家電
2019/6/3 20:00

炭酸水メーカーとマグロ解体ショー、どんな関係が…? 強引だけど「ソーダストリーム」の意義がわかった発表会

数年前に比べ、炭酸水をそのまま飲むことが増えた人は多いでしょう。コンビニやスーパーなどでも様々な炭酸水が並ぶようになった一方、“自宅で作る”という画期的な提案で支持されているのが、炭酸水メーカー「ソーダストリーム」です。その新商品「ソーダストリーム スピリット ワンタッチ」(実売価格1万9000円・税抜)の発表会が、きわめて豪華かつユニークでした。ある意味ショッキングともいえるその内容を、新商品の特徴とともにレポートします。

↑最新商品は5月16日に発売された全自動モデル「ソーダストリーム スピリット ワンタッチ」

 

マグロ解体ショーは「魚がプラスチックを飲み込む問題」を伝えるため

イベント名は「ソーダストリーム 生麦・生米・生炭酸2019」。ゲストとしてブランドアンバサダーのアンジャッシュ 渡部 建さんのほか、タレントの菊地亜美さんが出演。また、あきもと司環境副大臣や、ソーダストリームのダニエル・バーンバウムCEOが来日して登壇するなど、豪華な面々が会場をわかせました。

↑左から2番目の方がダニエル・バーンバウムCEO

 

トークセッション、デモンストレーション、商品解説などが続き、その後さらに驚きの演出だったのが、マグロ解体ショー。 ソーダメーカーなのに、なぜマグロ? と思ったのですが、ダニエルCEOのプレゼンで、その理由がわかりました。

 

数ある環境問題のなかで、最近よく目にするニュースがプラスチックによる海洋汚染。ペットボトルなどのゴミが漂流するなかで紫外線などを受け、小さな破片に。これを魚が飲み込むことで、そのお腹にプラスチックが入ってしまうという問題を、マグロ解体ショーによってより具体的に伝えたい、ということだったのです。

↑環境省のあきもと司副大臣も、プラスチックによる海洋汚染問題の解決をうったえました

 

ダニエルCEOによると、日本はペットボトルの回収率が90%以上と世界でも高い国であるものの、実際にペットボトルにリサイクルされているのは11%であるとか。「リサイクルも大切ですが、リデュース(減らす)はもっと大事」(ダニエルCEO)と熱弁するとともに、そのためにも炭酸水メーカーを使いましょうと呼びかけました。具体的な例を挙げると、1世帯あたりの消費量4年間ぶんとして、ソーダストリームのボトル1本で約2000本のペットボトルを削減できるとか。ソーダを日常的に飲む家庭なら、これは使わないと! と思うはず。

 

ちなみに、マグロの解体ショーでは、内臓から実際にプラスチックを取り出して見せた…というデモは行っておりません。解体されたマグロは、単に来場者にふるまわれたとのこと(筆者は会場を早めに出たため味わうことができず……)。なかなか強引な流れではありますが、この発表会が強く印象に残ったのは確かです。

↑削減できるボトルの具体例を示したボード

 

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