高級電気シェーバーの剃り味や使い勝手をじっくり検証する連載企画の最終回。今回は独自のロータリー方式を採用した日立のロータリージーソード RM-LX10Dをチェックします。
日立の「ロータリー方式」とは、ドラム形状の内刃を搭載し、その回転によってヒゲをカットする方式。電気シェーバーに多い往復駆動より回転駆動のほうがエネルギーロスが少なく、音も静かだと言われています。
さらに最新モデルのRM-LX10Dは、ロータリー方式に往復式トリマーも加え、さらに快適な深剃りを実現しているのだとか。使いやすさやお手入れのしやすさも含めて、その実力をしっかり見極めていこうと思います。
【チェックする機種はコチラ】
独自のロータリー刃と往復式トリマーを組み合わせたハイブリッドシステムで深剃りを実現!
日立
ROTARY G・SWORD(ロータリージーソード)
RM-LX10D
実売価格3万6990円
従来機種の1.5倍大きい直径15mmのロータリー刃を採用し、より肌に密着した効率的な深剃りを実現。さらに、ロータリー刃だけでは剃り残ししやすい長いひげやくせヒゲを捉える往復式トリマーを追加搭載し、様々なヒゲをまとめて剃り上げる。ヘッド内に内蔵した小型駆動ユニットの回転トルクも従来比約300%になり、濃いヒゲも力強くカット。ヘッド部と乾燥充電器にLED照射機能を装備、内刃にコーティングした光触媒がLED光に反応してヘッド内の有機物を分解し、ニオイ発生を抑える。
SPEC●刃の枚数:2枚(ロータリー刃+往復式トリマー)●駆動方式:ロータリー式●回転数:非公表●充電時間:1時間半●使用可能日数:1日1回3分使用で約21日間●サイズ/質量:W68×H173×D55mm/約240g
【検証結果はコチラ】
《深剃り具合》
順剃り・逆剃りを組み合わせることで、十分な深剃りを実現!
ロータリー方式の特徴は、内刃の回転する方向が常に同じであること。横方向に往復しながらヒゲをカットする往復式と違い、縦方向にずっと回転しながらヒゲを剃る、つまりカミソリでシェービングするのと同じ髭の剃り方を高速で行っているわけです。
もうひとつ特徴的なのは、内刃がドラム形状のロータリー刃なので、外刃も同じくラウンド形状の1枚刃になっていることです。そのため、4枚刃、5枚刃モデルと比べると肌に触れる面積がかなり少ないように思えます。肌に強く押し付ければ触れる面積は増えますが、そのぶん肌への負担も増えますから、その加減が難しそう。
ということで、早速シェービングを開始。3日間ヒゲを伸ばした状態から3分間シェービングを行い、ヒゲの剃れ具合を見た目と手で触った感触でチェックしました。ちなみに、ヘッドの往復トリマーは上に上げて、長いヒゲやくせヒゲを剃りやすいポジションにしています。
52秒ほどで一通り剃り終わったので、剃れ具合を確認。鼻の下や口の下の部分はまずまずの剃れ具合ですが、口元や顎の下に剃り残しがあります。ヘッドの滑りは滑らかで、運転音の静かさも印象に残りました。
シェービングを再開し、合計1分53秒まで剃り続けました。1回目でかなり剃れているようで、2回目ではさらに剃れたという感触がそれほどありません。口元などの剃り残しはかなり減りましたが、手で触るとまだざらつきを感じます。
そこでそこから3分までは本体を逆手に持ってシェービングしたところ、顎の下や口元の、順手では反応しなかった剃り残しがチリチリ剃れている音がしました。そのままヒゲを剃り続けた結果、かなり満足のいく剃り上がりになりました。
あとで取扱説明書を見ると、順剃りを行ったあと、仕上げに逆剃りを行うことが推奨されていました。この辺もカミソリを使ったシェービングと似ています。