家電
2019/5/28 19:00

ペットを溺愛する家族が歓喜! 「AI活用ペットカメラ」がもたらした革命的進化

ペットを飼っていると、どうしても気になるのが留守番中のペットの様子。不安になっていないか、寂しがっていないか、と心配になってしまいます。我が家にも、3歳になる愛犬・クウちゃん(雌)がいますが、とにかく家族に溺愛されていて、外出中に1人が「クウちゃんに会いたくなっちゃった」と言い出すと、もう1人が「クウちゃーん!」と叫び出す始末です。

↑クウちゃんは、チワワとプードルのミックス犬「チワプー」。もう3歳になりますが、いつまでたってもおてんばです

 

そんなときは、ペットの様子を外出先からスマホで見られるネットワークカメラがとっても便利。筆者もいくつか試してきましたが、自宅にいるペットが寂しそうな様子もなく、ぐーぐー寝ていたり、無邪気におもちゃで遊んでいる様子を見るとホッとします。

 

今回は、そんなネットワークカメラを利用したとある話題のサービスを使ってみました。なんと、“ペットが映っているシーンだけ”を見られるんだとか!

 

ペットが映っている映像だけをスマホに送信

そのサービスとは、東京電力エナジーパートナーが提供する「TEPCOスマートホーム」のサービス「ペットみるん」。ネットワークカメラで撮影したデータをディープラーニング技術を利用して解析し、ペットが映っている部分だけを抜き出してくれるというものです。

↑「ペットみるん」のサービスの仕組み

 

今までネットワークカメラを使ってきた私としても、これはよさそう!と思いました。留守番中のペットは飼い主を気にすることなく自由気ままに過ごしているため、まさに素の姿が見られてかわいいもの。ただ、いざ外出先からのぞいてみると、タイミングによってはひたすら寝ていて動かなかったり、そもそもカメラの視界に入っていなかったりして、がっかりすることもありました。

 

でもこのサービスを利用すれば、リアルタイムでは寝ていたりカメラに映っていなかったりしても、映っているシーンだけをまとめた動画をスマホに送信してくれるので、いつでも動いているペットの映像が楽しめるのです。

ではさっそく使ってみましょう。サービス利用に必要なのは、以下の4つです。

1)スマートフォン(iOSまたはAndroid搭載)

2)アイ・オー・データのネットワークカメラ「TS-WRLP」

3)ペットがいる室内にWi-fi環境

4)室内飼いしているペット(犬または猫)

「ペットみるん」に対応しているネットワークカメラは、今のところ(2)にある機種だけ。フルHD(1920×1080)、200万画素の撮影に対応するカメラで、単体でも子どもやペットの見守りカメラとして使えますが、「ペットみるん」と連携することで、より面白く便利になるということですから楽しみです。

↑対応するカメラは現状、アイ・オー・データのIoTネットワークカメラ「Qwatch」(TS-WRLP)のみ。購入するか、月額540円でレンタルできます。「ペットみるん」アプリの利用料は月額1350円

 

まずはネットワークカメラをメーカーの取扱説明書の指示に従って設置。続いてスマホに「ペットみるん」のアプリをダウンロードし、ネットワークカメラと連携させれば最初の設定は完了です。実は私はWi-fi設定が非常に苦手で、説明書通りにやっているのになぜか繋がらず悪戦苦闘することもしばしばなのですが、今回は取扱説明書およびアプリの指示に従っていくだけでスムーズに設置できました。

 

続いて設定するのが、飼っているペットの登録。名前や犬猫の分類、種類、性別、生年月日のほか、ペットの画像も登録します。この画像は、最初はアイコン的なものかな、と思っていましたが、なんのなんの、この画像からAIが「黒いモコモコしたのがクウちゃん」と認識するわけですね。

↑初期設定後は、カメラの向きを撮影したい方向に向けたら、あとはデータが送られてくるのを待つだけ

 

ちなみにデータを抜き出す原理はカーナビのようなものだそうで、基本的にはカメラでずっと録画しています。そして、その動画が録画用のサーバーに届き、解析用のサーバーで犬や猫が映っているかを認識し、ディープラーニングを活用してペットが映った部分のみを抜き出して飼い主のスマホに送るそうです。

 

ふだん見られないペットの自然な姿が見られる!

さて設置してから数時間後、アプリを開いてみると……タイムラインに動画が届いてる! 誰もいない……と思ったら、クウちゃん登場! クウちゃんがおやつをくわえて登場する動画は、時間にして5秒ほど。

続いて送られてきた映像では、クウちゃんがラグに体をこすりつけ、”喜びの舞”をしています。こちらは舞が終わって画角から消えるまで、21秒ほど録画されていました。なにこれ、かわいい!この姿はふだん、別の角度から見ることはありましたが、今回カメラをテレビ台の上に設置したため、犬目線に近い形でクウちゃんの動きが見られ、かわいさも倍増です(笑)。

 

その後も定期的に動画が配信されてきました。家族の誰かが帰ってきたとき、尻尾をふりながら上を見上げるクウちゃん。テレビを見ながら寝そべっている家族の身体にもたれかかるクウちゃん。いつもの姿もクウちゃん目線で見ると新鮮で「嬉しそうだな」「甘えちゃってる」と思わず笑っちゃう。

↑夫の後を一生懸命ついて回るクウちゃん

 

さらに1日3回ほど、いくつかの動画を編集して1本にまとめた「ハイライト」動画が届きます。シーンが切り替わりながらクウちゃんの数時間が1分の動画に収められ、まるでショートフィルムを見ているようです。こういう編集は自分ではなかなかできないので、いい記録になります。

↑送られた動画は、アルバムにどんどん溜まっていきます。水色の動画はハイライトとしてまとめられたもの

 

こうしてクウちゃんの動画がどんどん溜まっていくわけですが、1つずつ楽しみながら「本当にクウちゃんが映っている動画しかない」ことに改めて驚きました。それがウリなので当たり前かもしれませんが、人だけが映っている動画が1つもないのです。人が映ったと思えば、必ず後ろからクウちゃんがついてくるし、人しか映っていないと思ったら画角の隅でクウちゃんが歩き回る姿を捉えていたり……。よくもまあ見つけたね、という精度の高さに感心しました。

 

食事やトイレの回数チェックで健康管理も

映像はアルバムに最大6か月分溜められるため、過去の様子を振り返って楽しむこともできます。気に入った映像は保存したり、そのままTwitterやFacebook、Instagramでシェアしたりすることも可能。かわいい動画が撮れたら、思わずみんなに見てもらいたくなってしまう気持ちに応えてくれるサービスです。なお動画や画像はクラウド上で管理されるため、スマホの容量を圧迫しないのも安心ですね。

 

リアルタイムの様子を見たい場合は「ライブビュー」を開けば見られます。ただし動いている姿だけを抜き出す場合と違うため、必ずしもカメラの前にいるとは限らず、せっかく見ても映らない場合もあります。そんなとき、このカメラは左右にスイングしないため、「もしかしたら部屋の隅のソファにいるかも」と思っても、カメラを遠隔で動かせないのは少し残念でした。

↑ディープラーニングで抜き出した動画のほか、リアルタイムの様子が見られたり、食事やトイレの回数を記録してくれたりする機能があります(後述)

 

また、「これは健康管理に便利!」と思ったのが、「水飲み」「ごはん」「トイレ」の回数が一目でわかるサービスです。「設定」からごはんエリア、水飲みエリア、トイレエリアを設定しておくと、その場所に行った回数がカウントされるため、健康管理につながります。特に猫ちゃんは膀胱炎になりやすいというので、トイレの回数チェックも大切なんですね。

↑カメラを向けた画角のなかで、ごはんエリア、水飲みエリア、トイレエリアを設定すると、設定した場所で止まったときに「ごはんを食べた」などと判断されます。そして回数はグラフ化されます

 

今日は何をしているのかな?動画が届くのが楽しみに

「ペットみるん」をしばらく使ってみて、すっかりタイムラインに動画が届くのが楽しみになりました。犬の動画を撮るのは結構大変で、面白い動きをしているので撮ろうと思ったらやめてしまったり、逆に撮っているのに全然動いてくれないこともあります。でも「ペットみるん」を使えば、自然な様子を記録してくれるので、生き生きとしたかわいい姿を外出先で楽しめます。

 

そして家族も外出中、犬に会いたくて「クウちゃん!」と叫ぶことも減りました(笑)。たまに「ペットみるん」で様子を見ては、笑ったり、ほっこりしたり、楽しめます。単にペットの様子を確認するだけならネットワークカメラだけあれば十分ですが、ペットの意外な表情を見てみたい人、食事やトイレの回数管理をしたい人には、「ペットみるん」がオススメです。

↑外出先でクウちゃんの天真爛漫な姿を見たら……ますます会いたくなっちゃう?