家電
2019/11/11 18:00

「ユーザー参加のアジャイル型」で行こう! ダイキンが「挑戦」を詰め込んだ「ひと味違う」4製品をチェック

家庭用エアコン「うるるとさらら」をはじめ、業務用から家庭用まで幅広い空調設備を開発・発売しているダイキン工業が、ユーザー参加型のイノベーションプラットフォーム「DAIKIN LAUNCH X」(ダイキン ローンチ エックス)を開設しました。

このプラットフォーム開設に合わせて4製品を発表。これまでのダイキン製品とはひと味違うラインアップとなっています。いったい何が違うのか? この記事では、11月1日に行われた「DAIKIN LAUNCH X」開設および新製品発表会の模様を通して、その実態をお届けします。

 

ユーザーと共に開発を行う新しいプラットフォームを開設

会場は東京丸の内にあるコワーキングスペース「point 0 marunouchi」。実はこのスペース、ダイキンと東京大学関連のベンチャー企業との共創から生まれたスペースです。未来のオフィス空間を実現するという目的で、2019年7月にオープンしました。

まずはダイキン工業の空調営業本部 商品戦略担当部長の萩原義彦氏が登壇。「DAIKIN LAUNCH X」は、「企業間同士ではなく企業とエンドユーザーが直接オンライン上でつながれる場を提供するというコンセプトとなっており、ユーザー参加型の商品開発や販売施策を行っていく新プラットフォーム」とのこと。

 

現在、エアコンの買い換えは平均13.6年となっており、メーカーとエンドユーザーの接点がないことを危惧し、新しい商品開発の場として「DAIKIN LAUNCH X」の開設に至りました。

 

アジャイル型開発を採り入れ、クラウドファンディングにも挑戦

「DAIKIN LAUNCH X」では、同プラットフォーム内のコンテンツ「READY PRODUCTS」にて開発途中の製品の情報を公開し、ユーザーから随時意見を募集。それらを参考にしながら、共に開発をしていくことを目指しています。これまでの製品開発とは異なり、実際のユーザーの声を反映させながら開発をする、いわゆるアジャイル型の開発(※)を推し進めていきたいといいます。さらに「DAIKIN LAUNCH X」では「ONLINE SHOP」を設置し、製品の販売も行っていくとのこと。

※アジャイル型開発…アジャイル(agile)は「すばやい」「俊敏な」という意味。仕様の変更があるのを前提とし、短期間で設計・実装・テストを行い、これを反復する開発手法。すぐにローンチでき、変化に対して柔軟な対応が可能となります

 

また、ダイキン初のクラウドファンディングにも挑戦。これまでのダイキンとはひと味違う、ユーザー目線での製品開発を行っていくためのプラットフォームが「DAIKIN LAUNCH X」ということです。

 

「新しい商品をお客様と一緒に生み出し、そして自分の商品としてお伝えいただいて、体験ができる。その上で暮らすの喜びを提供できたらDAIKIN LAUNCH Xの目標は達成ということになります」と、萩原氏。

 

オンライン上ではメーカーとユーザーまたはユーザー同士がコミュニケーションを取れるだけではなく、オフラインでのミーティングも開催予定とのこと。この点からも、ダイキンの「ユーザーと共に製品開発を行っていきたい」という強い意気込みが伝わりました。

 

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