家電
2019/10/25 18:45

「容量2倍」でここまでやる? 「業界のレジェンド」監修のコーヒーメーカー、大容量化でも「プロの味」に到達!

ツインバード工業が昨年10月に発売した3杯抽出できる全自動コーヒーメーカー「CM-D457B」。自家焙煎コーヒーの第一人者であり、「コーヒー界のレジェンド」と称されるカフェ・バッハ(東京都台東区)の店主、田口 護(まもる)氏が監修しただけあって、「プロがハンドドリップしたような味が家庭で楽しめる」と話題になり、1年で約1万5000台を販売する人気商品となりました。

 

「プロの味」と話題になったコーヒーメーカーの新製品が登場

筆者自身もこの美味しさに感動した一人。同じコーヒー豆でも、コーヒーメーカーによってここまで味が変わってくるものか! と驚いたものです。そして今回、田口氏監修の全自動コーヒーメーカーの新製品が発表されました。それが一度に6杯ぶん淹れられる「CM-D465B」(実売予想価格4万5000円前後・税抜/11月上旬発売)です。従来モデルは3杯用だったので、ただ容量を2倍にしただけ……? と思うことなかれ。そこには大変な苦労があったようです。

↑全自動コーヒーメーカー「CM-D465B」。サイズ/質量は約W160×D335×H425mm/約4.8kg

 

従来モデルは低速臼式ミルや湯温が選べるこだわりの仕様

まずは6杯抽出の新製品をご紹介する前に、そもそも従来モデル「CM-D457B」にはどのような特徴があるのか、ご紹介しましょう。

↑3杯抽出できる従来モデル「CM-D457B」は、2019年度グッドデザイン賞を受賞

 

先述のとおり同製品は、カフェ・バッハ店主の田口氏が監修し、プロがハンドドリップしたようなコーヒーを目指して開発されました。まず、コーヒー豆を挽くミルは、摩擦熱を抑えて豆の風味を損なわない低速臼式ミルを採用。粒度をそろえるため、刃には切れ味のよい燕三条製のステンレス刃を使用しました。

 

湯温は、田口氏がこだわる「83℃」と深煎り豆やアイスコーヒーに適した「90℃」の2つから選択が可能。ミルで挽いたコーヒー粉に、6か所からシャワーのように注いだあと、蒸らし時間をおくことで絶妙な濾過層を作ります。またドリッパーのリブは、蒸らし時に発生するガスを逃がしやすい高さと形状で設計するなど、細部にまでこだわっています。

 

さらにハンドドリップ時と同様に、これらの工程が五感で味わえる仕様に。豆をゴリゴリと挽く音、コーヒーのアロマのほか、シャワードリップの様子が見えるよう、シャワーの噴出口とドリッパーの間にすき間を設けているのが特徴。シンプルでスタイリッシュなデザインも評価されており、2019年グッドデザイン賞も受賞しました。

↑「コーヒーはハンドドリップでないと美味しく淹れられない、というジレンマをツインバードさんが解消してくれて、涙が出るほどうれしかった」と話すカフェ・バッハ店主の田口 護氏

 

要望に応じて倍量モデルの開発をスタートするも、数々の壁に突き当たる

同社が、そんな全自動コーヒーメーカーの大容量モデルの開発に着手したのは、この3杯モデルが発売されて間もなくのこと。「もっとたくさん淹れられるようにしてほしい」という声が相次いだのがきっかけだと言います。「こんなに美味しいコーヒーだからこそ、家族で一緒に飲みたい、お客様のおもてなしで淹れたい、おかわりしたい…とニーズがどんどん広がっていきました」と同社プロダクトディレクション部の谷澤達也氏。

 

当初は単に容量を倍にするだけのこと……と安易に考えていたそうですが、いざ開発を始めると数々の壁に突き当たったそうで、商品開発部リーダーの吉田勝彦氏も「非常に苦しみました」と振り返ります。「まず突きつけられたのが、容量は倍でもサイズはコンパクトに、という無茶な要望でした(笑)」と吉田氏。さらにミルにかかる負担はどうやって軽減するか、1杯ぶんと6杯ぶんを同じドリッパーで淹れられるか、プログラムはどう変わるのか……と問題は山積み。まさにゼロからの開発となりましたが、味の再現性を求めてトライ&エラーを繰り返し、1年の開発期間を経てついに形になりました。

↑ドリッパーもミルも試作を重ね、カフェ・バッハにこもってはひたすらテイスティングを繰り返す日々だったそう

 

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