カフェ・バッハの流れを汲む店の味と比べたら?
せっかく高級コーヒーメーカーがわが家にきたので、ちょっとお高い豆も試してみたいところ。そこで「カフェ・バッハ」の流れを汲むコーヒー店でブレンドされたコーヒー豆を購入。お店で淹れてもらった同じブレンドコーヒーの味とCM-D465Bで淹れた味を比べてみました。
試飲した豆はコロンビアとグアテマラ、ニューギニアのブレンド。お店でいただいた一杯は、酸味と苦味、甘みのバランスが絶妙で、チョコのような風味も感じられ、街のコーヒーチェーン店とはひと味もふた味も違うおいしさでした。
一方、その同じ豆をCM-D465Bで淹れてみると、コクや味の鮮烈さはお店には負けますが、酸味と苦味、甘みのバランス・存在感はいつも飲んでいるコーヒー豆とは段違いでした。ちなみに、いつも使っている自宅のコーヒーメーカーで淹れると、ミルはCM-D465Bで行なったにも関わらず、かなり薄めの仕上がりに。プロのハンドドリップの技を再現したCM-D465Bの実力が上級な豆のおいしさをしっかり引き出した、ということでしょう。
【テストその4】湯温の違いによる味の違いをアイスコーヒーでチェック
83℃と90℃、淹れる湯温によって味が変わるがどっちも絶品!
最後に湯温83℃と90℃で淹れたときの味の違いもチェック。83℃は通常のコーヒーを淹れる際に最適な温度で、90℃はアイスコーヒーなど濃いめに淹れたいときに最適だそうです。ここでは、アイスコーヒーにも合うというカルディの「マンデリンフレンチ」を使って83℃と90℃でアイスコーヒーを作り、その味を比べてみました。今回は1杯ぶんを抽出。アイスコーヒー用にコーヒー豆はやや多めの18gとし、水も少なめの130mLで淹れました。
83℃で淹れたアイスコーヒーはかなり筆者好みの味。苦味と香ばしさとコクのバランスが良く、心地よい後味が残ります。これがお店で出てきても普通に「おいしい」と思える味です。
これに対し90℃で淹れたアイスコーヒーは、苦味がより爽やかに、香ばしさがより強くなった印象。キレとコクがアップして、これまた抜群のおいしさです。香ばしい風味がより強いアイスコーヒーが好みなら90℃がオススメですが、83℃で淹れたアイスコーヒーが好みの人も多いと思います。
【テストその5】使い勝手をチェック
どの設定でも「正解」を提示してくれるからユーザーは迷う必要なし
CM-D465Bの使い方はとても簡単。本体上部のミルダイヤルで挽き方を選び、「MENU」ダイヤルを豆のマークにセット、抽出温度とカップ数を設定してスタートボタンを押せばあとは自動でコーヒーが出来上がります。ユーザーが調整できるのは湯温と豆の粒度、挽く豆の量と水量くらい。ただ、それぞれの設定で文句なしの味に仕上げてくれるので、逆にあれこれ迷う必要がないのがメリットといえます。
給水タンクは着脱式でなく本体据え付け型。付属のガラスサーバーでカップ数に応じた水量を計ってタンクに投入します。正確な水量を計れるのは便利ですが、本体を高い場所に置くと水が入れにくいのがやや難点でした。
ひとつ不満だったのはコーヒーが出来上がったあとの「ピピッ」というお知らせ音がとても小さいこと。ちょっと離れた場所にいると聞き逃してしまうでしょう。コーヒー完成後は30分間の保温モードになりますが、コーヒーをおいしく淹れられる製品だけに、出来上がりに気づかず、コーヒーの最もおいしいタイミングを逃してしまうのは残念です。もう少しお知らせ音を大きくするか、音量を変えられるようになっていると良かったですね。