近年、ユーザーのニーズに細かく対応した掃除機が増加。高性能な紙パック式や自動ゴミ収集ドックなど+αの機能を備えた一歩進んだ提案が続々だ。今回は掃除機に焦点を当て、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できる調理アイテムをご紹介!
※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
私たちがセレクトしました
家電プロレビュアー
石井和美さん
白物家電や日用品を中心に鋭いレビューを行う。戸建のテストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。
家電ライター
コヤマタカヒロさん
キッチン家電やデジタル、PCに精通するライター。「米・食味鑑定士」の資格を持ち、調理家電の検証記事を多数手掛ける。
軽量性と吸引力を極めた紙パック式クリーナー
コードレススティック掃除機
日立
かるパックスティック PKV-BK3K
実売価格6万7980円
集じん部やモーターに、同社の紙パック式シリンダー型掃除機などの技術を応用。紙パック式で、強い吸引力と1.1kgの軽量化を両立した。「ごみくっきりライト」や髪の毛が絡まりにくい「からまんブラシ」も採用し、より快適な使い心地に。
紙パック式を採用した高性能モデルが増加の兆し
サイクロン式が主流となっているスティッククリーナーだが、最近はゴミ捨てが簡単な紙パック式が改めて見直されている。
「紙パック式は、ゴミが溜まると吸引力が低下するのが難点。しかし、様々な技術の応用でその問題が改善されつつあり、使い勝手が向上しています」(コヤマ)
紙パック式はこれまで比較的ローエンドモデルに採用されてきたが、日立の「かるパックスティック」は高価格帯のクリーナーだ。
「軽量で吸引力が強く、絡まりにくいブラシなども採用し、細かな配慮が行き届いた製品。下位仕様というイメージが覆され、ハイエンドモデルにも紙パック式という選択肢が増えると予想します」(石井)
吸引力の低下を気にせず紙パック満杯まで使える
これまでは吸引力の持続性で選ぶならサイクロン式一択であったが、紙パック式にも吸引力の持続性に優れた機種が登場。もともと紙パック式のメリットであったゴミ捨ての簡単さや軽量性が秀でており、今後はサイクロン式に対抗できる位置付けに変わっていきそうだ。
プロも注目
「ゴミ捨て時の飛散が少ないので、アレルギー体質の人でも使いやすい! 紙パック式とサイクロン式の良いとこ取りのような製品です。」(石井)
「集じん部の構造を工夫し、ゴミが溜まるほど吸引力が落ちる紙パック式の弱点を解消! 紙パックの交換頻度が少なく、使い勝手抜群です。」(コヤマ)
【コレもCHECK!】
充電するたびに ドック内へゴミを自動収集
パナソニック
セパレート型コードレス スティック掃除機 MC-NS10K
実売価格6万5340円
充電スタンドにクリーンドックを搭載。ダストボックスを分けたことでスティック本体が軽量かつスリムになり、掃除の負担が軽減される。吸引したゴミは充電スタンドに戻すたびに自動収集され、ドック内の紙パックに蓄積していく。
小回りが利く独自のヘッドで 細かな場所の掃除もラクラク!
ツインバード
コードレススティック型 クリーナー TC-E264B
実売価格2万8800円
軽い力で前に進む自走式ヘッドを搭載した、約1.4kgの紙パック式クリーナー。独自の関節ジョイント構造とボールキャスターにより、左右90度の首振りやフルフラットが可能だ。ソファの脚周りやベッドの下なども掃除しやすい。