家電
2018/6/28 18:00

家族が「もう手放せない」と語った「食洗機」設置の手間とお金はどのくらい? 導入までの一部始終をレポート!

ホースがぶつかってトビラがフルオープンできない!

ここからはサクサク工事が進み、新しい蛇口の取り付けはものの10分程度で終わりました。やっと一安心できる…と思ったら、またもや問題発生。

 

食洗機は蛇口の左側に置く予定なのですが、食洗機へのホースの接続口が左を向いており、これだと食洗機の扉を開けたときにホースがぶつかってフルオープンできないのです。ということで、接続口を反対の右側に変更。すると、今度はお湯が通っている左側のパイプに接続できず、食洗機にお湯を取り込むことができない事態に! 食洗機は80℃の高温のお湯で食器を洗うことで油汚れもすっきり落とすのですが、水から80℃まで温度を上げるのでは電気代が余分にかかってしまいます。わが家では同時期にエコキュート(※)を導入しており、家の外のタンクには80℃以上のお湯がたくさんあるのですから、これを使わないのはもったいない。

 

…悩んだ結果、シンク下でお湯と水の配管を逆につなぎ、無理やりお湯のパイプを右側に持ってくることに。その結果、通常は蛇口レバーを左にスライドさせるとお湯、右にスライドさせると水が出るところ、これが正反対になる形に……。とはいえ、なんとかこの問題をクリアできました。

※エコキュート…省エネ給湯機の一種。空気の熱を集め、少ない電力で大きな熱エネルギーを得るヒートポンプという技術を使っています

↑本来は左側にホース接続口を向けるところですが、トビラが接触するため、接続口を右側に移動

 

↑シンク下で、水栓から伸びる水用ホースをお湯用パイプにつなぐことで、分岐水栓からはお湯が出るようしました。ただし、蛇口についている水/湯のマークが実際とは逆の状態に。娘が持っていたマスキングテープを貼って応急処置

 

本体の向きを微調整してなんとかフルオープンを実現!

さて、ここまでお膳立てができていると、食洗機設置工事はほとんど必要ありません。分岐水栓にホースをつなぎ、事前にリビングの壁から伸ばしていた電源タップにコンセントを差すだけ。工事費用として、事前に5000円を払ってしまいましたが、これなら自分でも取り付けできたでしょう。

 

しかし、ここでまた問題が発生しました。わが家の蛇口はシンクの左に寄っているのですが、その左側に食洗機を設置しても、ギリギリでドアは開けられると考えていました。ところが、実際に設置してみると食洗機の扉が蛇口の胴体にぶつかり、フルオープンすることができません。このままでも使えないことはないのですが、食洗機の中の食器かごをスムーズに引き出すことができず、食器を入れるたびにストレスがたまりそうです。また、食洗機の扉を何度もぶつけているうちに双方が傷みそう……。

↑ふう、ようやく設置完了…と思ったら、最後にワナが。食洗機の扉が水栓の頭に当たって完全に開きません!

 

この問題は、食洗機の向きを微妙に変える(食洗機のトビラ側を少し手前に振る)ことで解決しました。ただ、こうすることでシンクの端の少し盛り上がっている部分に食洗機が乗り上げるため、本体がガタガタしてしまいます。そこで、ホームセンターで薄いゴムシートを買ってきて高さを微調整。こうして、涙ぐましいまでの努力を経て、ようやく設置完了です!

↑本体を斜めにすることで水栓を避けられ、扉をフルオープンすることができました

 

↑シンクの端の3mmほど高い箇所に足を乗せたため、他の3隅もゴムシートで高さを調整。これによりガタツキもなく安定して設置できました

 

設置に苦労はしたが、食洗機の導入は大正解だった

こうして、結構な苦労を乗り越えて食洗機を設置したわけですが、あくまでもわが家は課題が重なったレアケース。一般の家庭なら、もっとラクに安く設置できるはずです。そして何より、お伝えしたいのが設置後の食洗機の絶大なメリット。なにせ、いままで30分以上かかっていた食器洗いが、たった5分程度の作業で終わってしまうわけですから……。妻の手荒れも改善し、妻や娘はもう「食洗機なしでは生活できない」と言っています。これから家を建てる人、マンションの購入を考えている人にはビルトインがオススメですが、そうでない家庭なら、一刻も早く据え置き型を導入すべきです! なお、食洗機導入後の詳細な使用レポートは、近日中に公開予定。そちらもお楽しみに!

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