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2018/10/9 21:40

16cmの燻製器「フードスモーカー」をレビューしたらウマさと手軽さに感動!

サーモンやうずらの卵も試してみた

あまりの完成度の高さに感動さめやらぬなか、ほかの食材も試してみました。刺身用のサーモンとうずらの卵の水煮を使い、燻製にしてみます。

↑刺身用のサーモンで、自家製スモークサーモンを。濡れている食材は、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を取るのが重要です

 

↑あとは同じ。煙で香りを付けます

 

スモークしたサーモンは、しっとりとしたサーモンの食感にほどよい塩味、スモークの風味がしっかりついていて美味。みずみずしさがあってより「刺身感」が強く感じられ、市販のものとは違った魅力がありました。うずらの卵は下味をつけていなかったため、スモークの風味がよりストレートに感じられる淡白な味わい。事前に塩コショウで味付けしておけば、より美味しく食べられそうです。

↑完成した燻製を埼玉「コエドビール」のセッションIPA「毬花-Marihana-」を合わせてみました。柑橘系ホップの華やかな香りと苦みが燻製にぴったり! ※セッションIPA…ホップを多用し、苦味や香りが主張するIPA(インディア・ペールエール)の特徴は残しつつ、アルコール度数を下げ、飲み続けやすくしたクラフトビールのこと

 

チーズをスモークしたら、できたてのようなフレッシュな風味に!

続いて、従来の燻製の方法ではなかなか難しかったチーズ。これはどうでしょうか。

↑事前にカットしておくと、中まで煙が入りやすくなります

 

チーズも溶けたりせず、いとも簡単に完成してしまいました。こちらは、市販のスモークチーズと違ってドライな印象がなく、しっとりとしています。まさに「フレッシュなスモークチーズ」といった印象で、まるでできたてを食べているような風味が楽しめて、好感が持てました。これはもう、ワインと合わせたら間違いなしですね。赤ワイン全般はもちろん、白の場合なら、スパイシーなニュアンスが特徴のゲヴュルツトラミネール(ぶどう品種の一種)などが合いそうです。

↑完成した燻製チーズ。国内外で高評価の安旨ワイン「エコ・バランス」のピノ・ノワールとの相性も抜群でした

 

フードスモーカー レビューまとめ

ライトな燻製好きに、本機はベストな選択

ちなみに、燻製は調理中の温度帯によって、「冷燻」「温燻」「熱燻」などに分類され、このフードスモーカーは「簡易冷燻」に該当します。本格的な機材を使いたいこだわり派にはオススメできませんが、大多数を占めるであろうライトな燻製好きならこれで十分。しっかり香りが付いて時間もかからないし、むしろベストな選択といえるでしょう。

実際に使ってみると、想像以上にカンタンで、燻製経験者の筆者からすると「今までの時間と手間は何だったの?」と思ってしまうレベルです。これなら肉も魚介も野菜も、どんな食材でもおいしく燻せそう。流行りの燻製醤油など、調味料も作れますね。

 

とにかく本機はコンパクトで扱いやすいのも高ポイント。さらに、一般的なコンロと鍋でやろうとすると、鍋用のフタでは煙が逃げがちですが、本機は容器をラップで密閉できるのが便利です。また、チーズなど熱で変性しやすい食材は燻製が難しいのですが、本機ならその心配もなく、食材を問わず使えます。

 

しいて惜しい点を挙げるなら、点火直後に煙が外に漏れるのをもう少し減らせたらな……ということと、使用したあとに内部にすすと油がつき、掃除が必要という点でしょうか。その点を除けば、おつまみに、パーティ料理に、アウトドアに大活躍するのは間違いナシ。大変そう……という理由で燻製を諦めていた人は、ぜひ本機でチャレンジしてみてください!

 

協力:楽天市場

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