筆者はタコ焼きパーティ、通称「タコパ」が大好き。とはいえ、毎回パーティ=タコ焼きというのも芸がない! そんなわけで、今回はビタントニオの「グルメオーブン VGO-55」(以下、VGO-55)を試してみました。こちらはなんと、卓上で直径30cmサイズピザが焼けるというオーブン。実はパーティにも大活躍するアイテムなんです!
ピザ窯に迫る400℃の高火力を実現!
VGO-55は、大きめのピザが効率的に焼ける円形オーブン。ドーム型のフタを開くと上下にヒーターがあり、フタを閉めることで上下から効率的に食材を加熱します。ピザプレートとディッシュプレートが付属し、ピザ以外の調理ができるのも特徴です。
ちなみに、おいしいピザを焼くには、高温・短時間で焼くのが理想。そのため、ピザを焼くときに注目したいのは、オーブンの上限温度です。
VGO-55の設定上限温度は、なんと400℃。日本ナポリピッツァ職人協会によると、ピザは「窯の中の温度が450度で炉床が少なくとも400度以上」が必要だとか。さすがに450℃はムリですが、本機ならこれに近い温度で焼くことができます。
ちなみに、家庭用オーブンは設定温度上限が250℃あたりが一般的。「高火力」とされるオーブンでも350℃くらいが上限です。このため、本機は400℃の設定ができるだけでも、特筆すべき調理器具といえます。
![20160510-s5 (3)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-3.jpg)
![20160510-s5 (4)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-4.jpg)
![20160510-s5 (5)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-5.jpg)
![↑ピザを焼くための「ピザプレート」(左)と煮込み料理も可能な「ディッシュプレート」(右)のどちらかをセットして使用。ピザプレートは石材なので蓄熱性が高く、余分な水分や油分を吸収するのが特徴](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-6.jpg)
![↑ピザを移動させるピザパドル(左)とピザカッター(右)も付属しています](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-7.jpg)
パリパリとモチモチが同時に楽しめる!
実際にピザを焼くには、温度の調整ダイヤルを最大の「4」にして、15分ほどピザプレートを余熱します。ちなみに、温度調節ダイヤルの「1」は約160℃、「2」は約250℃、「3」は約300℃、「4」が約400℃。温度調節ダイヤルの表示が摂氏温度表示ではないのは、少々わかりにくいかも……。
余熱後は、ピザを置いて待つだけ。焼き時間は4~6分で、普通のオーブンの半分以下の時間で焼けます。できあがったピザを試食すると……本格ピザ店の味にかなり近い! ピザの裏にも適度な焦げ目がついており、パリパリとした食感を楽しめます。
しかも、短時間で焼き上げるため、生地には水分が適度に残されており、ふんわりモチモチとしたナンのような食感も楽しめます。また、特においしく感じたのが、具のフレッシュトマト。適度に水分が抜け、甘みが凝縮されたように感じます。
今回はピザソース、チーズ、トマト、バジルだけのシンプルなマルゲリータピザを作りましたが、ちりめんじゃこと大葉で和風ピザ、カスタードとフルーツでデザートピザなど、さまざまな楽しみ方ができそう。
プレーンな生地だけを焼いて、カレーのナンのような食べ方もアリでしょう。手作りの生地を使わずとも、既製のピザ生地を買い、トッピングだけオリジナルとすれば、さらに手軽にアレンジピザが楽しめそうです。
↑まずは付属レシピブックの通りに生地作り。材料を全部混ぜてこね、発酵させます。市販のピザ生地を使っても良いですが、自家製だと大きさを自分で決められるメリットがあります
![↑左右を合わせたパドルサイズは、ピザプレートのサイズよりやや小さめです。このため、生地を成型するときは粉を振ったピザパドルの上で伸ばすと大きさが把握しやすくなります。ちなみに、写真の生地は直径25cmほど](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-9.jpg)
![↑焼き加減は、フタにある小さな窓からチェックすることもできます](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-11.jpg)
![↑焼き加減は、フタにある小さな窓からチェックすることもできます](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-12.jpg)
![↑ピザ表面のチーズはトロトロで、トマトもジューシー。なのに、生地部分はサクッと香ばしく焼きあがりました。耳の太い部分もモチモチでおいしい!](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-13.jpg)
ピザ以外の調理もお手のもの!
ピザなんて毎日食べるものじゃないし……という人におススメなのが付属のディッシュプレートです。ディッシュプレートは、深さのある浅い鍋のような形をしているため、炒め物や煮物調理も可能なのです。
ピザ以外の料理では、まずオーブン料理の定番ローストビーフを作ってみました。一般的なオーブンよりもヒーターの位置が低いため、高さのある肉を焼くのには向きませんが、今回焼いた330g程度の肉なら問題なく調理できます。調理方法は、300℃で余熱したディッシュプレートで肉に焼き目をつけ、250℃で両面を焼き、ホイルで包んで余熱で中まで火を通すというもの。
一般的なローストビーフは、一度フライパンで焼き目を付けたあとにオーブン調理しますが、これならフライパンなどの余計な調理器具がいりません。また、焼き終わった後に残った肉汁は、本機で温めながらソースに加工できるので、洗い物がプレート一枚だけ。さらに、調理中はフタを閉めるため、肉の油が飛び散らないのも便利です。これなら、ダイニングテーブルで調理しても周りが汚れません。
![20160510-s5 (14)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-14.jpg)
![↑ローストビーフが完成!](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-15.jpg)
もうひとつ調理したのがパエリア。パエリアは「米と具材を炒める」「魚介類を蒸す」「米を煮込む(炊く)」と、炒める、蒸す、煮るの3種類の調理方法が必要です。しかし、本機ならば、これらの全部の調理が一台でできるんです。
![↑もうひとつ調理したのがパエリア。パエリアは「米と具材を炒める」「海鮮類を蒸す」「米を煮込む(炊く)」と、炒める、蒸す、煮るの3種類の調理が必要です。しかし、VGO-55ならば、これらの全部の調理が一台でできました。](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-17.jpg)
![↑一度魚介類を取り出したら、米と水、トマトジュースを入れて炊きます。米は2合でディッシュプレートいっぱいに炊けました](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-18.jpg)
![↑炊きあがったパエリアは、底に軽く「おこげ」もあり絶品です。ゴージャスに見えますが、炒め物用のワタリガニを使ったので材料費は全部で1000円ほど](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-19.jpg)
最初はピザ目的で使い始めたVGO-55ですが、実際に使ってみると調理の幅はかなりのもの。とくに炒め物を作る際に、フタをすれば周りが汚れないのはズボラ主婦にはうれしい点でした。
そして、コンセントさえあれば食卓で調理できるので、いちいち台所に移動することなく、家族としゃべりながら調理ができるのも良かったです。お客様が来るハレの日はもちろん、家族と過ごす週末などで、ちょっと手をかけた料理を作るときにも使えそうですね。
![20160510-s5 (20)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/05/20160510-s5-20.jpg)
ビタントニオ
グルメオーブン VGO-55
実売価格1万8230円
直径30cmの大型ピザが焼ける卓上オーブン。ディッシュプレートでパエリアなどの煮込み料理も可能です。
【SPEC】
サイズ/質量:約W351×D361×H208mm/約4.8kg(ピザプレート装着時)
消費電力:1200W
付属品:ピザプレート、ディッシュプレート、ピザパドル、ピザカッター、カラーレシピブック
【URL】
ビタントニオ http://www.vitantonio.jp/
製品情報 http://www.vitantonio.jp/products/oven/VGO-55.html