隅まで届きやすい「ルーローの三角形」の形状を採用した、パナソニックのロボット掃除機「RULO」。そのRULOに、新モデルが登場しました。特徴は、床面の種類をセンサーで見分け、最適な運転をするということ。フローリング・カーペット・畳が混在する部屋で、その実力を試してみました。
まずは本体裏からリモコンなど隅々までチェック!
まず最初に、本体をチェックしてみましょう。RULOは、壁際にセットした充電器で充電します。掃除が終了すると自動的に充電器に戻り、充電を開始するのです。なお、充電台からスタートしなくても、RULOが充電台を見つけ、戻ってきます。
次に本体の裏側をチェック。
床面や部屋の隅など状況に応じて掃除方法を変える
それではお掃除してみましょう。畳・フローリング・カーペットが混在する部屋で、標準的なお掃除をする「自動モード」でスタートしました。動作音は、読書しながらでも、まあ我慢できるかなというレベル。一般的な家庭用掃除機よりはずっと静かです。
「ハウスダスト発見センサー」が、常にゴミの量を検知し、「ハウスダスト発見ランプ」で知らせてくれます。キレイなときは緑が点灯、ゴミがある場合には赤が点灯し、そして特にゴミが多い場合には赤い点滅になるのです。
見ていると、ゴミが多い場合には吸引力を上げたり、その場でゆっくり動いたりして、念入りに掃除していました。ホコリが見えていなくてもランプが赤くなることがあるので、花粉など目に見えないような細かいゴミも見つけているのでしょう。
三角形のRULOは、部屋の隅まで入り込むことが可能。そして本体左右に装備されたサイドブラシが隅のホコリをかきとり、吸い込んでくれるのです。通常の掃除機でも掃除しにくい壁際や四隅が、きれいに掃除されていました。
前方には超音波センサーと赤外線センサーがあるため、壁や家具にぶつかる前に停止や方向転換をしてくれます。ただ、突出している柱や椅子の脚、色の薄いフスマには当ってしまいました。ただしそれほどの勢いではないので、本体や家具が傷つくようなことはありませんでした。
RULOには大きめのタイヤが装備されています。テストした場所はフローリングの中央にカーペットの敷かれたスペースがあるのですが、フローリングとカーペットの段差をスムーズに行き来できるため、手で置き直さなくても全体を掃除してくれました。
また、フローリングからカーペットに移行すると吸気音が強めになり、縦→横と十字型のように走行し始めました。ゴミのとれにくいカーペットに対応したモードなのでしょう。
掃除機をかけにくい家具の下にも、RULOなら入っていけます。テストした部屋では、ソファーの下にはギリギリ入れませんでしたが、食器棚やAVラックの下には余裕で入っていけました。使いたい部屋の家具の寸法を測り、どこまで掃除できるのか確認しておくといいでしょう。
段差の乗り越えに強いRULOですが、一方で高すぎる段差もセンサーで検知し、落下を防止します。玄関など、段差のあるエリアでも安心して任せられます。
ダストボックスはゴミに触れずに捨てられるのがいい
掃除が終わったら、ゴミの処理とメンテナンスをしてみましょう。
ゴミ捨てのタイミングは、「ゴミすてランプ」の点灯でわかります。取っ手を片手で持ってフタを開ければゴミが落ちるので、ゴミに触れずに捨てられるのが快適でした。
ただ、そのあとフィルターをブラシで清掃する必要があります。部屋の状態にもよりますが、この清掃はマメに行なわないと、ゴミすてランプが点灯してしまいます。
各種センサーと独特の形状が連携して効率良くお掃除
掃除の様子を観察していると、「汚れている部分」「隅の部分」「ゴミを吸いにくいカーペット」など、状況に応じて動作を細かく変えながら掃除しているのがわかりました。置き直さなくてもほとんどのエリアのゴミを吸い取ってくれるので、常に見張っている必要がありません。
部屋の状態にもよるでしょうが、「予約機能で毎日留守中に掃除させておく」ような使い方を現実的にできそうな製品だと感じました。
パナソニック
ロボット掃除機 RULO(ルーロ)
MC-RS200
実売価格8万9670円
独自の三角形状を採用し、隅や壁際の掃除が得意なロボット掃除機。「ハウスダスト発見センサー」と新搭載の「床面検知センサー」でゴミの量や床面を見分け、走行やパワー、ブラシ回転数を自動制御してくれます。
【SPEC】
充電時間:約3時間
連続使用時間:約100分
サイズ/質量:W330×H92×D325mm/3.0 kg(本体のみ)
【URL】
パナソニック http://panasonic.jp/
製品情報 http://panasonic.jp/soji/rulo/mc_rs200/