電気圧力鍋といえば、時短調理の味方。数ある電気圧力鍋のなかでも、機能の多さを売りとするのがティファールの最新モデル「ラクラ・クッカー プラス コンパクト電気圧力鍋 CY352AJP」(以下ラクラ・クッカー プラス)です。2020年に発売された「ラクラ・クッカー コンパクト 電気圧力鍋」が1台10役だったのに対し、ラクラ・クッカー プラスはなんと1台16役! さらに作れる料理の幅が広くなっています。
そんなラクラ・クッカー プラスを実際に使ってみると、従来の電気圧力鍋のイメージが大きく変わりました。それは、「電気圧力鍋は単に時短調理するための調理家電ではない」ということ。ひと手間かけた料理が作りたい人にもうれしい進化ポイントがあったんです! 一体どんな魅力がプラスされたのか、ご紹介していきましょう。
新搭載モード「発酵」と「ベイク」で憧れのパン作り
ラクラ・クッカー プラスは、4人分の調理や4合までの炊飯が可能な電気圧力鍋です。サイズは5.5合炊きの炊飯器と同じくらいで、サイズ感やシンプルなデザイン性は前モデルとほぼ同じです。
今回、筆者が特に気になっていた新機能が「ベイク」モードです。パン生地の発酵から焼き上げまでが可能で、オーブンがなくてもパンやケーキが焼けるのだとか。わざわざオーブンを使うのは面倒だなというときも、これなら気軽に作れるのでは? ……と期待に胸が膨らみます。
筆者はパン作り初心者なので、今回はシンプルな「丸パン」を作ることにしました。まずはボウルで生地作り。ラクラ・クッカー プラスを使ったパン作りで大変なのはここだけです。生地ができたら鍋に薄くバターを塗り、生地を置いてフタを閉めます。
このときの調理モードは「発酵」。そう、ラクラ・クッカー プラスは発酵モードが搭載されたのも大きな進化なんです! 発酵モードではパン生地だけでなく、甘酒や塩麴なども作れるので、これも汎用性の高そうな機能ですね。
焼き上がった丸パンはほかほか&ふかふか!
一次発酵を終えた生地は2倍ほどに膨らんでおり、しっかり発酵が進んでいることがわかります。ここからは二次発酵へ。生地のガスを抜き、表面がなめらかになるように丸め直したら、再度35度で40分発酵させます。
二次発酵を終えた生地は先ほどよりもしっかり膨らんだように見えます。約2倍になっていれば発酵は終わり。あとはフタを閉め、「ベイク」モードの130度で35分焼くだけ。
焼き上がった丸パンはこちら。オーブンとは違い、鍋肌に接している部分のみ焼き目が付くので全体的には白っぽい仕上がりです。「まぁ丸パンってこんなイメージだよな」と思いながら食べてみると……ほかほか&ふかふかで幸せな気分に! 正直、少し手間はかかったのですが、“焼きたてのパン”で気持ちが満たされてチャラになった気がします。
筆者の印象として、ラクラ・クッカー プラスでパンを焼くのは、ホームベーカリーに比べると面倒でした。しかし、ホームベーカリーを買っても頻繁に使うかどうかわからないという人や、家電を増やすのを躊躇する人には、パンを焼く以外の機能をたくさん備えたラクラ・クッカー プラスがおすすめです。