を劇的に広げるのは簡単ではありません。最終的に投入口を正円に近い楕円にして、奥行きのせめぎあいに折り合いを付けました」と村上氏。
このほか、操作パネルを奥に配置した構造「すっきりフロント」では、形状にわずかなラウンドを付け、水の表面張力のようなイメージを表現することにこだわったそうです。
4年ぶりとなるフルモデルチェンジで、大容量化と強力な洗浄力、そしてスタイリッシュなデザインへと進化したパナソニックの縦型洗濯機。毎日の洗濯が難しい共働き世帯や、泥汚れや食べこぼしが多い小さな子どものいる家庭には、見逃せないモデルとなりそうです。
パナソニック
縦型洗濯乾燥機「NA-FW120V1」
●サイズ/質量:W643×D672×H1073mm/約58kg●定格容量:洗濯12kg/乾燥6kg●運転音:洗濯時約37dB/脱水時約37dB/乾燥時約46dB●消費電力量:洗濯時98Wh/洗濯乾燥時(20℃時)2550Wh●本体色:シルバー(-S)●発売日:6月1日●実売予想価格:26万円(税抜)
全自動洗濯機「NA-FA120V1」
●サイズ/質量:W643×D672×H1056mm/約53kg●定格容量:洗濯12kg●運転音:洗濯時約37dB/脱水時約39dB●消費電力量:洗濯時98Wh●本体色:シルバー(-S)、ホワイト(-W)
●発売日:6月1日●実売予想価格:20万円(税抜)I