消臭性能の実験ではニオイが確かに半減した
続いて気になるのが消臭性能。本フィルターには、「アンモニア臭とタバコ臭を有効に吸収できる特殊活性炭フィルターを搭載している」とあります。そこで以前、某メーカーの空気清浄機の新製品発表会で実演した方法を参考に、簡易的な消臭テストを行ってみました。
方法は、容器の中にニオイの強い調味料を入れ、空気清浄機を稼働させてどれほどニオイが低減するか、というもの。発表会ではハイスペックモデルを使用したため、わずか1分でニオイはほとんど感じられなくなったのが驚きでしたが、今回はどうなるでしょう。
一度、衣装ケースに閉じ込めた状態で3分待ち、開いてみると、強いニオイが充満していました。そこで空気清浄機を「強」運転で稼働し、再び衣装ケースに閉じ込めて3分待ったところ……。さすがにゼロとはいえませんがニオイの強さが半減していました。明らかに消臭効果があったと考えられます。
また実際、子ども部屋で稼働させ続けたところ、特にニオイを感じていなかった部屋でも、清涼感が感じられたことから、ふだん気づかなかったニオイも消臭されたのでしょう。ニオイについては、多少の効果は期待できそうです。
スペックが信頼できるかは不明だが、価格なりの効果は実感
以上の結果から、風量がそれなりにあるため、ホコリやニオイ除去の観点から「使えばそれなりの効果を実感できる」と感じました。また構造が複雑でないため、お手入れもカンタン。基本的にはホコリを掃除機で軽く吸い取る程度で、あとはフィルターは約6か月~12か月に1回、交換します(交換時期はリセットインジケーターが点滅)。交換フィルターも1個2380円とリーズナブル。
一方、目に見えにくい花粉やアレルゲン、PM2.5の除去能力については、フィルターの性能によるところが大きく、メーカーの検証結果を信頼するほかありません。ただ、信頼性の面では正直言って不安があります。取扱説明書にメーカー名や所在地、電話番号が記載されておらず、修理や問い合わせの窓口がメールのみというのが心配です。
そのため、本気で解消したい問題がある場合は、やはり値段は高くても検証結果を具体的に公表しており、万一のときに迅速に対応してくれるメーカーがオススメ。一方で、「そこまでの信頼性は不要だが、空気清浄機がないよりもあったほうが安心かな」という人、「すでに何台かあるけれど、トイレや玄関にも置きたい」という人は検討してみてはいかがでしょうか。
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