火加減がコントロールできず、時間がかかるのが課題
完成した親子丼はこちら。卵は半熟を通り越し、かなりしっかり火が通ってしまった印象です。おそらくこうなった原因は、玉ねぎが切れていて少量しか入れられなかったため、水分が少なかったのが原因でしょう。鍋であれば作っている最中に火加減や加熱時間を調整できますが、一旦スイッチを入れると完成まで様子がわからないというのは、同時調理のデメリットかもしれません。
続いて作った鮭のちゃんちゃん焼きの場合は、野菜が多少クタっとしたほうがおいしいので、火加減の問題はありませんでした。むしろ、味噌が焦げないのでこの調理法はぴったりです。味噌が効いた濃いめの味付けなので白ごはんとの相性もバッチリでした。
しかし、あらためて考えてみると、1品のおかずを作るのに1時間近くかかるってどうなの? …という思いも。鍋を使えば15分もあればできるようなおかずなので、料理を作り慣れている人には不要かもしれません。
放っておいておかずができ、炊飯メニューの充実でお手ごろ感アリ
とはいえ、同時調理は料理に慣れていない人には便利ですし、炊飯機で調理すれば鍋を洗う手間も省けます。ごはんとおかずを作っている間にほかのおかずを作ったり、別の用事をしたりといった時間の使い方も可能。今回は同時調理を中心に使ってみましたが、JKT-J102には1合のごはんを約17分で炊飯できる「少量高速」メニューや、冷凍用としてストックするごはんに最適な炊き方にする「冷凍ご飯」メニューなどもあります。内なべにごはんを入れずに水を入れて、おかずだけの調理にも対応。これならストックしておいた冷凍ごはんをレンジでチンしつつ、できたてのおかずを楽しむといったことも可能です。
本機の実売価格は2万8000円前後。これだけの機能があるのを見ると、この価格はかなりお手ごろ感があります。日々のごはんも炊けて、必要なときにはおかずも一緒に作れる一石二鳥の「IH炊飯ジャー〈炊きたて〉JKT-J102」。筆者のようなズボラな人にとっては、大きな味方になりそうです。