瞬冷凍室に食材を収納すれば瞬冷凍が自動スタート
新製品のもう一つの進化は、「切れちゃう瞬冷凍」にAI(人工知能)が搭載されたこと。これによって切れちゃう瞬冷凍機能が自動化されました。実はこれまで、瞬冷凍室に食品を入れるたびに、冷蔵庫メイン扉の液晶タッチパネルで、いちいち瞬冷凍のスタートを操作する必要がありました。新製品では、瞬冷凍室に食材を収納すれば、自動的に切れちゃう瞬冷凍の制御が始まるようにしたのです。
ただし、ここで問題が。瞬冷凍は時間をかけてゆっくり冷やすため、途中に瞬冷凍室を開け閉めすると、自動的に最初からやり直しとなってしまうため、なかなか刺激を与える工程に入らず、いつまでたっても凍らないのです。そこで三菱電機では、AIを搭載することでこの問題の解決を図りました。
6ドアすべての扉に搭載されたセンサーの開閉情報を収集し、その家の生活パーンを分析。開閉が活発な時間帯は「食材の投入もある」と見て、投入されるたびに食品を瞬冷凍できるように制御し、開閉が収まる時間帯は「冷蔵庫を使わない」と判断して、再スタートを行わずにそのまま冷凍し続けてしっかりと瞬冷凍までもっていく、というものです。
自動化により、面倒なパネル操作がなくなるとともに、「切れちゃう瞬冷凍」のし忘れがなくなり、また、AI制御があるおかげで、「いつまでも瞬冷凍されない」という事態も防ぐことができたのです。
MXシリーズは3タイプを2月21日に発売します。市場想定価格(税別)は、容量572LのMR-MX57Eが40万円前後、503LのMR-MX50Eは36万円前後、455LのMR-MX46Eは35万円前後。また、新たに5ドア片開きのMR-MB45Eシリーズも追加。こちらは容量451L同29万円前後で、発売は2月26日です。
実は筆者の家でも同社の冷蔵庫を使っています。「切れちゃう瞬冷凍」が目的で購入したのですが、パートの後に買い物をして帰宅する妻は、バタバタしているうちに、よく瞬冷凍のスイッチを押すことを忘れることがあります。これでは何のためにこの冷蔵庫を買ったのか分からない……。しかし、自動化されればこうしたトホホなことはなくなるし、野菜も瞬冷凍できるとなると、間違いなく妻の家事負担は減ることでしょう。今年は消費増税もあることですし、あなたも、この機会に冷蔵庫の買い替えを考えてみてはいかがですか?