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2014/12/24 20:34

ルンバ開発会社CEOが語る「ロボット掃除機の理想形」とは

「ロボット掃除機は人間の仕事を”代替”する

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ロボット掃除機ルンバでおなじみのアイロボット社は、ロボット製品のみを開発してきたメーカー。15年に創業25周年を迎える同社のCEO、コリン・アングル氏にロボット専業メーカーとしてのあり方を聞いた。

 

掃除するという行為にはインテリジェンスが必要

アイロボット社は創業以来、20 種ものロボット市場を模索してきた企業。なかでも中心となるのは家庭用ロボット事業で、全収益の90%がここから生まれている。コリン・アングル氏は現在、全掃除機市場におけるロボット掃除機のシェアが15%に拡大したこと、またその75%はロボット専業メーカーの製品であることを指摘。それら専業メーカーと家電メーカーの違いを次のように解説する。

「家電メーカーは既存の製品を土台に、それを自動化しようと考える。一方ロボット会社は、例えば掃除機なら『人が行う掃除をどうすれば置き換えられるか』に注目します。そこが大きな違いです」

同社はルンバ発売後の12年間もロボット掃除機の技術開発を続け、様々な知的財産を蓄積してきた。その結果、掃除のパフォーマンスを最優先すべきという結論に至った。さらに同氏は、掃除には椅子をどける、ごみの有無を確認するなどインテリジェンスが必要と語る。

「ルンバは椅子を動かすことはできませんが、地雷除去ロボットのアルゴリズムを用い、部屋がどんな状況でもゴミのある場所にたどり着こうとし、『ダートディテクト機能』でゴミが残っていないか確認しながら掃除をします。人はボタンを押すだけで、ロボットを見も触りもせず、家に帰ると部屋がきれいになっている。これが我々の理想です」

 

 

【製品情報】

アイロボット ルンバ880

Roomba_780_ 020

シリコン製ローラー採用で吸引力が向上し手入れも楽に

高度な人工知能を持ち、“自ら考えて掃除する”ルンバの最新モデル。数十のセンサーで収集した情報をもとに、高速応答プロセス「iAdapt」が毎秒60以上の状況判断を行い、最適な動作を選ぶ。床に密着するローラーと高効率モーターが生み出す気流で本体内部に真空状態を作り、従来機の5倍以上の吸引力を実現した。吸引口の回転ブラシをシリコン製ローラーに変更し、絡まった髪の毛が取りやすく、手入れも簡単だ。

SPEC●最大稼働面積(※2):25畳(通常モード時)●通常稼動時間:約60分

●サイズ/質量:φ353×H92㎜/約3.8㎏

 

 アイロボット ブラーバ380j

ブラーバ

水拭きと乾拭きの両方に対応する拭き掃除ロボット

ボタンひとつで、皮脂汚れや食べこぼしなどを取りきる拭き掃除ロボット。

各種センサーが部屋の形状や家具の配置を把握し、入り組んだ家具の間も掃除する。付属の「NorthStar™キューブ」を使えば、赤外線を介してブラーバ本体の正確な位置情報も把握可能。部屋のどこを拭いているか、次にどこを掃除すべきかを判断する。専用クロスや市販のシートを使ったから拭き、給水パッドをセットしての水拭きの両方に対応する。

SPEC●最大稼働面積(※3):約20畳●通常稼動時間:約4時間(ドライ)

●サイズ/質量:W244×H79×D216㎜/約1.8㎏