梅雨や夏のジメジメした湿気は、住まいや衣類の大敵! カビが発生したり、ニオイの原因になることもあります。特にクローゼットやトイレ、下駄箱など、閉めきることが多い場所は、湿気の溜まり場になりやすいため、わが家でもふだんから使い捨てタイプの除湿剤を置いています。しかし、湿気を吸って水が満タンになったら新しいものに交換しなければならず、その手間とコストは意外とバカになりません。
さらに個人的には、使い捨てタイプの除湿剤は見た目が少々気になるところ。クローゼットや下駄箱なら奥に隠せば見えませんが、トイレでは目立たないよう便器の裏にこそっと置いています。そんななか、「半永久的に使える」という除湿機があると聞き、使ってみたところ、これが予想以上によかった! さっそくご紹介していきましょう。
除湿剤のビーズが詰まったスリムな本体を設置して使用
今回使ったアイテムは「Yoitas コンパクト除湿機」(実売価格5980円)。空間専門ブランド「Yoitas」が手掛ける新製品です。本体の中に除湿剤となる二酸化ケイ素(シリカゲル)のビーズが入っており、電源不要でそのまま設置できます。スリムなのでクローゼットや下駄箱など、狭い場所に置きやすく、すっきりしたデザインも好印象。湿気がたまると、一般的な除湿剤なら交換が必要ですが、これは付属のドライスタンドにセットし、温風で乾燥させれば吸湿力が復活するので、半永久的に使える、というわけです。
湿気が溜まったかどうかは、ビーズの色を見れば分かります。乾燥状態では、キレイなオレンジ色をしていますが、これが濃い緑色に変われば水分がいっぱいになったサインだそう。
クローゼットに設置したら1週間でビーズがどす黒い色に!
さっそくクローゼットに入れてみました。クローゼットや押し入れは湿気がこもりやすく、特に蒸し暑い時期などは、扉を開けた瞬間、モワっとした湿気と熱気が出てくるので、カビや臭いが発生するリスクも大! 湿気取りは欠かせません。
放置すること一週間。ビーズの色はまだオレンジ色なのですが、少し黒ずんできたような……? ただ緑色にはほど遠く、まだまだ吸湿してくれそうです。しかしその後、蒸し暑い日が続いたこともあってか、設置から2週間経った頃に見てみると、ビーズがどす黒い色に!
ドライスタンドで2時間、キレイなオレンジ色が戻った!
ちなみに吸湿量は1本あたり100mlだそうなので、コップ半分の水が溜まっている計算になります。そして、この水分を乾燥させてくれるのが、ドライスタンド。本体を差し込んで電源ボタンを押すと、乾燥が始まりました。
温風で乾燥しているので風の音がしますが、音の大きさはほとんど気にならないレベル。本体自体が30~40℃になるので、触ると温かく感じます。乾燥時間の目安は2時間で、2時間経過するとビーズは元のきれいなオレンジ色に! 運転も自動で停止しました。
なお1回の乾燥にかかる時間は約1.5円。最初に本体一式(除湿ボトル1本+ドライスタンド)を購入する費用(5980円)はかかりますが、使い捨てのようにゴミが出ないのでエコであり、長い目で見ればコスト面でもオトクになりそうです。しかも別売の除湿ボトル(1本2980円)を買い足せば同時にいろいろな場所に使えるのも便利。
スリムでおしゃれなデザインなので、どの場所にも抵抗感なく置ける
今回は、別売の除湿ボトルを湿気が気になるトイレや下駄箱にも置いてみました。トイレでは2週間ほど置いておいたら、どす黒い色に。やはり湿気が溜まりやすいようです。下駄箱では、ボトルの背が高いので置き場所が限定されました。ブーツなどを入れる、高さのある棚に入れればOKです。
いずれの場所も、除湿ボトルがスリムかつおしゃれなデザインなので、抵抗感なく置けるのが気に入りました。また使い捨てを使っていたときは買い替えが面倒で、湿気が溜まっても放置してしまっていたのですが(意味がない……)、これならスタンドに立てるだけで除湿力が復活。ビーズの色で湿気がたまった様子も、乾燥できた様子も確認でき、ちょっとした達成感も味わえます。
そんなわけでこれを使い始めたら、もう使い捨てには戻れません。キッチンのシンク下収納用、洗面台下収納用、洗濯機の隙間用……と買い足そうか検討中。スリムでおしゃれで半永久的に使えるコンパクト除湿機は、エコ意識が高い人にもぜひ使ってほしいアイテムです。
【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】