家電
オーブン・レンジ
2022/7/20 20:45

これなら夏バテ防げそう! 肉汁を閉じ込めて焼き上げる日立のオーブンレンジ「ヘルシーシェフ」試食会

近年は猛暑が酷暑になり、その影響で食欲が落ちて夏バテしがち。家電の力で簡単に美味しい食事を作って、しっかり体力をつけたいものですね。その意味でも注目なのが、7月2日に発売された日立グローバルライフソリューションズの過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10A」(実売価格12万5000円・税込)です。今回は、試食付きの発表会に出席してきましたので、その内容をレポートします。

↑過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10A」。総庫内容量:30L、レンジ最高出力:1000W、オーブン:ダブル光速ヒーター300℃、外形寸法:幅497×奥行442×高さ375mm、質量:約18.0kg

 

肉を火加減おまかせで焼く「熱風旨み焼き」

近年、共働き世帯の増加や高齢者の小世帯化に加え、コロナ禍の影響もあってライフスタイルが大きく変化しています。そんななか、日立では「野菜を多く摂ることを心がける」「献立に悩む」「健康が大切」「なるべく手作りしたい」という食生活の変化と、「調理時間を短縮したい」「料理のレパートリーを広げたい」「調理の手間を省きたい」「美味しく、でも簡単に」というニーズに応えるため、今回、「ヘルシーシェフ」に新機能を搭載しました。それが、「熱風旨(うま)み焼き」です。

↑日立のユーザーアンケートによると、「野菜を多く摂りたい」「健康的に」「美味しく」「手作りしたい」というニーズがある一方で、「献立に悩む」「時間をかけたくない」という悩みが浮き彫りに(左)。レンジはその悩み解消を期待して購入していることがわかる(右)

 

日立によるオーブンレンジのブランド「ヘルシーシェフ」の特徴のひとつとして、庫内底面に取り外し可能なテーブルプレートを搭載していることが挙げられます。日立はこれまで、取り外しプレートにより庫内底面の汚れを簡単に掃除できるというメリットを訴えてきました。一方で、レンジ加熱の際には底面の重量センサーを利用しているため、テーブルプレートは底面から動かせないという制限がありました。そのため、広い庫内で加熱ロスが生じ、どうしても調理時間がかかってしまうデメリットがあったのです。

 

新製品ではまず、赤外線センサーだけで食材の量と温度を測れるよう改良。これにより、テーブルプレートを上段・中段・下段のどこにセットしても食材の分量を正確に測定し、おまかせで焼き上げることができるようになりました。さらにテーブルプレートを白色から黒色に変更。上面ヒーターからの輻射熱と遠赤外線効果で食材により熱が伝わりやすくしました。

↑新開発のテーブルプレートと焼き網。レンジで食品を温めるだけならばテーブルプレートは最下段にセットし、新機能の「熱風旨み焼き」の際には最上段にセットする

 

こうして新たに加わった機能が、肉料理を火加減おまかせで焼き上げる「熱風旨み焼き」。セラミック素材のテーブルプレートを付属の焼き網とともに上段にセットすると、最初はレンジ加熱で素早く食材全体の温度を上げ、次にオーブンと過熱水蒸気の熱風で食材を包み込むように焼き、最後にグリル加熱で表面をこんがりと焼き上げます。

↑「熱風旨み焼き」はテーブルプレートと焼き網をセットし、最初に1000Wのレンジ加熱で食品全体の温度を素早く上げる。食材の表面温度を見ているので、冷凍肉でも自動で解凍する

 

↑次にオーブンと過熱水蒸気で肉を包み込むように焼き、肉汁を閉じ込める

 

↑操作はカラータッチ液晶でメニューを選んでスタートするだけ。あとはすべて自動調理

 

「熱風旨み焼き」では、テーブルプレートを上段にセットすることで調理スペースが狭くなり、熱がぎゅっと閉じこめられて効率的に加熱できるようになりました。さらに焼き網により食材の下にも熱風が行き渡り、食材全体が均一に熱せられるようになりました。

 

短い時間で食材の中までしっかりと焼き上げるため、肉汁の流出を防ぐことができ、外はカリッと、中はジューシーな食感が楽しめるとのこと。塩コショウのみのシンプルな味付けで肉本来の旨みを堪能できるのが、新機能の「熱風旨み焼き」なのです。

↑塊肉もこんがり美味しそうに焼けている。熱風で包み込みように焼いたので、肉汁があまり下に垂れていないように見える

 

「野菜シャキシャキメニュー」に3メニューを追加

さらに今回、野菜不足に悩むユーザーに応えるため、「野菜シャキシャキメニュー」に3メニューを新たに加え、合計11メニューとしました。

 

同メニューは耐熱ボウル(プラスチックまたはガラス)に食材と調味料を入れてラップでふたをし、最高1000Wの大火力で素早くレンジ加熱、短時間で仕上げることで野菜から出る水分量を抑え、野菜のシャキシャキとした食感と栄養素を守りながら調理するものです。

↑「野菜シャキシャキメニュー」で調理したピーマンは歯ごたえが約41%アップ。ビタミンCの残存率も約4.7%アップする

 

従来のチンジャオロウスーやホイコウロウ、やわらかむね肉とカシューナッツ炒めなどに加え、新製品では白菜と鶏肉の中華炒め、牛肉と玉ねぎのバター炒め、牛肉チンゲン菜炒めの3メニューが新たに追加となりました。

↑「野菜シャキシャキメニュー」の全11レシピ。これらを耐熱ボウル1つで作ることができる

 

肉・野菜とも上々の仕上がり

さていよいよ、お楽しみの試食タイムです。写真の中段の3品が「熱風旨み焼き」で作った、牛肉の塊肉を塩コショウで焼いたもの、豚とりんごのロースト、鶏の黒酢照り焼き。上段左端1品が「野菜シャキシャキメニュー」で作ったチンジャオロウスーです。

↑試食メニューはどれも美味しかった。なお、上段のソースは単に食材を和えたもので、ヘルシーシェフは使用していない

 

牛肉は塩コショウのみのシンプル味付けでしたが、そのぶん、肉の旨みがストレートに出ており、美味しいです。この厚さでも中まで火がしっかりと通っており、それでいて歯で簡単に噛み切れるほど柔らかく仕上がっていました。豚とりんごのローストは、豚肉の水分が若干少なめでしたが、りんごとバターを合わせて口に入れることで酸味とコクがうまく絡み合い、豚肉の味を引き出しているという印象。また鶏肉の黒酢照り焼きはとても柔らかくジューシー、それでいて皮がパリッと香ばしく仕上がっており、肉と皮の2つの食感と味を一度に楽しめてウマい!

 

「野菜シャキシャキメニュー」で作ったチンジャオロウスーも文句ナシ。肉はしっとりとして柔らかいのに、ピーマンとたけのこはシャキシャキ。まるで強火の中華鍋でサッと炒めたような仕上がりでした。

 

肉も野菜も手間なく美味しく調理してくれる「ヘルシーシェフ MRO-W10A」。夏バテを防ぐ意味でも、ぜひ注目したいモデルです。