ミシンメーカーのアックスヤマザキは、12枚重ねのデニム生地も縫えるパワフルな男性向けミシン「TOKYO OTOKOミシン」を11月4日に発売します。直販価格は税込4万4000円。
TOKYO OTOKOミシンは、一般的なミシンの2倍以上の重量となる約11.6kgの鉄製フルモノコックボディに超硬度針板を備えた家庭用ミシン。黒を基調としたアンティークなデザインを採用し、あえて金属の塊のような無骨さを演出。男性向けを意識したスタイルとなっています。
最大の特徴はそのパワフルさ。職業用ミシンと同等の90Wハイパワーモーターを搭載し、一般的な家庭用ミシンでは難しい厚手の生地も重ねて縫えます。デニム生地なら12枚重ねて縫うことが可能で、レザーやアウトドア用の帆布などにも対応。また、様々な縫い方ができるコンピューターミシンと異なり、直線縫いにこだわったシンプル仕様なのも特徴です。
また、これに合わせて自分で革製の財布やケースなどを縫えるレザークラフトキットも発売。簡単に自分のオリジナルアイテムを作ることができます。
男性が縫製を楽しむ文化を発信したい
発表会には同社の代表取締役を務める山崎一史氏が登壇。男性向けミシンを開発した背景について、「ミシン離れが叫ばれて久しいが、コロナ禍で布マスクを手作りする人が増えたのを見て、日本には手作りを楽しめる文化が残っていると実感したのがきっかけ。また、裁縫は女性がするものというイメージを覆し、男性が自由に自分のこだわりのアイテムを手作りするような文化を発信したいという強い思いがあり、TOKYO OTOKOミシンという名称をつけた」と説明。
実際、山崎社長自身も自分で使用するサーフボードケースやゴルフクラブカバーなどを手作りで縫製しており、最近ではレザーのパソコンケースも作ってみたそう。
山崎社長は、「男性はブランドにこだわる人が多いので、手作りのアイテムを自分のオリジナルブランドとして自慢できるようになってほしい。そのために将来的にはショップ展開し、レザーに自分のブランド名を刻印したり、自分だけのタグを作れるようなサービスも視野に入れている」と、男性向けのハンドメイド市場拡大に向けての展望も語っています。
なお、発表時に限定100台で売り出したクロームメッキ素材を目盛りプレートにあしらった特別モデルは、発表から3日で完売となっており男性用ミシンの滑り出しは上々といえそうです。
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