エコバックスジャパンは吸引掃除と水拭き掃除を同時に行えるロボット掃除機のフラッグシップモデル「DEEBOT X2 OMNI」を発表しました。9月28日発売で、直販価格は23万9800円(税込)です。
DEEBOT X2 OMNIの特徴は以下の通りです。
・部屋の隅のゴミを取りやすくしたスクエアフォルム
・2つのレーザーセンサー「Dual-Laser Lidar」による新マッピング技術
・最大約8000Paの吸引力と約1.5cmのモップリフト機能
それぞれ詳しく紹介していきましょう。
部屋の隅のゴミを取りやすくしたスクエアフォルムを採用
DEEBOT X2 OMNIは従来の円形フォルムからデザインを大幅に刷新したスクエアフォルムを採用しました。
清掃範囲を拡大するため、メインブラシの幅は従来モデルの「DEEBOT X1 OMNI」の約16.8cmから3.2cm広げた約20cmまで拡大。また、本体幅がスリムになったことでモップと壁の距離が1.5cm短くなり、部屋の隅の清掃カバー率99.77%を実現したとのことです。
また、従来は本体上部に搭載するD-ToF距離測定センサーを360度回転させることで部屋のマッピングを行う方式を採用していました。しかし、DEEBOT X2 OMNIでは1つで120度の範囲を計測できるレーザーセンサーを本体左前面に2つ搭載することで、瞬時に210度の範囲を計測できる「Dual-Laser Lidar」技術を採用。これによってD-ToFやLDSといったナビゲーション技術を搭載するロボット掃除機の中で業界最薄(同社調べ)の高さ約9.5cmを実現しました。
約8000Paの吸引力と約1.5cmのモップリフト機能を搭載
清掃性能も向上しました。従来モデルDEEBOT X1 OMNIでは吸引力が最大約5000Paだったのに対し、DEEBOT X2 OMNIでは最大約8000Paにアップしました。
圧力をかけながら毎分180回の高速回転で水拭き掃除を行う「加圧回転式デュアルモップ(OZMO Turbo 2.0)」はDEEBOT X1 OMNIから踏襲。また、カーペットやラグを認識すると自動的に水拭きモップパッドを持ち上げる「モップリフト」機能も搭載しています。2023年6月発売の「DEEBOT T20 OMNI」のモップリフト機能は高さ非公開(推奨する毛足の長さは約3mmまで)だったのに対し、DEEBOT X2 OMNIは最大1.5cmのモップリフトを実現しました。また、吸引掃除と水拭き掃除の各モードで高さ2.2cmまでの段差を上れるようになったとのことです。
「全自動クリーニングステーション」にシンクの洗浄機能を追加
DEEBOT X2 OMNIには吸引したゴミの自動収集から水拭きモップパッドへの給水、約55℃の温水による自動モップ洗浄、熱風乾燥に加えて、新たにステーション内のシンクの洗浄機能を追加しました。ステーション上部側面にあるボタンを3秒間長押しすることでセルフクリーニング機能がスタートするというもの。自動的にシンク部分の水アカや汚れをきれいにしてくれます。
全自動クリーニングステーションのサイズは公表されていませんが、従来モデルのX1 OMNIやT20 OMNIに比べて小型化したのも大きな特徴です。汚水タンクは従来モデルに比べて小さくなったものの、清水タンクは従来モデルと同等で、メンテナンス性はほとんど下がっていないとのことです。
従来モデルより反応速度が向上し、とっさに現れた障害物も回避
AI技術はマシンラーニングにディープラーニング、強化学習を加えた新開発の「AINAモード」を搭載。約210度の広い視野角を持つ新搭載の「Dual-Laser Lidar」は、多くのロボット掃除機に使われているLDS技術よりも反応速度が約24倍速いとのことです。
さらに、障害物回避機能「AIVI 3D 2.0」は、従来約30種類の障害物を認識して回避できたのですが、新たに45種類まで認識できるようになったとのことです。また、反応速度が速いDual-Laser LidarとAINAモードの搭載により、走行中に突然目の前に現れた障害物をリアルタイムにスキャンして回避する「動的な物体回避」も可能になりました。
スマートスピーカーがなくても声だけで操作できる自社開発の音声アシスタント「YIKO(イコ)」も搭載。YIKOもAINAモードによって進化し、一度に複数の指示を伝えたり、清掃中に指示を追加したりすることが可能になりました。