《肌への負担》
運転音は静かで、肌へのやさしさはシェーバーのなかでもピカイチ!
シェービングを初めてまず気づくのは、運転音の圧倒的静かさ。「キュルキュル」「シュルシュル」という駆動音で、まさに「なでるようにヒゲを剃っていく」感覚です。実際にヒゲを剃っていても、肌のひりつきはほとんど感じません。ヘッドはタテ・横に粘るように動き、3基の丸型ユニットも顔の形状に合わせて独立して動くので、シェービング中に顔の一部分に圧力がかかることもほとんどありません。やはり、フィリップスのシェーバーの代名詞でもある「肌へのやさしさ」は他のメーカーの製品と比べても頭ひとつ抜けている印象でした。ただ、「肌にやさしい」とはいえ、肌へのヘッドの押し付けすぎは注意が必要です。
ちなみに、回転スピードが3段階に調整できるのは、肌が弱い人には特に有用。「センシティブ」だと、ヘッドを多少強く押し付けても筆者はまったくひりつきを感じませんでした。一方「ハイスピード」では、「ノーマル」モードに比べて、あごや鼻の下にややひりつきが出てしまいました。肌の強い人は「ハイスピード」、やや肌荒れが気になる人は「ノーマル」、肌が弱い人は「センシティブ」と、肌質によって使い分けるのがオススメ。また、その日の肌の状態でも使い分けられるのはメリットです。
《操作性》
独自のヘッド形状ゆえに、使いこなすまでには慣れが必要
フィリップスの電気シェーバーはグリップが細いのが特徴。重さも約185gと軽量で、軽快に操作できます。T字カミソリのように逆手で持っても操作しやすいのは、お風呂剃りに対応している本機にはメリットだと感じました。
ただし、本機でのシェービングは、ヘッドの形状が特殊なこともあり、かなり慣れが必要だと感じました。まず、くるくると円を描くようにヘッドを動かす剃り方ですが、顔の部位によって円の大きさを変えたり、円の動きを時計回りから逆時計回りにしたり、快適に深剃りできるまでに、しばらく試行錯誤することになります。とはいえ、使い始めでもそれなりに深剃りができていたので、慣れればさらに短時間で深剃りできるでしょう。
充電が快適でバッテリー残量の表示も便利
充電時間は3時間で、フル充電から最長約60分、1日1回3分間の使用で約20日のシェービングが可能です。ちなみに、充電台はQi対応、台の上にポンと乗せておけば充電が始まるのは快適でした。
バッテリー残量は100~0%を1%刻みで表示。毎日ヒゲを剃ったあとに充電台に乗せていればバッテリー残量を気にする必要はないですが、「それでも毎回充電は面倒」という人には、あとどれくらいで充電が必要になるかわかって便利です。