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2016/5/25 20:47

【レビュー】掃除機は持つだけの時代が到来!? 勝手に進むシャープの新スティックが快適すぎる!

ここ数年、横型のキャニスター掃除機を超える勢いで人気が高まっているコードレススティック掃除機。今年も各メーカーから、高性能化に磨きをかけた新モデルが次々に登場し始めている。今回、5月下旬に発売されるシャープのコードレスサイクロン掃除機「パワーサイクロンFREED EC-SX520」(以下、FREED・実売価格9万1670円)をひと足早く使ってみたので、その使用感をレビューしたい。

 

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↑クリーナー本体とパイプ、ヘッドのほか、延長ホースやふとん掃除用ヘッド、2段伸縮すき間ノズルも付属している

 

↑スティックとして組み立てたスタイル
↑スティックとして組み立てたスタイル

 

↑クリーナー本体には吸引力が持続する「遠心分離サイクロン」を搭載。いかにも強力そうなフォルムだ
↑クリーナー本体には吸引力が持続する「遠心分離サイクロン」を搭載。いかにも強力そうなフォルムだ

 

 

自動ですいすい進むから力いらずで掃除もスピーディ!

コードレススティック掃除機には、クリーナー本体が手元付近に設置された“手元重心タイプ”と、ヘッド付近に設置された“ヘッド重心タイプ”がある。手元重心タイプは、手でクリーナー本体の重さを支える必要があるため、長時間使うと疲れてしまうというデメリットがある。見てのとおり、このFREEDは手元重心タイプだ。しかし実際に使ってみると予想外の使用感に驚いた。

↑手元にある「自動」ボタンを押し、少し斜めにすると……
↑手元にある「自動」ボタンを押し、少し斜めにすると……

 

↑力を入れて押さなくても、勝手に前に進んでいく! これはラク!
↑力を入れて押さなくても、勝手に前に進んでいく! これはラク!

 

最初に一押ししただけで、すーっと進むこの感覚、オートマ車のクリープ現象に近い自然な感じだ。手はハンドルを支えているだけなので、本体の重さをほとんど感じさせないし、いつもよりスピーディに動かすことができる。

 

それを可能にしているのが、業界で初めて搭載したという電動パワーアシスト「e-ドライブ」。ヘッド中央には、電動モーター駆動の走行アシスト車輪を設置している。

↑ヘッド裏の黄色い部分が、ラクラク走行を叶える走行アシスト車輪だ
↑ヘッド裏の黄色い部分が、ラクラク走行を叶える走行アシスト車輪だ

 

この「e-ドライブ」のおかげで、フローリングはもちろん、畳もカーペットもすいすい掃除ができ、あっという間に家中(3 LDKマンション)の掃除機かけを済ませることができた。

 

特に便利に感じたのが、テーブルの下やベッド、ソファの下の掃除だ。こういった場所は、腰をかがめ、腕だけで押し込まないといけないため、結構面倒くさい。しかし、FREEDならすーっと入り込んでくれるため、ラクに掃除することができた。

 

ただし全然重くない、とはいい切れない。やはりちょっと持ち上げて移動したり、角度を大きく変えたりするときなどは、当然手首に負担がかかってくる。それでも、従来に比べたら格段に疲れにくくなったのは確かだろう。

 

吸引力のスゴさに圧倒!  うちにこんなにゴミがあったとは……

驚いたのは、軽い力で掃除できることだけではない。とにかく吸引力がスゴいのだ。少なくとも、かけた部分の取りこぼしはないし、なんなら周囲のゴミまで吸い寄せてくれる。透明のダストカップ内に溜まった大量のゴミが、その吸引力を物語っている。

↑ゴミは、クリーナー本体に装着されたダストカップ内に溜まる
↑ゴミは、クリーナー本体に装着されたダストカップ内に溜まる

 

↑短時間の掃除で、こんなにゴミが!! 髪の毛やホコリ、細かい粉塵まで、あらゆるゴミを吸引している
↑短時間の掃除でこんなにゴミが!!  髪の毛やホコリ、細かい粉じんまで、あらゆるゴミを吸引している

 

プラズマクラスターイオンでカップ内の静電気を除去しているという。実際は、大きなゴミはごそっと落ちたが、粉塵は残っていた。気になるときは水で洗えばOKだ
↑プラズマクラスターイオンでカップ内の静電気を除去しているという。実際は、大きなゴミはごそっと落ちたが、粉じんは残っていた。気になるときは水で洗えばOK

 

吸引力が高いというのは、体感として感じられたが、実際どれだけゴミを吸ってくれているのだろうか。床に重曹の粉末を撒いて、一度のアプローチでどれだけ吸引できるか試してみた。

↑床の目地に対し、斜めに掃除機をかけてみたところ、表面はもちろん、目地にもほぼ吸い残しがなかった
↑床の目地に対し、斜めに掃除機をかけてみたところ、表面はもちろん、目地にもほぼ吸い残しがなかった

 

↑壁際のゴミも前面を押し当てたところ、一度ですっきりキレイになっている
↑壁際のゴミも前面を押し当てたところ、一度ですっきりキレイになっている

 

↑ゴミが多いと「赤外線ゴミセンサー」のランプが点灯し、自動で吸引力がアップする
↑ゴミが多いと「赤外線ゴミセンサー」のランプが点灯し、自動で吸引力がアップする

 

やはり体感に違わぬ吸引力だ。なんでもヘッドの吸引部を狭くすることで内部の圧力を高め、前方のゴミも底面のゴミも強力に吸引することが可能になったらしい。その風速は、なんと時速約100km。前モデル(EC-SX310)の風速は時速約50kmだというから、数字だけで見れば威力は2倍。それは、取りこぼしも出ないわけだ。

↑この部分を狭くすることで、吸引力が高まったという
↑この部分を狭くすることで、吸引力が高まったという

 

↑ブラシの赤い部分は「床みがきブラシ」。ゴミを吸いながら、フローリングの皮脂汚れも落としてくれる
↑ブラシの赤い部分は「床みがきブラシ」。ゴミを吸いながら、フローリングの皮脂汚れも落としてくれる

 

FREEDは、一時的ではあるが自立させることができる。しかも立てると運転が自動でストップし、倒すとスタートするため、掃除中にちょっと別の作業をしたいときに便利だ。

↑少し前傾させればそのまま自立する。ただし、あくまで一時的な使用で
↑少し前傾させればそのまま自立する

 

↑ホルダー部はゴム素材でできていて、家具などに立てかけることもできる
↑ホルダー部はゴム素材でできていて、家具などに立てかけることもできる

 

とはいえ、このまま放っておくことは推奨されていない。手を伸ばしやすいリビングなどに設置する場合は、付属のスタンド用フックに立てかけるのだが、フックは壁に穴を開けて取り付ける必要がある。フックを固定してしまうと、気軽に収納場所を変えられないのが、少々残念なところだ。

 

しかし、それを差し引いても、新しいFREEDは全方位で満足度が高い。付属品も多いし、充電リチウムイオンバッテリーも2個付いているので、この1台があればキャニスター掃除機がなくてもいけるだろう。まずは店頭で、この「勝手に進んでくれる感覚」を体感してみてほしい。

↑バッテリー1個につき、自動モードで20分使えるため、2個あれば計40分は使える
↑バッテリー1個につき、自動モードで20分使えるため、2個あれば計40分は使える

 

 

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シャープ

パワーサイクロンFREED EC-SX520

実売予想価格 9万1800円(5月下旬発売)

新構造「高圧吸引ノズル」の採用により吸引力を高めたスティックタイプのコードレスサイクロン掃除機。 業界初、モーター駆動の走行車輪を搭載した吸込口が走るパワーアシスト機能「e-ドライブ」を搭載する。

 

【SPEC】

サイズ/質量:W237×D212×H1038mm/2.4kg

連続使用時間:約30分(標準)/約20分(自動)/約8分(強)

集じん容量:0.2L

 

【URL】

シャープ http://www.sharp.co.jp/

ニュースリリース http://www.sharp.co.jp/corporate/news/160422-a.html