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冷蔵庫
2019/6/14 18:30

今年は「冷蔵庫の買いどき」が早まる予感…だから、主要5メーカー上位モデルのポイントを一気にチェック!

冷蔵庫がもっとも売れるのは7-8月の暑い時期ですが、今年は10月の消費増税前の駆け込み需要が7月から始まるとみられています。加えて、この時期はエアコンを買い求める客で店頭は混雑し、配送・設置工事のスケジュールも取りづらくなります。今年、冷蔵庫の購入予定があるのなら、早めに検討を始めるのがオススメ。自分が本当に必要な機能をゆっくり吟味できますよ。というわけで今回は、検討の参考にしていただくために、シャープ、三菱電機、日立、パナソニック、東芝といった主要5メーカーの上位モデルの特徴を一気におさらいしていきましょう!

 

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【シャープ】

AIoTによってレシピや買い物の提案を行う

シャープはメガフリーザー冷蔵庫シリーズの新製品を2月下旬から販売を開始。フレンチドアタイプ(観音開き)が551L(実売価格29万7050円)と502L(同26万8000円)、左右どちらでも開けられるどっちもドア対応が同じく551L(同29万7000円)と502L(同25万9220円)、合計4機種での発売です。進化のポイントは、AIoT機能の充実(551Lタイプのみ)と野菜室にもプラズマクラスターを搭載したことです。

↑写真左から、どっちもドア502LのSJ-WA50E(外形寸法685×699×1833mm)、フレンチドア502LのSJ-GA50E(同685×699×1833)、フレンチドア551LのSJ-GA55E(同685×745×1833)、どっちもドア551LのSJ-WA55E(同685×745×1833)。フレンチドアタイプは写真のグラデーションレッドとエレガントブラウンのほかにピュアホワイトも用意、どっちもドアタイプは写真のグラデーションレッドとピュアホワイトのみ。すべてタッチで開く電動アシストドア搭載

 

もともとシャープの冷蔵庫はAIoT(※)機能を搭載していました。クラウド接続により、季節に合ったレシピの提案、そのレシピを選んで調理することで冷蔵庫に中にある食材をAIが推測。ストックされている食材からさらに献立を提案する「献立ナビ」が人気です。こちらは、使えば使うほど買い物の傾向と買い物のタイミングを学習して、「そろそろ卵がなくなるころではないですか」など、買い忘れアラートも出しくれるのが便利です。

※AIoT……シャープの造語。IoT(モノがインターネットに接続して、相互に情報をやりとりすること)とAI(人工知能)を組み合わせたもの

 

新たにドアの開閉と連携した見守り機能を追加

今回新たに追加されたAIoT機能は、ドアの開閉と連携した見守り機能です。もともと、冷蔵庫の各ドアには閉め忘れ防止のためのセンサーがついていますが、このセンサーとクラウドを連携させることで、ドアの開閉をスマートフォンで確認できるようになったのです。

 

例えば、遠くで一人暮らししている年老いた親の家の冷蔵庫を登録しておけば、「朝のいつもの時間にドアが開けられれたので今日も元気そうだ」と判断できます。あるいは、共働き家庭で子どもが一人でお留守番している場合には、「午後2時くらいに冷蔵庫のドアが開けられたから、学校から帰ってきたんだ」ということがわかります。冷蔵庫ドアの液晶画面にスマホからメモを送り、読まれたら既読通知がくる「伝言メモ」と併せ、家族を見守る安心機能として活用できます。

↑冷蔵庫のドアが開いたらスマホに通知が来るので、家族の動向が外からでも確認できます

 

↑スマホにはドア開閉の通知が来ます

 

野菜室にプラズマクラスターを採用し、野菜の鮮度とうるおいを保つ

新機能2つ目は、野菜室にもプラズマクラスターイオン(PCI)発生装置を搭載したことです。これまで、メインの冷凍室とチルドルームにPCIを搭載してきましたが、野菜室は未搭載だったのです。同社が実施したユーザーアンケートで野菜室の清潔性に強いニーズがあることが分かったため今回、PCIを搭載することとしたものです。

↑肉・魚以上に生野菜の清潔にたいしてこだわる人が多ことが分かります

 

PCIの充満方法にも工夫があります。冷蔵室はファンの風によってPCIを充満させますが、チルドルームでは風を起こすと食材が乾いてしまうため、ブラシ状のPCI発生装置を開発。PCI自らが発生する時に起こる弱い発生風によって充満する仕組みとなっています。今回、野菜室ではこちらの発生装置を搭載し、野菜の乾燥を防いでいます。

↑ブラシ状のPCI発生装置(写真右)

 

↑プラズマクラスターが野菜の表面に付着した菌を除菌し、鮮度とうるおいをキープ。ブラシ状のPCI発生装置から出る発生風によってプラズマクラスターを庫内に充満させるので野菜は乾燥しません

 

「雪下シャキット野菜室」にPCIが加わってより新鮮な保存が可能に

もともと、シャープの冷蔵庫は乾燥に強い機構を採用しています。野菜室を冷凍室で取り囲み、冷凍室の輻射冷却で冷やすことと、「うるおいガード」と呼ばれる上部のフタにより冷気が野菜に直接当たらないようにしているのです。密閉性を保ちながら温度を下げられるこの仕組みにより、まるで雪国の保存法のような低温高湿保存機能「雪下シャキット野菜室」が実現。これにPCIが加わることで雑菌の繁殖が抑えられ、より新鮮な保存が可能となったのです。

↑野菜室を閉じると上部のうるおいガードが閉まり、冷気が直接野菜に触れることを防ぎます

 

↑密閉性の高い野菜室により、まるで雪下貯蔵のような環境を再現する「雪下シャキット野菜室」。これにより、鮮度保持だけでなく甘味成分もアップ。低温状態になると野菜は自ら保護機能を働かせ、でんぷんを分解して糖に変化させるからです

【三菱電機】

野菜を生のまま美味しく瞬冷凍できる

2月21日に発売された三菱電機「置けるスマート大容量・野菜室が真ん中 MXシリーズ」(455Lタイプ34万5600円~)は、人気の「切れちゃう瞬冷凍」機能が進化。新たに生野菜にも対応しました。これまで、野菜は一度ゆでてから瞬冷凍していましたが、この手間がなくなり、生のまま瞬冷凍できるようになったのです。週末にまとめて生野菜をカットして瞬冷凍しておけば、調理するときに必要なぶんだけを手でほぐしてそのままフライパンや鍋に投入できます。共働き家庭にはとってもうれしい進化ですね。

↑実際に瞬冷凍したもやしの比較。通常冷凍したものは塊になっていて手では簡単にほぐせませんが(左)、瞬冷凍したもの(右)は最初からパラパラしているのでそのまますぐに鍋やフライパンに投入できます

 

【日立】

引き出し室2段を冷蔵・冷凍・野菜室のいずれかに自由に変更できる

日立は今年の2月下旬、「R-KX57K」(実売価格41万7600円)と「R-KW57K」(実売価格40万5600円)の2機種に思い切った機能を投入しました。冷蔵庫の引き出し室2段を冷蔵・冷凍・野菜室のいずれかに自由に変更できる「ぴったりセレクト」システムです。真ん中野菜室、真ん中冷凍室など、好みのレイアウトに変えられるだけでなく、2段とも冷凍室、2段とも野菜室にすることも可能です。自分が一番使いやすいレイアウトを選べるのはもちろん、季節やイベントごと、家族の成長に合わせてレイアウトを変更できるのが便利ですね。さらに、上部の大きな冷蔵室をすべてを約2℃に保つ「まるごとチルド」機能も導入しました。うるおいを保ちながら低温をキープできるので、ハムやチーズ、生野菜も乾燥を抑えて新鮮に保存できます。これで、チルド室がいっぱいになって入れ場所に困ることもなくなりますね。

↑「ぴったりセレクト」によって、食習慣や家族構成、年齢で2つの引き出し室を自由に組み合わせが可能。冷凍×2といった使い方も可能です

【パナソニック】

業務用レベルの冷却スピードを実現した「クーリングアシストルーム」を新搭載

パナソニックは、3月に発売した「WPXタイプ」の550L以上のラグジュアリーモデル(実売価格550L 34万4760円~)に、業務用レベルの冷却スピードを実現した「クーリングアシストルーム」を新搭載しました。「クーリングアシストルーム」には、素早く冷凍することで食品の細胞の破壊を抑え、美味しく冷凍できる「はやうま冷凍」を搭載。これにより唐揚げやコロッケ、フライなどは本来の食感を保ち、ジューシーに冷凍できるので、週末にまとめて作って翌週のお弁当の一品に活用できます。また、クーリングアシストルームの冷却スピードを活用した「はやうま冷却」も搭載。作りたてのお弁当や作り置きの常備菜を素早く冷ますことができるほか、アツアツの炒めたまねぎのあら熱を素早く取るなど、調理時間の時短に役立ちます。また、「はやうま冷却」では、肉やゆで卵などに短時間で下味をつけることも可能。これは便利です!

↑凍結ルームにファンとダクトを新たに搭載し、アルミプレートとの相乗効果で一気に冷凍。揚げ物の場合、食材の水分が衣に移る前に素早く凍結するので、衣がサクサク、食材はジューシーに仕上がります

 

【東芝】

生鮮食品の鮮度を保ち、旨みをアップする「低温チルドモード」に注目

3月上旬から順次発売された東芝ベジータ「FZシリーズ」(実売価格461L 26万3160円~)は、チルドルームに新たに「低温チルドモード」を搭載しました。こちらは、細菌の活動を抑えて食品の腐敗が抑制される約-1℃付近で凍らせずに保存するものです。さらに、「LED除菌」と「光触媒ルネキャット」のダブル除菌が菌の繁殖と臭いを抑えるので、肉なら約7日間、鮮魚なら約5日間の保存が可能になったのです。また低温チルドで保存することで、生鮮食品の旨み成分を増量させる効果もあるとのこと。お肉や刺身が買ってきたときよりも美味しくなるとのことで、こちらも注目したい機能です。

↑約-1℃を保ち、長期保存(肉:1週間)が可能で、旨み成分を増やす「低温チルド」モードを搭載しています

 

以上、主要メーカーの上位モデルを一気に振り返ってみました。省エネの問題や故障のリスクもあることですし、冷蔵庫がフル稼働する真夏を前に、買い替えを検討してみてはいかがでしょう。

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