シャープから、衣類などの汚れをなぞって落とす「超音波ウォッシャー」の2018年モデルが登場。今回からより小型軽量で持ち運びやすいスリムタイプが加わり、2モデルがラインナップされることとなりました。スリムタイプの「UW-S2」、標準タイプの「UW-A2」ともに実売予想価格は1万5000円(税抜)。発売はともに6月21日です。
超音波で汚れを剥ぎ取るアイテムに約2年ぶりの新製品が登場
超音波ウォッシャーは、毎秒3万8000回の振動を与え、超微細な泡が弾けるときのエネルギーで衣類の汚れを剥ぎ取る、ハンディサイズのアイテムです。先端の超音波ホーンを衣類の汚れに当て、水ですすいで洗います。
本機のメリットは、洗濯機で落ちにくいシャツの襟や袖などの部分汚れのほか、手洗いでは面倒だったネクタイやぬいぐるみなどの汚れが簡単に落とせる点。汚れは水だけでもキレイに落とせますが、洗剤を利用すればガンコな汚れも落ちやすくなります。
シャープが初代超音波ウォッシャー UW-A1を2016年9月に発売してから約2年。同社の調査によれば、同モデルのユーザーの6割がほぼ毎日使用し、7割が1回当たり10分以内の使用時間で済んでいるそうです。使った対象としては、洗濯前のワイシャツやブラウス、あるいはカバンやポーチ、帽子など衣類以外のものが上位に挙がり、襟や袖の皮脂汚れや、食品の汚れを落とすケースが多かったといいます。こうして、 ユーザーの支持を得たUW-A1は累計10万台以上を販売するヒット商品に。2年ぶりの新製品「UW-S2」と「UW-A2」は、従来モデルUW-A1のユーザー調査から浮かび上がったニーズに応えるべく、2ラインアップとなりました。
↑新製品のコンパクトモデル「UW-S2」
携帯されていないことが判明し、より小さく軽いモデルを開発
さて、先述のユーザー調査で同社の想定と異なっていたのが、持ち運び利用の頻度です。調査では、ユーザーは洗面所などに据え置きで使い、あまり持ち歩かないという結果が出たとのこと。携帯用として使われるものと想定していた開発陣は衝撃を受け、これを反省材料としたそうです。今回、超音波ウォッシャーの開発を指揮したメジャーアプライアンス事業部 洗濯機商品企画部の北川秀雄部長は、「より小さく軽くしないと、カバンに入れて持ち運んで使ってもらえないことが分かり、次世代機ではここをどうしても解決したいと考えました」と語りました。
そこで考えたのが、ホーン(先端)を細長い丸型とすることで、充電池を小さくするコンパクト設計。これにより、標準タイプの体積の約40%、重量を約50%(100g)とした軽量・コンパクトなUW-S2が誕生しました。