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2020/8/6 20:45

時短・味変ワザの宝庫だ! 「Wプレート調理鍋」で作る「至福のがっつりメシ」実食レポート

家電における“時短”。筆者が初めてこのワードを目にしたのは、25年以上前にSANYOが発売した、倍速で観られる「時短ビデオ」だったと記憶しています。現代は、あらゆる場面においてより時間短縮が求められる時代。調理家電でもさまざまな時短商品が登場しています。

 

なかでも今回紹介したいのは、台湾生まれの時短家電「FUJACOOK即席調理鍋」。コンパクトながら、独立した深・浅2つの鍋で同時調理できる点が実にユニーク。クラウドファンディングサービス「マクアケ」で応援購入プロジェクトがスタートしており、すでに目標金額を突破しています。本稿では、その機能をフルに活用できそうなメニューを作って、実力をレポートしていきましょう。

↑こちらが「FUJACOOK即席調理鍋」。カラーはスノーホワイト、サクラピンク、スカイブルーの3色展開で、「マクアケ」では1セット1万2474円~。今回はスカイブルーを使用します

 

深さの違う前後のWプレートで様々な調理ができる

「FUJACOOK即席調理鍋」の特徴は、何といっても棚田のような2つのプレート。前鍋(低い方)が浅く、後ろ鍋(高い方)が深くなっていて、それぞれの鍋で焼く、蒸す、煮るなどの調理が可能。これらを駆使することで、マルチな活躍を見せてくれるのです。

↑料理の幅を広げる多彩なオプションが付属しています

 

幅×奥行は、A4用紙とほぼ同じ大きさ。スペースを取らずに設置/収納できます。見た目もスッキリとしていてスタイリッシュです。

↑本体サイズはW26xD24xH14.5cmとコンパクト。重さは1.6kgと軽量です

 

前鍋は500W、後ろ鍋は700Wと、小さいながらも火力は充分。それぞれの鍋は独立した温度調整が可能で、使う鍋だけを加熱することもできます。熱しすぎると自動で電源が切れる安全機能も搭載。ボディは耐熱性に優れ、不電導のフェノール樹脂を採用しています。さらに電源コードは分離式になっているので、収納がラクなうえ、ひっかけてもすぐ外れるので安心です。

↑前鍋は左のつまみ、後ろ鍋は右のつまみで別々に加熱することができます

 

鍋のプレートは取り外せないのが残念ですが、プレートはそのまま水洗いができて、お手入れも簡単です。独自の二層コーティングによって食材がプレートにくっついたり焦げついたりするのを防ぎ、油を使う量を抑えることもできます。

↑鍋は水洗いができます

 

餃子と焼売を同時調理したら文句なしの仕上がりに!

ここからは実際に調理していきましょう。まずは「焼く&蒸す」を同時に試すべく、中華料理の定番中の定番、焼き餃子と焼売を作ります。後ろ鍋には水を張り、オプションの蒸しプレートをセット。

 

蒸しプレートは2タイプ付属していて、食材の大きさによって使い分けることができます。蒸しプレートをセットした後ろ鍋には焼売を、前鍋には餃子を並べます。餃子と焼売を均等に並べたら、さっそく加熱。想像以上に火力が強く、すぐに火が通りそうです。

↑蒸し調理を行う後ろ鍋の焼売にはフタをして加熱します

 

ちなみに、餃子と焼売を調理していたら、餃子のほうも蒸し焼きがしたいと思い、フタがもうひとつ欲しくなりました。本機にはひとつしか付いていないので、これは惜しいポイントです。

↑途中から餃子にもフタをしたかったのですが、ひとつしかないので、アルミホイルで代用しました

 

ほどなくして完成。ほぼ同時に焼き&蒸し上がりました。2つの料理を同時並行で調理しているので、調理時間は本当に短く感じます。食べてみると、焼売はふっくらジューシー。餃子はカリッとモチッとしていて、中から肉汁がジュワー。文句なしの仕上がりです。

↑焼売はふっくらと、餃子にはキレイに焦げ目がついています

 

アツアツの点心を違う調理法で一度に味わえるのは、気分的にかなり贅沢です。特に、蒸し料理ができるのはいいですね。例えば餃子なら、前後の鍋で焼き餃子&水餃子など、複数のバリエーションで楽しむなんてことも可能です。

↑蒸し餃子だってお手のもの

 

焼く&炒める→合体でチャーハンがランクアップ!

続いては、“同時に焼く&炒める→合体”という調理に挑戦すべく、オム肉チャーハンを作ってみます。前鍋ではトンテキを焼いていき、肉を適度にひっくり返しながら、後ろ鍋ではチャーシューやネギと合わせてチャーハンを作ります。

↑食材はこちら。ご飯と卵、チャーシュー、刻みネギ、市販のトンテキをサイコロ状にカットしたものです

 

前鍋でトンテキが焼きあがったら、いったん取り出しておきます。続いて、空いた前鍋でオムレツを調理。

↑チャーハンとトンテキを同時進行

 

↑チャーハンを余熱で保温しているスキに、前鍋でササッとオムレツを作ります

 

そして最後は、お皿の上で全てをドッキング。ネギや白ゴマをふりかければ完成です。チャーハンはそのままでも美味しいですが、トッピングすると別世界のおいしさになりました!

 

今回はチャーシューのチャーハンに、オムレツと肉をトッピングするという贅沢プラスオンで味わいましたが、具材のない素朴な焼き飯に、別盛りで卵と肉を乗せるという手法でもいいと思います。同じ要領で、オムライスも同時進行で作れるでしょう。目玉焼きのせ焼きそばや、目玉焼きハンバーグなどもいいですね。広島風お好み焼きなどにもチャレンジしたいところですが、プレートの奥行が狭いので難易度は高そうです。

↑チャーハンにオムレツを乗せて、トンテキをトッピングすればできあがり! チャーハンがパンチの効いた味わいにグレードアップしました

 

カルボナーラの麺をゆでつつソースを作る

最後は「炒める&ゆでる」を同時に行って、カルボナーラを作ります。ソース作りに手間取っていたら、先にゆで上がっていた麺がのびて固まってる……なんていう失敗は「パスタあるある」ですが、本機を使えば、そんな心配はいりません。

↑こちらが材料。基本に忠実に、シンプルな構成です。麺は平打ちのフェットチーネを採用しました

 

後ろ鍋に水を張って沸騰させたら、麺を投入してゆでていきます。前鍋ではベーコンを炒め、充分に炒められたら溶き卵を投入。卵が固まってダマにならないように、前鍋の電源をオフにしてから余熱で加熱し、混ぜていきます。

↑後ろ鍋で麺をゆで、前鍋ではベーコンを加熱。ベーコンに熱が通ったら卵を流し込み、すりおろしたパルミジャーノ・レッジャーノチーズをたっぷり入れて混ぜます

 

麺がゆで上がったら、前鍋に入れてソースとよく和えます。今回は太いフェットチーネの生パスタを使いましたが、これぐらい太ければ、ザルを使わずにそのまま麺を後ろ鍋から前鍋に移動させる“手抜き”もOKです。お皿に盛り付けたら、さらにすりおろしたチーズとブラックペッパーをかけて完成!

↑麺とソースをドッキング。分量が多いとあふれてしまうので注意です

 

↑「炒める&ゆでる」を同時に進めたカルボナーラの完成です!

 

今回はより手軽に作るため、生クリームを使わないカルボナーラに仕立てましたが、充分にヴォーノ(ウマい)! ベーコン、チーズのうまみとコク、黒こしょうのアクセントが卵とうまくマッチしています。モッチリ系の麺との相性も絶妙。ワインが飲みたくなるおしゃれな味わいになりました。今回と同じ要領で、その他のパスタやあんかけチャーハンなども作れそうですね。

 

ちなみに、パスタを作っていたときに思ったのですが、後鍋で作ったソースなどを前鍋に放流できる、ダムのような機能があると面白いと思いました。例えばパスタの調理中に、ゆで汁をソースに加えるときに便利かもしれません。

 

「FUJACOOK即席調理鍋」は、時短に活用するもよし、空いた鍋を使ってリッチなアクセントを仕込むもよし。2つの鍋で料理の幅が広がるのは間違いありません。公式サイトには、いくつかの調理例が動画で掲載されていて、これもなかなか参考になります。アレンジを効かせたレシピブックが付属していたらさらに良かったですが、これは次回作に期待ですね。なお、「FUJACOOK即席調理鍋」の応援購入プロジェクトは、8月28日まで「マクアケ」にて募集中。ぜひチェックしてみてください!

↑「FUJACOOK即席調理鍋」で、ほかではマネできないアレンジ&時短料理をどうぞ!

 

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