在宅期間に洗濯頻度が増え、“干す作業”の負担も顕在化。乾燥機能ニーズが高まっている。一方、対面が再開し、ニオイケアを洗濯機に求める流れも。今回は衣類ケア家電に焦点を当て、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できるアイテムをご紹介!
※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
私たちがセレクトしました
家電ジャーナリスト
安蔵靖志さん
デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆。家電のスペシャリストとしてテレビなど多数のメディアに出演している。
家電プロレビュアー
石井和美さん
白物家電や日用品を中心に鋭いレビューを行う。戸建のテストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。
【その①】衣類に染み付いたニオイの原因菌を除菌
全自動洗濯機
パナソニック
インバーター全自動洗濯機NA-FA12V1
実売価格18万1660円
業界初、専用錠剤を使って衣類やタオルのニオイの原因菌を除菌できる「次亜除菌コース」を採用。洗剤や柔軟剤の自動投入機能も備え、計量の手間を省いてくれる。スマホの専用アプリで外出先からも洗濯できたり、自動投入の設定をしたりと、家事の時短に。
より生活に寄り添った機能性を追求
新しい生活様式をきっかけに、洗濯機の除菌機能への関心や洗濯への負担感が大きくなった。本機は次亜塩素酸を用いて手軽にニオイの原因菌を除菌できる。さらに洗剤投入の手間の削減や効率的な洗濯ができるなど、暮らしに寄り添った機能性でタテ型洗濯機市場を牽引する。
プロも注目
「あきらめかけていたニオイの原因菌を除菌できるなんて驚き。人と会う機会が増えても安心です。従来になかった画期的さで重宝されそう!」(安蔵)
【その②】クラウド連携で好みの仕上がりを自動学習!
AIoTドラム洗濯乾燥機
シャープ
ドラム式洗濯乾燥機ES-X11A
実売価格33万円
厚手の衣類などの乾燥ムラを抑制し、ふんわりと仕上げる「ハイブリッド乾燥NEXT」を搭載。さらに繊維の奥まで汚れを落とす高い洗浄力ながら業界最高水準の省エネ・節水・低騒音を実現した。直径370mmのワイドな投入口で洗濯物を出し入れしやすい。
AIoTや時短コースでラク家事ニーズに応える
洗濯するたびに好みの仕上がりを学習し、外出先から洗濯の予約時刻の変更、乾燥の追加・取り消しができるなど、AIとIoTを融合させたシャープ独自の「AIoT」で使い勝手がさらに向上。時短コースも新たに採用し、ラク家事ニーズをしっかり満たしている。
プロも注目
「IoTはここ数年で大きく進化。数多くの家電が対応していますが、現状は接続が複雑で普及率が低め。ですが、ソフトの改善によっては増加しそう。」(石井)
【その③】離れワザで様々な暮らしに対応した干し方を実現
衣類乾燥除湿機
コロナ
サーキュレーター連動衣類乾燥除湿機 CDSCタイプ
実売予想価格4万9800円
除湿機本体と上部のサーキュレーターを分離可能。洗濯物を乾燥風と送風の2方向から当てて乾きムラをゼロにする“分離”と、ワイドに強力な乾燥を行える“一体化”を使い分けられる。サーキュレーター単体でも使え、空気循環による冷暖房の効率アップに貢献。
分離する新発想で部屋干しを快適化
電気代の高騰で節約が叫ばれるなか、本機は乾燥時間を短縮でき、空気を循環して冷暖房の効率もアップ。時代に即した商品と言える。また、部屋干しを余儀なくされる花粉や梅雨の季節も洗濯物をムラなく乾かせ、現状の部屋干しに不満を抱える人にも受け入れられそう。
プロも注目
「合体できることで収納スペースを取らないのも利点。このように形を変えられるユニークな衣類除湿機が増え、市場も見直されるでしょう。」(石井)