家電
調理家電
2020/4/6 17:30

在宅勤務になったらコーヒーの量が増えたーーという人に読んで欲しい「リモートワークが捗る」コーヒーメーカー選び

新型コロナウイルスの影響で勤め先が在宅勤務になり、リモートワークが導入された方もいるのではないでしょうか。筆者がやりとりをするGetNavi web編集部もリモートワークをスタート。慣れない自宅での作業で、編集部から挙がった声として多かったのは、「コーヒーを飲む量」が増えたということ。

 

そもそも、国内のコーヒー消費量はサードウェーブやコンビニコーヒーブームの影響で、2015年に初の45万トンを突破(出典:全日本コーヒー協会/統計資料/生豆ベース)。以降もその年によって上下はあるものの、20年前と比べて約10万トンも増加しています。

 

コーヒーの消費自体も増えていますし、在宅勤務の場合はオフィスと違って、何かを飲んだり聴いたりするのは比較的自由。業務のお供にコーヒーという流れも想像できます。

 

ただ、毎度お湯を沸かしてコーヒーを淹れるのも手間だったり、逆に、業務に集中したいからおいしい一杯にこだわったり、はたまた缶コーヒーを箱買いするぐらいならより経済的に飲みたかったりと様々なニーズがあるはず。というわけで本記事では在宅ワークで試行錯誤している方に向けて、テーマ別でオススメのコーヒーメーカーを紹介します。

 

【その1】手間を減らしてとにかく効率的にコーヒーが飲みたい

↑ネスプレッソ「VERTUO(ヴァーチュオ)」。カラーは4色あり、写真のホワイト(GDV1WH)は2万900円
↑ネスプレッソ「VERTUO(ヴァーチュオ)」。カラーは4色あり、写真のホワイト(GDV1WH)は2万900円

 

ネスプレッソ「VERTUO」は、カプセルのふちに刻まれたバーコードに、カップサイズ、回転数、注入湯量、湯温、蒸らし時間などの情報がインプットされているため、ユーザーは設定要らずのワンボタンで抽出可能。2020年1月30日に新発売となったハイテクマシンです。

 

↑カプセルは25種類と超豊富で、10個セット864円~。たっぷり楽しめるマグ(約230ml)サイズをはじめ、5タイプのサイズがあるのも特徴です。写真はマグサイズの「ジョルニオ」

 

「なるべくおいしいコーヒーを飲みたい。でもコーヒー抽出に時間を割きたくない」という人はこれでしょう。ワンボタンなので手間がなく、「アルト」というサイズなら一杯約414mlと大容量なので、何度も抽出する必要もなく効率的。きめ細やかで厚みがあるボリューミーなクレマ(泡)も魅力です。

 

【ネスプレッソ VERTUOのレビュー記事】

黒ビール…? いやコーヒーです! 贅沢な「泡」を楽しむ「まったく新しいシステム」が日本上陸

 

【その2】高額製品には手が届かないけど本格的なコーヒーを飲みたい

↑UCC「ドリップポッド DP3」。公式サイトでは、3月2日にリニューアルされた14種のカプセルセット付で1万3200円

 

コーヒー豆や缶コーヒーに喫茶店など、日本のコーヒー市場をけん引してきたUCC。同社が満を持して開発した、カプセル式コーヒーシステムが「ドリップポッド」。その新作が、今年1月に発売となった「DP3」です。

 

↑カプセル×設定で、味の組み合わせは50通り以上。カプセルには紅茶や抹茶などもあり、さらにはカプセルではないレギュラーコーヒーを使える自由度の高さも魅力です

 

カプセルの豆が高品質なのはもちろん、マシンの抽出に関しても膨大な知見と技術が凝縮。エスプレッソ系のマシンのように圧力をかけないため静音で、シンプルながら好みの濃度に設定できる機能も十分です。それでいて価格は高額でなく、カプセルも12個816円~とリーズナブル。ハイエンドモデルとまではいかないながらも、本格コーヒーを飲みたい人はご検討を!

 

【UCC「ドリップポッド DP3」のレビュー記事】

自由度が高すぎやしないか? 国内コーヒーの権威「UCC」がスゴい新作を出してきた

 

【その3】毎日使うものだから、インテリアとしても映える一台が欲しい

↑日本コカ・コーラ「&Drip」(アンド ドリップ)。本体の希望小売価格は1万5180円で、カプセルは12個入り799円。ダージリンティ―や、アイスコーヒー用カプセル(近日発売予定)もあります

 

日本コカ・コーラ初の家電開発だからこそ、規定概念にとらわれない発想でイノベーティブなコーヒーマシンが生まれました。それが「&Drip」。

 

1975年からいまも人気の缶コーヒーブランド「ジョージア」の開発で培った知見を活用しつつ、独自のカプセル式コーヒーマシンを生み出した画期的な一台です。喫茶店のマスターが円を描きながら抽出するおいしさを再現した万人受けする味、タンクには通常の水のほかに「い・ろ・は・す」も使えるという利便性など、様々な個性が光ります。

↑こちらも圧力式ではないので音は静か。操作方式がボタンではなくタッチパネルになっていて、抽出完了音などがギターのサウンドになっている点も独特です

 

ユニークなアイデアや革新的なクリエイティブは、世界的デザイナーの佐藤オオキさん率いるnendoが監修して実現。マシンの色や形は、キッチンよりもリビングに調和する美しさに仕上げられています。インテリアとしても映えるコーヒーマシンを探している方は、要チェックといえるでしょう。

 

【日本コカ・コーラ「&Drip」のレビュー記事】

スゴく「コカ・コーラ」らしい!ベンチャー魂で新開発したコーヒーマシンは発明品レベルの名作だ

【その4】先行きの見えない状況だからコスパよくコーヒーを飲みたい

↑ネスレ「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ 50[Fifty]」。公式サイトでは「ネスカフェ エクセラ」やマグなどが付いたセットが送料込みで7091円

 

”ネスカフェアンバサダー”で有名なコーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」が、「ネスカフェ ゴールドブレンド」発売50周年にあたる2017年に発売したのが本機。

 

インスタントコーヒーの概念を超えた「レギュラーソリュブルコーヒー」を使い、マシンの力でさらにおいしく、またブラックのほかにラテやカプチーノなど、多彩な飲み方を楽しめるのも特徴です。

↑右の「ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック」は65g(約32杯分)で722円(1杯あたり約22円)。これでもハイスペックのエスプレッソマシンで淹れたような、本格的なコーヒーの味を気軽に楽しめます

 

「インスタントコーヒーが好き」「豆カスを出したくない」「カプセル式はランニングコストが…」といった意見をもつ方にはこのバリスタシリーズがオススメ。今回紹介するなかで、おそらく最もリーズナブルにおいしいコーヒーを楽しめるのは本機です。

 

↑昨秋には新作「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ デュオ」が登場。どちらのカラーも1万6445円です

 

ほかに、ミルク系メニューをさらにおいしく飲める最新作「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ デュオ」や、本体が最も安価な「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ シンプル」もあるので、好みに合わせてセレクトを。

 

【ネスレ「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ 50[Fifty]のレビュー記事】

ネスカフェの新旧モデルを比較してわかった「美味しさ」と「使いやすさ」

 

【その5】いっそのこと水からこだわっておいしい一杯を飲みたい

↑FRECIOUS(フレシャス)「Slat+café」(スラット+カフェ)」。料金プランはレンタルの場合、月額1200円/税抜(前月の注文箱数3箱以上で無料、天然水料金FRECIOUS富士1本1506円/税抜)。マシンは購入プランも用意され、白色もあり

 

天然水のウォーターサーバーブランドFRECIOUSと、前記「ドリップポッド」のUCCがタッグを組んだ、日本初の天然水ドリップコーヒーサーバー。おいしい水とお湯が飲めて、UCCのカプセルコーヒーやレギュラーコーヒーも楽しめるという画期的なマシンです。

↑抽出の際は専用ホルダーをセットしてコーヒーモードに。設定してボタンを押せば約1分50秒でコーヒーが味わえます

 

同機の通常モデル「Slat」はグッドデザイン賞に輝いている名作であり、ウォーターサーバーとしての実力もピカイチ。ウォーターサーバーとコーヒーマシンを併用していて、部屋をもっと広く使いたい方、新生活などでウォーターサーバーやコーヒーマシンを検討している方はかなりアリでしょう。

 

【FRECIOUS(フレシャス)「Slat+café」(スラット+カフェ)のレビュー】

ウォーターサーバーから「極上のドリップコーヒー」が出る日本初のモデルを試す→最高でした。

 

【その6】どうせマシンデビューするなら、最高モデルを手に入れたい

↑デロンギ「ディナミカ ECAM35035W」。公式サイトでは14万800円と高嶺の花ですが、“至れり尽くせり”といえる何でもござれの万能性は究極といえる一台です

 

イタリア製のエレガントなマシンで、エスプレッソの国ならではの濃い芳醇なコーヒーを抽出してくれるデロンギ。その最上位機種が、コンパクト全自動コーヒーマシンの「ディナミカ」です。

 

地域で変わる水の硬度に応じた機能まで搭載していて、豆を挽くところから抽出まで、多彩な飲み方をワンタッチで実現。しかも、高品質な豆による“スペシャルティコーヒー”を抜群においしく飲む「スペシャルティ」という新メニューも搭載しています。

 

↑得意のエスプレッソはもちろん、「カフェ・ジャポーネ」という日本人好みのメニューもあり。スチーム機能を使えば、ふんわりとしたミルクフォームでカフェそのままのカプチーノも楽しめます

 

値が張ったとしても、とにかくおいしいコーヒーを飲みたいならやはり挽きたてに限るでしょう。ただし仕事の合間に飲むのであれば、豆を挽いて沸かしてポットに移して蒸らして……といった所作は時間がとられます。そういった手間をかけずに絶品コーヒーの飲みたいなら、やはり本機のようなマシンがオススメ。

 

【デロンギ「ディナミカ ECAM35035W」のレビュー記事】

「スペシャルティ」が魔性のウマさ! 13万円の全自動コーヒーメーカー「デロンギ ディナミカ」はやっぱり違う

 

また、デロンギの最新モデルには「クレシドラ ドリップコーヒーメーカー」という、「アイスコーヒーモード」を搭載した意欲作も。こちらは公式サイトで2万7280円と価格も手ごろです。アイス派のコーヒー党の方には朗報といえるでしょう。

↑デロンギ「クレシドラ ドリップコーヒーメーカー ICM17270J」。蒸らしながら濃いめに抽出したコーヒーを氷で急冷することで、香り高くコク深いアイスコーヒーを抽出します

 

最後に。冒頭で述べたようにリモートワークの方が増えていますが、フリーライターである筆者も一応そのはしくれ。それぞれのニーズに合わせたコーヒーマシンもあると快適ですが、個人的にオススメなのは、二重構造の耐熱グラス。冷めにくく、ぬるくなりづらいことに加え、アイスで飲んだ際に結露しないので、指や書類を濡らすことなく仕事に集中できます。

 

↑写真はコーヒーやキッチンツールを手掛ける「ボダム」というメーカーの「PAVINA」というモデル。ワークスペースが狭く、書類が散らかりがちな筆者には欠かせません