毎日使用するうえ、ヘアケアの面からも欠かせない存在の「ドライヤー」。みなさんは、どのようにドライヤーを選んでいますか? 高性能なものは価格も高く、5万円を超えるものもあり、それだとやっぱり高い! 現実的に手が出せるモデルで、髪の悩みを解決してくれて長く使えるモデルが欲しいというのが本音だったりします。
そこでGetNavi web編集部は、人気メーカーの最新ドライヤーから3万円前後の、ちょっと高いけど買えなくはない価格帯のモデルをピックアップ。実際に使用しつつ、機能、仕上がり、収納性、価格などあらゆる角度から、各製品の実力を調査しました!
三回目となる今回、ピックアップしたのは有名美容ブランドReFa(リファ)が11月にリリースしたばかりの最新モデル。すでに販売されている、サロンと共同開発した「リファビューテックドライヤープロ」を一般家庭用にスマート化した、大注目のドライヤーです!
第一回:スティック形状が斬新なドライヤー「カドー baton」のレビューを読む
第二回:やっぱり髪の潤いが段違いの仕上がり! 「パナソニック ナノケア EH-NA0J」のレビューを読む
【調査メンバーと髪質】
GetNavi web編集長 山田佑樹:柔らかい髪質の短髪。アラフォーで髪にボリュームが欲しいお年頃。
GetNavi web美容家電担当 松永舞香:絡まりやすい髪質のロングヘア。潤いを守りつつサラッと仕上げたい。
ライター kitsune(以下、狐塚):カラーとパーマで痛み気味のミディアムヘア。ダメージを抑えたい。
【調査①】製品概要と扱いやすさをチェック!
【今回調査したドライヤーはコレ】
ReFa
ReFa BEAUTECH DRYER SMART(リファビューテック ドライヤースマート)
美容ローラーやシャワーヘッドなどを扱う人気美容ブランド「ReFa(リファ)」の、サロンクオリティの仕上がりを叶えるヘアドライヤー。従来モデルのプロフェッショナルな仕様はそのままに、一般家庭でさらに使いやすいようにと大幅な軽量化、スリム化を実現。ユーザー待望の新製品です。
持ちやすさ・扱いやすさはどう?
腕を上げたまま扱うドライヤーは、持ちやすさや扱いやすさも大事なポイントです。
本製品は、コンパクトながらパワフルな性能を実現するためにドライヤーの心臓部であるモーターを劇的に改良。世界的モーターメーカーの日本電産と共同で新開発した、超小型モーターを採用しました。このモーターは直径29mmと小さいサイズながら、1分間に約10万回転できるパワーを持ち、前モデルに搭載されているモーターと比べて約60gも軽量化したのだとか。同時に、本体の重さも約475gと軽量化を実現しています。
【使ってわかったポイント】持ちやすく、思うままに動かせる軽量感
「普段は『リファビューテックドライヤー プロ』を使っているのですが、それに比べて圧倒的に小回りが利きます」(山田)
「スリムなハンドルが持ちやすいです。軽いので、ドライヤーを左右に振る動作も頭の後を乾かすのもラクでした」(松永)
既存モデルよりも格段に使い勝手がよくなっているとの声があがりました! このくらい軽くて小回りが利くと、ヘアドライ中のストレスがだいぶ軽減されて、気分がいいですよね。
【調査②】速乾性をチェック
続いて、乾かすスピードを検証していきます。
ひと回り大きな既存モデルと同等の速乾力を実現するために、本製品では新開発した独自の送風機構「高速高圧エアロシステム」を採用。これは、モーターと一体化した金属製のファンを回すことで、より風速・風圧の高いタフな風へと変化させる技術です。また、エネルギーロスを減らした独自の内部構造を風が通ることにより、さらに効率的に頭皮に風が当たるように工夫されています。
実際、他のドライヤーとの違いはあるのかさっそくチェックしてみましょう。
スタイル別の乾燥時間は?
乾燥範囲 | 所要時間(約) | |
山田(ショート) | 全頭 | 3分10秒 |
狐塚(ミディアム) | 左半分 | 3分 |
松永(ロング) | 左半分 | 4分 |
全体的に通常のドライヤーよりは早く乾いていそうですが、体感はどうだったのでしょうか?
【使ってわかったポイント】風圧強めでパワフル! ドライ中に温度が変わる熱管理システムあり
「風量、風圧は文句なし。センシングプログラム(後述)は、温風が出ている時間よりも冷風が出ている時間が長かった印象も。体感的にはもっと温風を当ててもいいのかなという場面でも冷風が出ていて、そこは慣れが必要かも」(山田)
「真っすぐに強い風が出てくるような感覚でした。秘密はノーズ部分の『テーパーフォルム』。風洞にゆるやかな傾斜をかけることによって、風の速さと圧をキープしたまま髪に届ける仕組みなんです。ロングはドライ時間がかかりますが、しっかりした風圧のおかげで、体感的には速乾でした。軽さも相まって、乾かしやすかったと思います」(松永)
「熱すぎず、冷たすぎずという風の温度が心地よかった。しかも、温風冷風の切り替えがあったわりに早く乾いたので満足です」(狐塚)
本製品は、頭皮・毛先に適したドライ温度に風を自動でコントロールする「センシングプログラム」を搭載。手動で温風冷風を切り替えなくても、内部センサーで環境温度に合わせたプログラミングを行い、頭皮は50℃以下、毛先は60℃以下に温度調整してくれます。毛先のオーバードライと頭皮の生乾きを防ぎながら乾かす効率のよさが、速乾性につながっています。
仕上がり、手触りはどうなった?
続いて、仕上がりの感想をレポート。
【使ってわかったポイント】ツヤのあるサラサラ髪になれる!
「サラッとした手触りに仕上がりました! 髪の表面にツヤが出て、しっとりよりもサラサラになるので、髪一本一本がなびくようなパラパラ感を求めている人にはオススメです」(松永)
「ツヤっぽさが出て、ヘアトリートメントをつけたような感触。きちんとケアしている、気を遣っているという印象を持ってもらえそうで満足です」(山田)
「パサパサの髪に潤いが! キューティクルが光っているのがわかって、感動しました。パーマもしっかり出つつ、全体的にはまとまってちょうどいいバランスになりました」(狐塚)
ツヤサラに仕上がる理由は、ドライヤー内部に搭載されているイオナイザーと、遠赤外線コーティングされた吹出口の融合技術により発生したハイドロイオンにあります。
ツヤ感、サラサラ感を求めている人にはかなりの効果が期待できそうです。髪質でお悩みの方には一度試してみてほしい!
【調査③】収納性をチェック
一般的なドライヤーは、プロ仕様の高機能なものになるほど、大きくかさばりやすい印象。自宅の洗面所でも快適に使用でき、すっきりと収納できるかをチェックしていきます。
スマートなサイズのリファはもちろん収納性もばっちり。特徴的なのが、ハンドルをひねりながら折りたたむ屈曲構造になっていること。通常のドライヤーはヘッド側にハンドルが曲がるだけですが、この屈曲構造によって最大限体積が広がらないように工夫されているのです。この珍しい構造について、調査メンバーはどう思ったのか、意見を聞いてみました。
【使ってわかったポイント】スマートボディで省スペース
「引き出しにしまっても、ラックにかけても邪魔にならなくていいと思います。高性能でパワーがありながら、こんなにコンパクトなのは驚きですよね」(山田)
「旅行に持って行きたくなるような軽量、コンパクトさ。縦長なのでスーツケースにもすっぽり収まりそう」(松永)
「ハンドルをひねりながらセットするのに少してこずりました。最初だけ慣れが必要かもしれません」(狐塚)
縦長の細い引き出しにも収まり、省スペース性は抜群ですね。ちなみに、ハンドルを折りたたんだ状態で、指を間に入れてヘッドを持ちながらサロンスタイルでドライすることも可能なのだとか。
【調査結果】ツヤを引き出して、サラサラヘアーに。既に持ってる人も買い替えて◎
最後に実売価格を確認しつつ、どんなユーザーにとって一番お買い得な商品なのかをまとめていきます。
こちらの「リファビューテック ドライヤースマート」の実売価格は、3万8000円(税込み)。ヘアサロンなどでのプロの使用も想定されているドライヤーなので、サロンレベルのヘアドライテクニックを自宅で毎日受けられると考えると、かなりお得なのではないでしょうか。
仕上がり評価で共通していたのは髪の表面がつるんと滑らかになり“ツヤ感”が出るということ。パサつきやゴワゴワ髪に悩む人は、髪表面にエンジェルリングが復活するかも! 実際に「リファビューテック ドライヤープロ」を使っている山田によると、「性能はほぼそのままに小さくなったと位置付けられるので、すでにリファビューテック ドライヤープロや通常モデルを使っている人でも買い替えてまったく問題なし! 特にリファ製品はメリカリなどでもリセールバリューが高いので、今持っているモデルを売って購入するとしたら、それほど大きな出費にならずに買える可能性大です」とのこと。
美容関連で確かな技術を磨いてきたリファならではの効果を実感したい人は、ぜひ試してみてください。
まとめ/kitsune 撮影/鈴木謙介